スマホに知らない番号の着信が残っている。調べたら、先日面接を受けた会社だった。結果の電話だったかもしれないのに、出られなかった。これで印象が悪くなって、合否がひっくり返ったりしないか。
しない。電話に出られたかどうかは、選考の評価と無関係だ。採用側は、在職中の応募者が日中に出られないことを完全に織り込んでいる。大事なのは折り返しの速さと作法だけ。台本ごと書く。
この記事の要点
- 出られなかったこと自体の減点はゼロ。採用側は織り込み済みだ
- 折り返しは気づいた当日中、相手の営業時間内が原則になる
- 夜に気づいたら、メールを1通入れて翌朝10時前後に電話する
- 電話での結果連絡は、内定・次選考など前向きな内容のことが多い
まず落ち着く材料。電話結果連絡の意味
先に、少しだけ安心できる話をする。不合格の連絡は、メールで済ませる企業が多い。電話をかけてくるのは、内定・次の選考の案内・条件のすり合わせなど、双方向のやり取りが必要な内容であることが多い。
だから着信に気づいた時点で最悪を想像する必要はない。むしろ良い知らせの可能性がそれなりにある着信だ。慌てず、作法通りに折り返せばいい。
なお、電話が来る前の段階で結果を待ち続けている人は、この記事の一歩手前の話なので面接結果が1週間来ない時から読んでほしい。
折り返しの原則。当日中・営業時間内
気づいたのが営業時間内なら、その場でかけ直す。留守電やメールで「改めてご連絡します」と言われていない限り、折り返しを待つ理由はない。
台本はこれで足りる。
「お世話になっております。先日面接を受けさせていただきました◯◯と申します。◯時頃にお電話をいただいたようで、出られず申し訳ありませんでした。ご用件をお伺いできますでしょうか」
担当者が不在だったら、「改めてお電話いたします。◯時頃はご在席でしょうか」と、次にかける時間をこちらから確保する。折り返しの折り返し待ちという宙ぶらりんを作らないためだ。
気づいたのが夜なら、翌朝でいい。営業時間外の電話は、丁寧のつもりでもマナー違反の側に入る。代わりに夜のうちにメールを1通入れておく。
「本日はお電話をいただいたにもかかわらず、出られず申し訳ありませんでした。明日◯時頃に折り返しお電話いたします」
これで、対応の速さだけ先に届く。翌朝は、始業直後の慌ただしい時間を外した10時前後が、つながりやすく丁寧な時間帯だ。
留守電・メールの有無で変わる分岐
留守電に用件が残っていた場合。指示に従うのが最優先だ。「改めてご連絡します」なら待つ、「折り返しください」ならかける。結果の内容まで吹き込まれていた場合(内定の連絡など)は、折り返して直接お礼と返事をする。
不在着信だけの場合。先の原則通り、当日中か翌朝に折り返す。
着信とほぼ同時にメールも届いていた場合。メールに要件が書かれているなら、返信で完結できることもある。ただし電話をくれた事実へのお詫びと感謝は、メールの冒頭に一言添える。
内定の連絡電話に出られなかったケースは、承諾期限との絡みでもう少し細かい話になる。内定の電話に出られなかった時が担当だ。
何度もすれ違う場合。メールで軌道を変える
折り返したら先方が不在、また掛かってきた時にこちらが出られない。電話のすれ違いが2往復を超えたら、メールに切り替えて時間を固定する。
「何度も行き違いになってしまい申し訳ありません。私は本日◯時〜◯時、明日◯時以降ですと確実にお電話に出られます。ご都合の良いタイミングでお掛けいただけますでしょうか。メールでのご連絡でも差し支えありません」
出られる時間帯を先に渡すことで、すれ違いの連鎖が切れる。「メールでも構いません」の一文は、先方の手段の選択肢を広げる配慮になる。
よくある誤解
「すぐ折り返さないと、内定が取り消される」。数時間の遅れで取り消される内定はない。企業側も、候補者と連絡がつくまで複数回試みるのが普通だ。ただし数日放置すると、入社意欲への疑問に変わっていくので、当日中の原則だけは守る。
「折り返しで結果を聞くのが怖いから、メールで結果だけ送ってほしいと頼みたい」。気持ちは分かるが、電話を選んだのは先方の業務判断で、こちらから手段を指定し直すのは筋が通りにくい。すれ違いが続いた場合の「メールでも構いません」とは意味が違う。深呼吸して、かける方が早い。
よくある質問
折り返したら「また連絡します」と言われ、それきり数日音沙汰がありません
社内の確認事項が挟まった可能性が高い。3営業日待って動きがなければ、「先日のお電話の件、その後いかがでしょうか」とメールで確認していい。このあたりの催促の作法は日程の返信が来ない時と同じ型で使える。
非通知や別の番号からの着信で、どの会社か分かりません
複数社に応募中だと起こる。折り返しようがないので、応募中の各社から届いているメールの署名の電話番号と照合する。特定できなければ、翌日以降に再度かかってくるのを待って構わない。企業側も、つながらなければ別の手段(メール)に切り替えてくる。
転職の資料をLINEで無料配布中
折り返し電話の台本と、時間帯マナーの早見表を公式LINEで無料配布している。出られなかった1本より、折り返しの1本があなたの評価を作る。



