比較サイトを何時間も読んで、結局どのエージェントも同じに見えてきた。強みの欄には全部「豊富な求人」「手厚いサポート」と書いてある。その感覚、正しい。
断言する。エージェント体験の8割は、会社ではなく担当者で決まる。同じ会社でも当たり担当と外れ担当では別のサービスだ。だから比較サイトを読み込むより、担当者の見極めと引き直しの技術を持つ方が結果に直結する。この記事はその技術だけを書く。
この記事の要点
- エージェントがどこも同じに見えるのは正しい。収益の仕組みと求人の棚が共通だからだ
- 体験の8割は担当者で決まる。会社比較より、担当者の判定基準を持て
- 判定は3つ。聞く時間の長さ・紹介の理由・できないと言えるか
- 外れは我慢せず、担当変更→乗り換えの2段階で引き直せ
なぜどこも同じに見えるのか。理由は3つある
- 収益の仕組みが全社共通だからだ。あなたを企業に決めたら企業から手数料をもらう。この一点が同じである以上、動きの型(登録→面談→紹介→対策→内定)も同じになる。仕組みの力学は転職エージェントはやめとけと言う人が正しい場面、間違ってる場面で書いた通りだ
- 求人データベースは相当部分が重なる。企業は複数のエージェントに同時に募集を出すのが普通だ。だからA社でもB社でも同じ求人が出てくる
- 公式サイトの売り文句が同質化している。非公開求人、専任アドバイザー、満足度調査。どこも同じ言葉で戦うから、外から見ると区別がつかない
つまり、あなたの目が節穴なのではない。会社単位の比較は、もともと差が出にくい土俵なんよ。
体験を分けるのは担当者だ。ガチャの実態
同じ会社の中に、こういう差が実在する。
- 面談で経歴の文脈まで聞く担当者と、条件だけ聞いてテンプレ求人を20件送る担当者
- 応募先ごとに面接傾向を教えてくれる担当者と、「頑張ってください」だけの担当者
- 返信が当日来る担当者と、3日放置する担当者
なぜこうなるか。担当者は個人成績で動く営業職で、経験年数も担当業界の知識も個人差が大きいからだ。新人に当たることもあれば、あなたの業界を知らない担当に当たることもある。これは運で、俗に担当ガチャと呼ばれる。私は転職4回で両方引いた。当たりを引いた転職と外れを引いた転職では、活動の消耗が体感で倍違った。
当たり担当の判定基準。面談1回で分かる
初回面談で、この3点を見ろ。
- 話を聞く時間が、話す時間より長いか。あなたの経歴と希望を掘る前に求人の話を始める担当は、在庫を売りたいだけだ
- 紹介求人に理由が付いているか。「なぜあなたにこれか」を言語化できる担当は、マッチングを考えている。20件一斉送信は考えていない
- できないことを言うか。「その条件だと紹介できる求人は少ない」と正直に言える担当は信用できる。全部「大丈夫です」は疑え
3つのうち2つ外したら、引き直し対象だ。ひどい対応の具体例は転職エージェントのひどい対応7パターンに並べてある。
外れを引いたときの引き直し方。2段階ある
第1段階:同じ会社で担当変更
問い合わせ窓口かメールで一言でいい。「別のアドバイザーの視点も伺いたいので、担当の変更をお願いできますか」。理由を詰められることはまずないし、エージェント側も慣れた運用だ。気まずさで我慢する場面ではない。
第2段階:会社ごと乗り換える
担当変更でも改善しない、あるいは会社の型自体が合わないなら、乗り換えだ。断りの文面は転職エージェントの断り方にテンプレを置いてある。罪悪感は不要だ。あなたは客ではないが、商品でもない。合わない取引を続ける義務はどちらにもない。
会社選びが完全に無意味なわけではない。残る差は2つ
担当者が8割と言ったが、会社単位で残る差も正直に書く。
- 特化領域の差。20代特化、IT特化、ハイクラス特化。扱う棚が違えば、そもそも土俵が違う。ここは会社で選ぶ意味がある。経歴の状況別の選び方は20代の転職エージェントおすすめにまとめた
- 対応の質を看板にしているかの差。満足度を集客の看板にしている会社は、対応品質を維持する事業上の動機が働く。パソナキャリアを質重視の人に勧めるのは、この理屈だ
相談は無料だ。この記事の判定基準3つを、面談で実際に当ててみればいい。
現実的な動き方。ガチャを試行回数で潰す
運の要素は、試行回数で管理するのが正解だ。
- 型の違うエージェントを2社選ぶ(総合型1つ+自分の状況に合う特化型1つ)
- 両方の初回面談で、判定基準3つを当てる
- 当たりの方を主戦、もう1社を比較用として残す
- 外れなら担当変更→改善しなければ乗り換え
どのエージェントが自分に合うかの当たりを付けたい人は、診断で絞る入口もある。
自分に合うエージェント探し自体を支援するサービスだ。選ぶ作業から消耗している人は、ここから入る手もある。
まとめ
- エージェントがどこも同じに見えるのは正しい。収益の仕組みと求人の棚が共通だからだ
- 体験の8割は担当者で決まる。会社比較より、担当者の判定基準を持て
- 判定は3つ。聞く時間の長さ・紹介の理由・できないと言えるか
- 外れは我慢せず、担当変更→乗り換えの2段階で引き直せ
- 会社で選ぶ意味が残るのは、特化領域と質の看板だけだ
比較サイトを3時間読むより、面談を2回受けて人を見る方が、あなたの転職は確実に前へ進む。ガチャは回さないと当たりも出ないんよ。
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よくある質問
転職エージェントは結局どこを選べばいいですか?
会社で選ぶ比重を下げて、担当者で判断しろ。2社の面談を受けて、話を聞く姿勢・紹介の精度・レスポンスの3点で当たりの方を主戦にする。会社選びは特化領域が合っているかの確認までで十分だ。
担当者の変更は本当にできますか?
できる。問い合わせ窓口やメールで「別の視点も伺いたいので担当変更をお願いします」と伝えれば済む。角を立てる必要はないし、エージェント側も慣れている。変更を我慢して外れ担当と進める方が、双方にとって損だ。
大手と中小のエージェントはどちらがいいですか?
求人の量なら大手、対応の密度なら中小に寄る傾向はある。ただしその差より担当者の個人差の方が大きい。型の違うものを1つずつ受けて、担当者の質で決めるのが、一番外さない選び方だ。
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