ボーナスの支給額を聞いて喜んだのに、振り込まれた額を見て2割減っている。

即答する。ボーナスの手取りは、額面の75〜85%が目安だ。何がいくら引かれるのか、なぜ幅があるのか、1分で分かる形で書く。

この記事の要点

  • 手取りは額面の75〜85%。50万なら38〜42万前後だ
  • 引かれるのは社会保険料と所得税。住民税は賞与からは引かれない
  • 所得税率は前月給与で決まる仮の率。年末調整で精算される
  • 明細で見るべきは4項目。健保・厚生年金・雇用保険・所得税

引かれるものの正体。4項目だけだ

賞与の明細で額面から引かれているのは、この4つになる。

  • 健康保険料|標準賞与額×料率(会社と折半)
  • 厚生年金保険料|同じく標準賞与額×料率(折半)
  • 雇用保険料|賞与額×料率
  • 所得税(源泉徴収)|前月の給与額から決まる率で徴収

住民税は入っていない。住民税は前年所得への課税を12分割して月給から引く方式だから、賞与からは引かれない。「賞与月は住民税も倍取られる」は誤解だ。

社会保険料が月給と同じように賞与にもかかるようになったのは制度の歴史の話だが、現在の実務としては賞与も月給と同じく社保の対象と覚えておけば足りる。

額面別の手取り目安。早見で持っておく

概算の目安を並べる(単身・一般的な料率での概算。端数と条件で前後する)。

  • 額面30万円 → 手取り約23〜25万円
  • 額面50万円 → 手取り約38〜42万円
  • 額面80万円 → 手取り約61〜67万円
  • 額面100万円 → 手取り約75〜85万円

幅の正体は所得税だ。賞与の源泉徴収率は、前月の給与額と扶養の数で決まる仕組みで、同じ賞与額でも人によって税率が違う。前月に残業が多くて給与が高かった人は、賞与の税率も上がる。

ここで大事な救いを1つ。賞与の所得税は仮の概算徴収で、年末調整で正しい額に精算される。引かれすぎていた分は12月前後に還付で戻る。明細を見て「取られすぎだ」と感じても、それは年の途中の仮の姿だ。落ち込むのは年末調整の後でいい(そして大抵、少し戻る)。

手取りから考える、賞与の使い方と守り方

手取りの数字が分かったら、次は使い方と守り方の話だ。

使い方。手取り40万円の賞与は、月給の貯蓄3〜4ヶ月分に相当する家計のボーナスステージだ。先に配分を決めてから振り込みを迎える(貯蓄・投資◯割、返済◯割、自由◯割)と、気づいたら消えていた現象を防げる。

守り方。賞与に関わる制度の知識は、金額そのものより大きな差を生む。

賞与の手取りは、額面の8割前後で見積もる。この1行を覚えておくだけで、支給前の皮算用の精度が変わる。使う計画も、辞める計画も、手取りの数字で立てるのが実務なんだわ。

よくある質問

ボーナスの手取りはいくらになりますか?

額面の75〜85%が目安だ。50万なら38〜42万前後になる。幅は所得税率が前月給与で変わるためだ。

ボーナスの所得税が高い気がします。

賞与の源泉徴収は仮の概算で、年末調整で精算される。引かれすぎ分は還付で戻るから、明細の税額は仮の姿と考えていい。

賞与から住民税や年金も引かれていますか?

厚生年金と健保は賞与からも引かれる。住民税は月給からの天引きのみで、賞与からは引かれない。

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