週末にWebの副業をしている。月に5万円ほど。転職活動を始めたが、面接で副業のことを言うべきか。言ったら落とされないか。転職先でも続けたいが、どう切り出すのか。

副業は、聞かれなければ言わなくていい。聞かれたら隠さない。続けたいなら、内定後に就業規則を確かめて、申告が要るなら入社前に出す。面接で「副業を続けたい」と切り出すのは最後だ。

この記事の要点

  • 聞かれなければ言わない。聞かれたら隠さない
  • 続けたいなら内定後に規定を確認
  • 申告は業務・時間・競業でないこと
  • 禁止の会社に隠して入らない

面接で自分から言う必要はない理由

副業は勤務時間外の活動で、採用の判断に直接は関係しない。面接官が知りたいのは、本業で何ができるかだ。自分から切り出すと、「本業より副業に熱がある人」と読まれることがある。

言うのは2つの場合だけ。副業の経験が応募先の仕事に直接使える時(Webの副業でWebの職種に応募)と、入社後も続けたくて、会社の可否を先に知りたい時。後者は面接でなく、内定後に聞く。

聞かれた時の答え方

質問答え
副業はしていますか「週末に◯◯の副業をしています。月◯時間程度で、本業に支障が出ない範囲です」
どのくらい稼いでいますか「生活の足しになる程度です」。額は言わなくていい
入社後も続けますか「貴社の規定に従います。可能であれば、本業に支障のない範囲で続けたいと考えています」
なぜ副業をしているのか「◯◯のスキルを本業以外で試したかったため」。「給料が足りないから」は言わない

事実を短く。嘘を言わない。入社後に分かると、信用の問題になる。面接で聞かれることの全体は転職面接で聞かれること一覧に書いた。

副業の経験を強みとして使える場合

使える使わない方がいい
副業の職種と応募先の職種が同じか近い(Web制作→Web職、ライティング→広報、動画編集→マーケ)全く関係ない職種(本業は経理、副業は飲食)
副業で数字の実績がある(月◯件・売上◯万円・フォロワー◯人)実績がまだない
応募先が副業OKで、社員の副業を歓迎している応募先が副業に否定的
副業で得たスキル(顧客対応・納期管理・営業)が本業に使える副業が本業の競合になる

使える時は、職務経歴書の「活かせる経験」に1〜2行で書く。「副業として◯年、◯◯を担当(月◯件)」。本業の経歴と分けて書く。

続けたい時の順番

順やること
1求人票と会社のサイトで、副業の可否を見る。「副業OK」「副業可(申告制)」「副業禁止」
2書いてなければ、内定後、承諾の前に人事へ「副業に関する規定を確認したい」
3申告制なら、入社前に申告書を出す。業務の内容、週の時間、本業と競合しないこと
4許可制で許可が出なければ、やめるか、その会社を選ばないかを決める
5禁止なら、やめるか、選ばないか

面接の段階で切り出さない。内定後の確認で足りる。副業OKの会社の見つけ方は副業OKの会社の探し方に書いた。

申告の中身

項目書くこと
業務の内容◯◯(Webサイトの制作・ライティング・物販)
形態業務委託・個人事業・雇用(アルバイト)
時間週◯時間、主に土日と平日夜
収入の見込み月◯万円程度(求められた時)
本業との関係本業と競合しない。本業の情報や機材を使わない。本業の勤務時間に影響しない

会社が見るのは、競業でないこと、長時間労働にならないこと、会社の信用を損なわないこと、の3つだ。この3つに触れて書く。

副業禁止の会社に入る時の判断

選択中身
やめる本業の年収と条件が副業の収入を上回るなら、選択として成り立つ
申告して許可を取る禁止でも、個別に許可する会社はある。入社前に人事に聞く
隠して続けるバレる経路があり、バレれば懲戒の対象。長く続かない
その会社を選ばない副業を続けることが条件なら、副業OKの会社を選ぶ

副業禁止そのものは、就業規則で定めることができる(公務員でない限り法律の禁止ではないが、会社の規則としては有効)。禁止の会社に入って隠すより、選ばない方が消耗しない。副業の全体の考え方は副業の完全ガイドに書いた。

隠して入った時にバレる経路

経路中身防げるか
住民税副業の所得で住民税が増え、給与天引きの額から会社が気づく確定申告で副業分を普通徴収にすれば、給与天引きに乗らない。ただし市区町村によって選べない
SNS・副業のサイト本人の名前や顔で特定される匿名で活動する
同僚・取引先副業の現場で会う。副業の顧客が本業の関係者防ぎにくい
確定申告の書類会社に見せる書類ではないが、年末調整との整合で疑われることがある

経路の詳細は副業が会社にバレる経路は住民税だけではないに書いた。

副業が本業の競業になる時

副業の内容が、転職先の事業と重なる時(転職先がWeb制作会社で、副業もWeb制作)は、副業OKの会社でも許可が出ないことがある。競業と、顧客の重なりと、情報の持ち出しが問題になる。この場合は、副業の顧客を転職先と重ならない範囲に絞るか、副業をやめるか、入社前に決める。

面接で副業の話が出やすい職種

職種なぜ
Web・IT・デザイン副業の実績がポートフォリオになる。面接官も副業をしていることが多い
ライター・編集・マーケ個人の発信や副業の実績が評価される
営業副業で営業をしていると、競業を疑われる
金融・公務員に近い業種副業に厳しい。聞かれたら「入社後は規定に従う」

履歴書と職務経歴書に副業を書くか

書類判断
履歴書の職歴欄書かない。雇用の職歴を書く欄。副業が雇用(アルバイト)でも、本業と並べて書くと読みにくい
職務経歴書の活かせる経験応募先の仕事に使えるなら、1〜2行。「副業として◯年、◯◯(月◯件)」
職務経歴書の職務経歴副業が業務委託で本業に近い内容なら、「その他の活動」として末尾に
面接書類に書いたなら、聞かれる。書いていないなら、聞かれなければ言わない

よくある質問

副業の収入が本業を超えている。面接でどう言うか

聞かれたら「生活の足しになる程度以上」で止めていい。額を言うと、「なぜ転職するのか」に話が移る。転職の理由は本業でやりたいことで答える。

副業を法人化している

役員報酬を受けていれば、会社の副業規定の「他社の役員」に当たることがある。申告制の会社では、法人の役員であることを申告する。隠さない。

前の会社で副業がバレて辞めた。転職の面接で言うか

聞かれなければ言わない。退職理由は「一身上の都合」か、次にやりたいことで答える。聞かれたら、事実を短く。「副業の申告の手続きで前職と考えが合わず、退職しました。次は規定に従います」。

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副業をしている人の転職の順番表(面接で言うか・内定後に聞くこと・申告書の型・禁止の会社の判断)を公式LINEで無料配布している。聞かれなければ言わず、聞かれたら隠さない。続けたいなら、内定後に規定で決める。

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