内定承諾のボタンを押した。ここで一息つきたいところだが、実はここからの2ヶ月が、転職で一番段取りが物を言う期間だ。

退職までにやることは、大きく6ブロック・約20項目ある。抜けると入社後に金や書類で困るものが混ざっている。この記事は時系列のチェックリストとして書くから、ブックマークして上から潰していけばいい。

この記事の要点

  • 退職までは6ブロック約20項目。時系列で上から潰せば抜けない
  • 切り出しは入社日確定後すぐ、直属の上司から。書面を残して進める
  • 引き継ぎは誠実に、ただし退職日を延ばしてまで背負わない。人員問題は会社の仕事だ
  • 金回りの三大注意は、有給消化・ボーナス支給日・住民税の徴収方式だ

全体の時間割。2ヶ月をブロックで見る

時期やること
承諾直後(第1週)入社日の確定、就業規則の確認、退職の切り出し
〜2週目退職日の合意、退職届の提出、引き継ぎ計画
〜1ヶ月引き継ぎの実行、有給消化の調整
最終月貸与物返却、書類の受け取り確認、挨拶
退職後すぐ書類の新会社への提出、保険・年金の空白確認
入社前生活リズム、入社書類、初日の準備

以下、抜けやすい注意点だけ添えて順に書く。

ブロック1:承諾直後にやる3つ(最初の1週間)

  1. 入社日を確定させる。新会社との合意より先に退職を切り出すな。退職日と入社日の間に空白ができると、保険と年金の手続きが増える
  2. 就業規則の退職予告期間を確認する。1ヶ月前か2ヶ月前か。法律上は2週間で退職できるが、円満に出るなら規則の期間に合わせるのが現実的だ
  3. 直属の上司にアポを取り、退職を切り出す。伝える順番は上司が最初。言い出す台詞と手順は退職を言い出せない人のための手順に置いてある。「相談があります」ではなく「決めたことの報告」として話すのが、こじらせないコツだ

ブロック2:退職日の合意と書面(〜2週目)

  1. 退職日を合意する。引き止めで先延ばしにされそうになっても、入社日から逆算した退職日を軸に譲らない。引き止めの捌き方は転職の引き止めがうざい時の対処を読め
  2. 退職届を書面で出す。口頭合意だけで進めると、後から「聞いていない」が起きる。日付の記録が残る形にしろ
  3. 引き継ぎ計画を自分から出す。後任・資料・スケジュールの3点を1枚にして上司に見せる。誠実さを形で示すと、残りの期間の空気が楽になる

強い引き止めや、退職手続きを進めてくれない気配が出たら、この時点で保険を知っておけ。

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ブロック3:引き継ぎと有給(〜1ヶ月)

  1. 引き継ぎ資料は「自分がいなくても回る」基準で作る。業務手順・関係者・進行中案件・トラブル時の連絡先。口頭ではなく文書に残す
  2. 有給の残日数を確認し、消化計画を出す。最終出社日と退職日を分けて、間を有給で埋めるのが定石だ。取らせてくれない空気が出たら、それは違法の領域に入る。有給を取らせてくれない会社は違法だで権利の線を確認しろ
  3. ボーナス支給日が近いなら、退職日との位置関係を確認する。支給日在籍が条件の会社が多い。もらって辞めるのは卑怯ではない。考え方はボーナスをもらって辞める全手順に書いた

ブロック4:最終月の物と書類

  1. 貸与物を全部返す。PC、社員証、鍵、名刺、健康保険証(退職日翌日以降)。返却漏れは退職後の連絡の口実になる
  2. 私物とデータを引き上げる。個人の連絡先や実績メモは在職中に整理しておく。ただし業務データの持ち出しは就業規則と守秘義務に触れる。線引きは厳格にやれ
  3. 受け取る書類を確認する。雇用保険被保険者証、年金手帳(会社保管の場合)、源泉徴収票、離職票(必要なら)。特に源泉徴収票は新会社の年末調整で必須だ。「後日郵送」になるものは、いつ届くかまで確認しろ
  4. 挨拶は短く、去り際は綺麗に。業界は狭い。数年後に取引先や同僚として再会するのは、珍しい話ではない

ブロック5:退職後すぐの手続き

  1. 空白期間がない場合:新会社に年金手帳・雇用保険被保険者証・源泉徴収票を提出すれば、保険と年金は会社が切り替える。あなたの作業はほぼない
  2. 退職日と入社日に空白がある場合:国民健康保険か任意継続への切り替え、国民年金の手続きが必要になる。市区町村の窓口で14日以内が原則だ
  3. 住民税の残りの払い方を確認する。退職月によって、最後の給与からの一括徴収か、自分で払う普通徴収かが変わる。6〜12月退職なら選択、1〜5月退職なら原則一括徴収だ。手取りが一度減って見えるのは、これが理由なんよ

ブロック6:入社前の1週間

  1. 入社書類を揃える。新会社から指定されたもの+上記の3点セット
  2. 生活リズムを新会社の始業に合わせ始める。初週の消耗が全然違う
  3. 初日の持ち物・服装・到着時間を前日までに確認する
  4. 緊張しているなら、それが正常だ。初日と最初の1週間の動き方は転職初日が不安で眠れない人へにまとめてある

まとめ

  • 退職までは6ブロック約20項目。時系列で上から潰せば抜けない
  • 切り出しは入社日確定後すぐ、直属の上司から。書面を残して進める
  • 引き継ぎは誠実に、ただし退職日を延ばしてまで背負わない。人員問題は会社の仕事だ
  • 金回りの三大注意は、有給消化・ボーナス支給日・住民税の徴収方式だ
  • 源泉徴収票と雇用保険被保険者証。この2枚の受け取り確認だけは絶対に飛ばすな

2ヶ月は長いようで、引き継ぎと有給を並べると意外と短い。初日に気持ちよくスタートを切るための助走期間だと思って、淡々と潰していけばいいんよ。

よくある質問

退職はいつ切り出すのがいいですか?

内定を承諾して、入社日が確定した直後だ。就業規則の退職予告期間(1〜2ヶ月前が多い)を確認し、直属の上司に最初に伝える。順番を飛ばして同僚や人事に先に話すと、話がこじれる原因になる。切り出しは早いほど、有給消化の余地が残る。

引き継ぎはどこまでやる義務がありますか?

誠実にやるべきだが、あなたの退職日を延ばしてまで完璧にする義務はない。資料を残し、後任か上司に説明し、問い合わせ先を整理すれば筋は通っている。後任がいない・仕事が回らないのは会社の人員配置の問題で、あなたが背負う問題ではない。

退職を伝えたら強い引き止めにあった場合はどうすればいいですか?

結論を変えないことだけ決めて、同じ返事を繰り返せ。退職は労働者の権利で、会社の承認は要件ではない。引き止めが脅しや無視に変わって手続きが進まないなら、内容証明での退職届提出や退職代行という手段も残っている。

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