紹介が減った。返信が遅くなった。放置とまでは言えないが、明らかに後回しにされている。優先順位を下げられた気がする。

その感覚は、たぶん正しい。そして朗報がある。優先度は固定ではなく、行動で上げ直せる変数だ。仕組みと技術を書く。

先に一文で。エージェント内の優先度は「決まりそうな順」で並んでおり、返信速度・時期の宣言・条件の優先順位づけの3行動を1通のメールで示せば、上げ直せることが多い。

この記事の要点

  • 担当の頭の中は「決まりそうな順」のリストだ。感情ではなく計算になる
  • 下げられる理由は4つ。返信・意欲・条件・連敗
  • 上げ直す3行動は、24時間返信・期限の宣言・譲れる条件の明示
  • 2週間やって動かないなら、見切って経路を替える

担当の頭の中。優先度リストの仕組み

担当者は常時、数十人の求職者を抱えている。全員に等しく時間は割けないので、頭の中のリストは決まりそうな順に並ぶ。上位に来るのは、

  • 反応が速い(今動いている人)
  • 時期が明確(今月・来月に決めたい人)
  • 条件と市場が噛み合っている(紹介できる球がある人)
  • 選考で勝てている(推薦しやすい人)

の4条件を満たす人だ。あなたの位置が下がったのは、嫌われたのではなく、この4変数のどれかが下がったという機械的な話になる。機械的なら、上げ方も機械的に存在する。

下げられる4つの理由と、自己診断

  • 返信の遅さ|紹介メールへの反応に2〜3日かけていないか。担当から見ると「急ぎでない人」の烙印になる
  • 意欲の見えなさ|「いいところがあれば」のまま数ヶ月経っていないか。期限のない案件は、営業リストの下に沈む
  • 条件の硬さ|年収・勤務地・職種・規模、全部譲れないになっていないか。球がない客には時間を使えない
  • 選考の連敗|書類や面接で落ち続けていないか。原因が放置されたままだと、次の推薦がしにくくなる

自分がどれに当たるかで、打ち手が決まる。

上げ直す3行動。1通のメールに載せる

効く行動を全部、1通にまとめて送るのが一番速い。

「お世話になっております。◯◯です。改めて転職活動を本格化させたく、ご連絡しました。△月末までに決めたいと考えています。条件を整理し直したところ、年収◯◯万円は維持したい一方、勤務地は□□まで広げられます。ご紹介いただける求人があれば、24時間以内に必ずお返事しますので、改めてご提案いただけないでしょうか」

  • 期限の宣言が、担当の行動計画にあなたを組み込ませる
  • 譲れる条件の明示が、紹介できる球を増やす
  • 返信速度の約束が、動く候補者としての扱いを取り戻す

そして送った後は、宣言どおりに動く。次の紹介に24時間以内に反応した瞬間、リストの位置は実際に変わる。連敗が原因の場合は、メールに「書類・面接の改善のご相談をしたい」を足して、課題を一緒に潰す面談を入れる。

見切りのライン。2週間で判定する

3行動のメールを送って、2週間動きがなければ、その会社でのあなたの球が本当に尽きている可能性が高い。そこから先は上げ直しでなく、経路の組み替えの局面になる。

が、それぞれの続きを担当する。

よくある誤解

「お客なのだから、優先されて当然だ」。あなたは料金を払っていない。エージェントの売上は企業側から出ていて、あなたは商品でもある。この構図を知った上で、担当が動きやすい客を演じるのは、悔しさより実利を取る技術だ。

「優先度を上げるには、頻繁に連絡して存在感を出すべきだ」。中身のない頻繁な連絡は、手間のかかる客として逆に働く。効くのは頻度でなく、期限・条件・速度という判断材料の提供だ。1通の質が、10通の量に勝つ。

よくある質問

担当変更をお願いする方が早くないですか?

原因が担当の力量(連絡が雑・提案が的外れ)にあるなら変更が効く。だが原因があなた側の4変数にあるなら、担当を替えても同じ計算をされて終わる。まず3行動のメールで変数を直し、それでも動かない時に変更を使う順番が、無駄がない。

複数のエージェントで同時に優先度を上げられますか?

できるし、健全だ。同じ3行動のメールを各社に送れば、複数の担当の中で競争原理も働く。ただし同じ求人への重複応募だけは管理表で防ぐこと。

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