退職を切り出すと決めた。だが、何時に言えばいいのか。朝か、昼か、終業後か。

答えから書く。終業30分前〜1時間前、週の後半、事前アポあり。これが実務の基本解だ。理由と、当日の運び方まで一気に書く。

この記事の要点

  • 時間帯は終業30分前〜1時間前。話が終われば退勤の流れに乗る
  • 曜日は木・金。土日が緩衝材になる
  • アポは朝に取る。「夕方に15分」で、2人で話せる場を押さえる
  • 第一声は相談ではなく決定の報告にする

なぜ終業前なのか。3つの理由

1、話した後の気まずい時間が発生しない。朝に伝えると、その日の残り8時間をフロアで過ごすことになる。上司も、あなたも、周囲に悟られないよう振る舞う消耗が続く。終業前なら、話が終わればそのまま帰れる。

2、上司が時間を取りやすい。夕方は1日の業務が着地に向かう時間帯で、急ぎの割り込みが少ない。朝一番は上司自身の段取りで頭が埋まっており、重い話を受け止める余裕がない。

3、感情の熱が一晩で冷える。退職の申し出は、どれだけ円満でも上司に小さな衝撃を与える。夜を挟むことで、翌日からの話が事務的に進みやすくなる。木曜・金曜の夕方なら、土日という緩衝材まで付く。

避けるべき時間帯も書いておく。朝一番・月曜の午前・昼休み直前・繁忙のピーク中だ。共通点は、相手の余裕がないことと、話が中途半端に切れることになる。

アポの取り方。当日の朝に15分を押さえる

突然フロアで切り出すのは、内容以前に場の選び方で損をする。手順はこうだ。

  1. 当日の朝、口頭かチャットで声をかける。「ご相談したいことがあるので、今日の夕方に15分ほどお時間をいただけますか」
  2. 場所は会議室など、2人で話せる場所を指定する。周囲に聞こえる場所は、上司の立場も苦しくする
  3. アポの名目は「相談」でいいが、中身は報告にする。この使い分けが円満退職の要になる

アポの時点で上司は察することが多い。察されて構わない。むしろ心の準備をさせる方が、当日の話が短く済む。

当日の第一声。相談ではなく、決定の報告

時間帯を整えても、第一声を間違えると引き止めの長期戦が始まる。型はこれだ。

「突然のご報告になりますが、退職させていただきたく、お時間をいただきました。◯月末を最終出社として考えています」

ポイントは3つになる。

  • 結論から言う。前置きが長いほど、遮られて主導権を失う
  • 時期をセットで示す。日付のない退職意思は、無期限の引き止め対象になる
  • 「辞めようか迷っていて」とは言わない。迷いの相談として入ると、引き止めの椅子に自分から座ることになる

引き止めへの返し方や、そもそも言い出す勇気が出ない場合の組み立ては退職を言い出せない人の手順に詳しく書いた。伝えた後の手続きと退職日までの流れは内定から退職までの進め方が続きになる。

時間帯を選べない職場、対話が成立しない職場へ

シフト制で上司と時間が合わない、そもそも取り合ってもらえない、切り出せば恫喝が返る。時間帯の工夫でどうにかなる範囲を超えている職場は、実在する。

その場合、時間帯の最適化より先に考えるべき選択肢がある。

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まともに話せる職場なら、この記事の時間帯の型で足りる。話が成立しない職場だと判断したら、手段を変えることに後ろめたさは要らない。選び方の基準は退職代行の選び方にまとめてある。

よくある質問

退職を伝えるのは何時頃がいいですか?

終業30分前〜1時間前だ。話が終われば退勤でき、上司も時間を取りやすい。朝一番と月曜午前は避ける。

曜日はいつ伝えるのがいいですか?

木曜か金曜。土日が緩衝材になり、翌週から手続きの話に入りやすい。ただし先延ばしにしないことの方が大事だ。

アポなしで突然切り出してもいいですか?

朝のうちに「夕方15分」のアポを取り、2人で話せる場所を押さえる。名目は相談でも、中身は決定の報告にする。

あわせて検索される疑問に、先に答えておく

直属の上司を飛ばして、その上に伝えてもいいですか

原則は直属の上司が先だ。頭越しの報告は、上司の管理責任の問題に発展して、残りの在籍期間の空気を悪くする。例外は、直属の上司こそがハラスメントの当事者である場合や、何度伝えても握り潰される場合になる。その時は人事部門か、さらに上位の管理職に「直属には◯日に伝えたが進んでいない」という経緯つきで伝える。順番を飛ばすなら、飛ばす理由を記録で持っておくことだ。

リモートワークの場合はどう伝えればいいですか

ビデオ会議で顔を見て伝えるのが基本だ。チャットやメールの一方的な通知で済ませると、こじれた時の火種になる。手順は出社の場合と同じで、朝に「夕方15分、お時間ください」と会議を設定し、カメラをつけて結論から話す。時間帯の考え方も同じく、終業間際が双方楽だ。伝えた直後に、日付と内容を短くテキストでも送っておくと、言った言わないを防げる。

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