来月の予定が、白紙だ。フリーランスになって初めてこの状態になると、不安で夜中に目が覚める。

その状態を私も通ってきた。フリーランス4年目の実感で即答する。仕事が途切れるのは異常事態ではない。波の谷だ。そして不安の大半は、仕事が無いことではなく、見通しが無いことから来ている。扱い方を順に書く。

この記事の要点

  • 収入が波で動くのはフリーランスの正常な状態だ。谷は異常ではない
  • 不安はまず数字に変換する。生活費の残り月数が本当の現在地だ
  • 営業は新規より、既存取引先への近況連絡から。返答率が段違いだ
  • 谷は仕込みの時間にもなる。棚卸しと発信は谷の方が捗る

まず不安を数字に変える。残り月数が現在地だ

途切れた直後の不安は、実態より大きく膨らむ。膨らませているのは「このまま一生仕事が来ないかも」という時間軸の無い想像だ。だから最初にやるのは営業ではなく、電卓になる。

貯金÷月の生活費=残り月数。この数字が3以上あるなら、今月焦って安売りする必要はない。私は独立してから、この残り月数を毎月見る習慣で不安を管理してきた。不安は消すものではなく、数字に変換するものなんよ。逆に残り月数が2を切っているなら、不安は正しい警報だ。動きの優先度が変わる。収支の管理の実際はフリーランス4年目の収支で書いた。

営業の順番。新規開拓は最後でいい

谷から抜ける営業には、効率の順番がある。

1、既存・過去の取引先への近況連絡。「直近の稼働に空きが出ました。何かお手伝いできることはありますか」の1通だ。あなたを知っている相手への連絡は、新規開拓の何倍も返答率が高い。過去に良い納品をした相手なら、なおさらだ。

2、周辺への露出。SNSやポートフォリオの更新、「稼働空きあります」の発信。声の掛けやすさを作る。

3、エージェント・案件サイトへの登録。選択肢の在庫を持つと、それだけで精神が安定する。IT系なら、フリーランス専門のエージェントで単価の相場ごと確認できる。

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この順番を逆にやる(いきなり新規に片っ端から営業)と、消耗の割に成果が薄い。近い順から声を掛けるのが鉄則だ。

谷の使い方と、平時からの防波堤

4年やって分かったのは、谷の期間は仕込みに一番向いているということだ。稼働が埋まっている時期にはできない、実績の棚卸し、ポートフォリオの更新、単価表の見直し(単価の上げ方で書いた準備そのものだ)、発信の積み上げ。次の山を高くする作業は、全部谷でやる。

平時からの防波堤も3つ挙げておく。取引先を1社に依存させない(1社が売上の5割を超えたら警戒ライン)。継続契約の比率を上げる生活費6ヶ月分の現金を守りとして持つ。この3つがあると、谷が来ても不安が騒がなくなる。

それでも谷が長引き、心身が削れるなら、会社員に戻る選択も負けではない。フリーランスから会社員に戻る話で書いた通り、行き来できることこそ、この働き方の本当の強みだ。

よくある質問

途切れた期間はどのくらいで抜けられますか?

既存への連絡から始めれば、数週間で次が決まることは珍しくない。ただし受注から入金までのずれがあるため、資金は残り月数で管理しておく必要がある。

安い案件でも埋めるべきですか?

残り月数が2を切っているなら、埋める判断は正しい。余裕があるなら、安売りは単価の相場を自分で下げる行為になるため、仕込みに時間を使う方が長期では得だ。

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