内定が出た会社の口コミを見た。点数は2.8。「残業が多い」「上司が最悪」「辞めた方がいい」。不安になった。だが、良い口コミもある。どちらを信じればいいのか。口コミは、どう読めばいいのか。

先に言う。口コミは、点数で読むな。書いた人の部署と在籍時期と雇用形態を見て、自分と同じ立ち位置の書き込みだけを読め。低評価は辞めた人が書く。中身が具体なら信じていい。口コミの偏り、読む前の5つの点、点数でなく本文、低評価と高評価の扱い、信用できる書き込み、同じ部署だけ読む、面接の質問に変える、口コミがない会社、現職にバレるかを書く。

先に一文で。企業の口コミは辞めた人が不満を書くことが多く点数は低めに出るので点数で判断せず、書いた人の部署と職種・在籍時期・雇用形態・投稿年・件数の5つを見て自分の配属先と同じ部署の直近2〜3年の書き込みだけを本文で読み、数字と具体的な事実があり良い点と悪い点の両方に触れる物を信用し、感情だけの物は流し、低評価の中身は面接で「配属先の残業の平均は」のように事実を聞く質問に変えて確かめるのが正解だ。

この記事の要点

  • 点数で読まない。本文を読む
  • 部署・時期・雇用形態・年・件数を先に見る
  • 同じ部署の直近2〜3年だけ
  • 低評価は面接の質問に変える

口コミの偏り

偏り中身
辞めた人が書く在籍中の人は書きにくい。辞める時に書く人が多く、辞めた理由が中心になる
不満の方が書かれやすい満足している人は書く動機が薄い
大企業ほど件数が多い件数が多いと点数は平均に寄る。中小は数件で点数が振れる
部署で全く違う同じ会社でも、営業と開発と工場で環境は別
時期で変わる5年前の社長や上司は、もういない

点数は、この偏りを全部含んだ数字だ。3.0を切っているから悪い会社、とは読めない。

読む前に見る5つの点

見る点なぜ
1.書いた人の部署と職種自分の配属先と違えば、当てはまらない
2.在籍の時期5年前の話は今と違う。直近2〜3年を読む
3.雇用形態正社員と契約社員と派遣で、見えている物が違う
4.投稿の年書いた年が古いと、その後に変わっている
5.件数数件なら1人の意見。数十件なら傾向

多くの口コミサイトは、この5つが投稿ごとに表示される。本文を読む前に、ここを見る。

点数でなく本文を読む

点数は、書いた人の期待と実態の差だ。期待が高かった人は、同じ実態でも低くつける。本文は、実態が書いてある。

本文で見るのは、事実の部分だ。「残業が月40時間」「評価は半年ごとで数字が7割」「部長が3年で3回替わった」。これは検証できる。「雰囲気が悪い」「やりがいがない」は、書いた人の感覚で、検証できない。

低評価の扱い

低評価の中身扱い
具体的な事実(残業時間・評価の仕組み・離職の数)参考にする。面接で確かめる質問に変える
自分が前の会社で辛かった要素と同じ重く見る。同じことが起きる可能性
別の部署の話自分の配属先には当てはまらないことがある
5年以上前の話今と違う可能性。直近の投稿と比べる
感情だけ(最悪・ブラック・辞めろ)流す。何が起きたかが書いてない
辞めた理由が個人的(人間関係の1件)その人の話。傾向ではない

低評価が10件あって、8件が「残業」について具体的に書いていれば、傾向だ。8件が別々のことを感情で書いていれば、傾向ではない。

高評価の扱い

高評価の中身扱い
具体的な事実(制度の中身・実際に使った経験)参考にする
良い点と悪い点の両方に触れている信用できる。書いた人が冷静
全部が良い、悪い点が「特になし」会社が在籍者に書かせている可能性。同じ時期に同じ調子の投稿が並ぶ
投稿が同じ時期に集中同上
抽象的(成長できる・人がいい)何が良いのか分からない。流す

会社が在籍者に書かせた高評価は、投稿の時期と文体が揃っているので分かる。

信用できる書き込みの見分け

信用できる信用しにくい
部署と職種が書いてある部署が不明
数字がある(残業時間・年収・人数・期間)数字がない
良い点と悪い点の両方片方だけ
事実と感想が分かれている感想だけ
直近2〜3年5年以上前
文が具体的で、その会社にしか当てはまらないどの会社にも当てはまる文

自分の配属先と同じ部署の書き込みだけを読む

配属先が営業なら、営業の書き込みだけを読む。開発や工場の書き込みは、その会社の別の顔だ。配属先が分からない時は、面接で聞いてから読む。

同じ部署の書き込みが3件以上あり、共通する事実があれば、それがその部署の実態に近い。

面接で確かめる質問への変え方

口コミの中身を、そのまま面接で言わない。事実を聞く質問に変える。

口コミ面接の質問
残業が多い配属先の月の残業時間の平均を教えてください
評価が不透明評価の時期と、何で評価されるかを教えてください
離職が多い配属先で直近1年に入った人と辞めた人の数を教えてください
上司が頻繫に替わる配属先の上司は、いつからその役職ですか
有給が取れない配属先の有給の消化率はどのくらいですか

数字で答える会社は、隠していない。答えが曖昧なら、口コミの方が当たっている可能性が上がる。ホワイト企業の見分け方の全体はホワイト企業の見分け方 完全版に、離職率の調べ方は離職率の調べ方に書いた。

口コミがない会社

中小企業は口コミが数件か、ない。代わりに見る物は、求人が常に出ているか(定着の実態)、会社のサイトの社員紹介の顔ぶれが数年で変わっているか、面接で聞く数字(残業・離職・有給)、内定後の職場見学。見学の見る所は内定後の職場見学・会社訪問に書いた。口コミがないことは、悪い印ではない。

口コミサイトの登録で現職にバレるか

登録情報は企業に渡らず、投稿は匿名だ。閲覧だけなら問題ない。閲覧のために自分の会社の口コミを書く必要があるサイトでは、部署と時期と具体的な出来事が重なると特定される可能性があるので、部署と時期を広めに書く。転職会議の登録の線は転職会議の評判。口コミは信用できるかに書いた。

よくある質問

口コミの点数が高い会社なら安心か

高い点数も、偏りを含んでいる。本文で、同じ部署の直近の書き込みを読む。点数の高さでなく、本文の具体性で判断する。

口コミで年収が低いと書いてあるが、提示年収は高い

書いた人の年代と職種と、あなたの提示を比べる。口コミの年収は書いた人の物で、あなたの提示とは別だ。提示の内訳(月給・賞与)を確かめる方が確実だ。

口コミを見て、内定を辞退したくなった

口コミの低評価の中身を、面接か内定後の面談で事実として確かめてから決める。確かめた結果が口コミと同じなら、辞退していい。確かめずに辞退すると、口コミの偏りで判断したことになる。

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