転職回数が多い。職務経歴書に全部書いたら長すぎる気がする。古いのは省いていいのか。

答えを先に置く。社数は削らない。記述量で差をつける。省くリスクと、多い人ほど効く書き方の技術を書く。

この記事の要点

  • 在籍した会社は原則すべて書く。省くと経歴詐称のリスクを抱える
  • 削るのは社数ではなく、1社あたりの面積だ
  • 配分は、応募先に関係の深い経験と直近に厚く、古く関連の薄い経験は1行に
  • 社数が多い人は、一覧表→詳細2〜3社の2段構成が読みやすい

なぜ省いてはいけないのか。バレ方まで書く

古い会社や短期離職を「なかったこと」にしたくなる気持ちは分かる。だが省けない理由が2つある。

1、事務手続きで判明する。入社時の雇用保険の手続きで、加入記録は新しい会社に引き継がれる。年金の記録も同様だ。書類で消しても、制度の記録は消えない。

2、判明した時の扱いが重い。経歴の意図的な省略は経歴詐称として扱われうる。内定取り消し、入社後なら処分の理由にもなりうる。短期離職1社の印象より、詐称1件の実害の方が桁違いに大きい。

だから原則は全社記載だ。そして安心してほしいのは、全社書くことと、全社を詳しく書くことは別だという点になる。ここからが技術の話だ。

面積配分の技術。読み手は根拠を探している

採用担当が職務経歴書でやっているのは、読書ではなく探し物だ。探しているのは「自社で活躍できる根拠」の1点になる。

だから配分の原則はこうなる。

  • 応募先に関係の深い経験|最も厚く。業務内容・実績・数字・工夫まで
  • 直近の1〜2社|厚めに。現在の実力の証明として読まれる
  • 古い・関連の薄い会社|社名・期間・職種・1行の要約まで圧縮する
  • 全体は2ページ前後|3ページを超えたら、足すのをやめて削る段階だ

同じ5社経験でも、均等に5分割した書類と、根拠の2社に7割を割いた書類では、読み手の疲労も印象もまるで違う。書く量の配分そのものが、あなたの判断力の証明として読まれていると思っていい。

社数が多い人の2段構成。一覧表→詳細

転職回数が4回・5回と重なっている人には、さらに効く型がある。先に全体を見せて、後から絞る2段構成だ。

  1. 冒頭に職務要約3〜5行。何の専門性を持つ人かを先に宣言する
  2. 経歴の一覧表。社名・在籍期間・職種の3列で全社を並べる。読み手はここで全体像を10秒で掴む
  3. 詳細は、応募先に効く2〜3社だけ。一覧表に「詳細は下記◯社について記載」と添えれば、省略ではなく編集として伝わる

私自身、転職4回の経歴でこの形を使ってきた側だ。回数が多いことは、並べ方次第で「経験の幅」に読み替えられる。回数そのものの不安は転職は何回までが限界かで扱ったので、そちらで外してほしい。

書く材料が揃っていないと感じるなら、順番が1つ手前だ。キャリアの棚卸しのやり方で、記憶ではなく記録から実績を掘り出してから書く。書けない原因の大半は、文章力ではなく材料不足なんよ。

短期離職・空白期間の書き方

多い人の書類に付きものの2つも、処理を決めておく。

短期離職。1行で事実を書く。「◯◯株式会社(2020年4月〜2020年12月)営業職」。理由は書類に書かず、面接で聞かれた時の30秒の答えを用意しておく。事実→学び→次にどう活かしたかの順で短く。言い訳の長文を書類に載せるのが、一番印象を下げる。

空白期間。数ヶ月程度なら求職活動期間として自然に扱われる。長い場合は、その間にやっていたこと(学習・家庭の事情・準備)を1行で書けるようにしておく。空白は、説明できれば減点ではなくなる。

年齢が上がるほど書類の通過率に悩む人は、40代で書類が通らない理由の書き方も参考になるはずだ。

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利用の流れ|① 質問に答える(10〜20分) → ② 想定年収と強みの言語化が出る → ③ 職務要約の材料に使えばいい

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診断は書類の代わりにはならないが、職務要約に書く強みの言葉選びの参考にはなる。自分では当たり前だと思っている経験が、市場では強みとして値付けされていることは、珍しくないんだわ。

よくある質問

職務経歴書には何社まで書けばいいですか?

原則すべて書く。削るのは社数ではなく1社あたりの記述量だ。関係の深い経験に厚く、古い経験は1行に圧縮する。

短期間で辞めた会社も書かないとだめですか?

書く。保険の記録から判明しうるし、省略は経歴詐称の扱いになるリスクがある。1行で書いて、面接の30秒回答を用意する。

転職回数が多くて書類が長くなります。

2ページ前後が目安。職務要約→全社の一覧表→効く2〜3社の詳細、の2段構成にすると、省略せずに絞れる。

あわせて検索される疑問に、先に答えておく

履歴書の職歴欄も全社書く必要がありますか

履歴書は原則すべての職歴を時系列で書く。職務経歴書と違って面積配分の余地が小さい書式だから、社名・入退社年月・一行の職種で淡々と並べれば足りる。詳細を語る場は職務経歴書側だ。2つの書類は役割が違い、履歴書は事実の台帳、職務経歴書は提案書になる。台帳側で省略や改変をやると、それこそ詐称の問題になるから、履歴書は正確さだけを守る。

派遣や業務委託の期間はどう書けばいいですか

雇用形態を明記した上で書く。派遣なら「◯◯(派遣元)より◯◯(派遣先)に派遣就業」、業務委託なら「業務委託として◯◯に従事」という形だ。形態を伏せて正社員のように見せるのは詐称のリスクになるが、堂々と書けば経験は経験として評価される。特に派遣・委託で得たスキルが応募先に直結するなら、職務経歴書側で厚く書いていい。形態より中身で勝負する書き方は、どの形態の経歴でも同じだ。

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