面接対策でキャリアプランを作ろうとして、手が止まった。結婚や出産をどう織り込めばいいのか。正直に言うと不利になりそうで、隠すと嘘をつく気分になる。

先に言い切る。ライフイベントの予定は、開示する義務がない私生活の情報だ。プランは仕事の役割の言葉で組む。この原則で、正直さと防御は両立する。例文つきで書く。

この記事の要点

  • キャリアプランは仕事の役割の話。私生活の予定を混ぜる義務はない
  • ライフイベントは、予定の告白でなく継続意思の言葉に翻訳する
  • 例文は3パターン。20代・30代・子育て中で語りの力点が変わる
  • 制度の確認は、面接での開示でなく逆質問と情報収集でやる

原則。プランと予定は別の書類だ

まず、悩みの根っこにある混同をほどく。キャリアプラン=仕事でどんな役割に育つかの仮説。ライフイベント=私生活の予定。この2つは別の紙に書くものだ。

面接で問われているのは前者だけで、キャリアプランとは何かで書いた通り、3年の到達点→5年の広げ方→理由、という3段の型で組めば成立する。そこに結婚・出産の予定を書き込む欄はない。書かないのは隠蔽でなく、書類の区別になる。

その上で、女性の面接では両立への懸念が(本来不適切な形も含めて)向けられる現実がある。だから、原則に加えて実戦の返しまで用意する。それがこの記事の後半だ。

例文3パターン。仕事の言葉だけで組む

20代・経験を積みたい時期の例。

「まず3年で、○○の業務を一人で完結できる状態を目指します。5年目までには、後輩の指導やより大きな案件にも関わりたいです。前職で△△を経験した際、この方向で力をつけたいと感じたためです」

30代・専門性を固めたい時期の例。

「これまでの○○の経験を土台に、3年で△△の領域の専門性を固めたいと考えています。その上で、チームの中で□□の役割を担える存在になることが5年の目標です」

子育て中・復帰後の例。

「時間の制約はありますが、その分、○○の業務で確実に成果を出すことに集中したいです。3年で△△を任される状態になり、状況に応じて役割を広げていきたいと考えています」

3つに共通するのは、役割と経験の言葉だけでできていることだ。ライフイベントに一切触れなくても、プランとして完成している。子育て中の例だけは時間の制約に触れているが、これは予定でなく現在の事実で、事実と予定の扱いは分けていい。ワーママの転職の進め方はワーママの転職は何ヶ月かかるかが担当だ。

聞かれた時の返し。意図にだけ答える

「結婚のご予定は」「お子さんの予定は」。本来聞くべきでないとされる質問だが、実戦では飛んでくることがある。持っておくべき返しは1つでいい。

「将来のことは分かりませんが、どのような状況でも仕事を続けていきたいと考えています。そのために○○の経験を積みたいです」

この返しの組み立ては、質問の裏の意図(続けてくれるのか)にだけ答えて、予定そのものには答えない形だ。嘘がなく、志望度の表明になり、あなたの私生活の情報は渡さない。三方が立つ。

答えたくない気持ちが顔に出そうな時ほど、この定型を淡々と使う。なお、この種の質問を平然と重ねてくる会社は、入社後の扱いの予告として記憶しておいていい。面接はあなたが検品する場でもある。

制度の確認。開示せずに調べる順番

両立を考えるなら、育休・時短・リモートの制度は確認したい。ただし面接で自分の予定とセットで聞くと、開示していない予定を実質開示する形になる。順番を工夫する。

  1. 公開情報で調べる|採用ページ・両立支援の認定マーク・口コミ。育休取得率や復帰率は公開している会社も多い
  2. 逆質問は主語を変える|「女性社員の方のキャリアの積み方に、モデルケースはありますか」。制度でなく実例を聞く形なら、自分の予定と切り離せる
  3. 内定後・オファー面談で具体に聞く|条件確認の段階なら、制度の詳細を聞くのは通常の確認になる

選考中は実例を、内定後は制度を。この二段構えで、情報は取れて、予定は守れる。

プランが描けない時。悩みの正体を分ける

例文を見ても書けない場合、悩みの正体は文章でなく、人生の選択肢が多すぎて仕事の軸が決めきれないことにある。その場合は、プランの前に軸の整理が先だ(転職の軸が決まらない時で書いた)。

一人で整理しきれないなら、プロと壁打ちする手もある。

*クリックすると公式サイトが開く。キャリアの方向を専門トレーナーと言語化する有料サービスで、まず無料カウンセリングで合うかを確かめられる。*

利用の流れ|① 無料カウンセリングを予約する → ② 現状と迷いを話す → ③ 合うと感じたら本コースを検討する(断っていい)

ポジウィルの無料カウンセリングを受けてみる

キャリアプランは、人生の全てを決める書類ではない。仕事の役割について、いまの仮説を言葉にしたメモだ。予定は変わるし、プランも変わっていい。変わる前提の仮説なら、ライフイベントの不確かさは、プランを書けない理由にならないんよ。

よくある質問

産休・育休を取る前提の転職は、不誠実ですか?

不誠実ではない。制度は在籍する社員のためのもので、将来それを使う可能性がある人の入社を排除する考え方の方が制度の趣旨に反する。あなたが示すべきは予定の白状でなく、仕事で貢献する意思と中身だ。

選考の途中で妊娠が分かりました。伝えるべきですか?

法的に告知の義務はない。ただし入社時期や業務内容の調整が必要になる場合、内定後のタイミングで伝えて調整する方が、入社後の働きやすさにつながる実務判断はある。伝える時期と相手は、あなたが選んでいい。

女性向けキャリアプランのシートをLINEで無料配布中

3パターンの例文テンプレと、聞かれた時の返しの台本を、公式LINEで無料配布している。予定は守るもの、プランは語るもの。分けた人から楽になる。

LINEで無料の資料を受け取る