内定を辞退した。数日経って、後悔している。あの会社の方が良かった。やっぱり入りたいと連絡していいのか。非常識ではないのか。通るのか。

先に言う。内定辞退の撤回は、会社が受け入れれば成立する。権利ではなく頼みごとだ。気づいた瞬間に電話し、理由と変化を1分で言え。撤回の性質、通りやすい条件、連絡の順番、話す中身の型、断られた時、承諾後に辞退した場合を書く。

先に一文で。内定辞退の撤回は法律上の権利ではなく会社が受け入れれば成立する頼みごとで、辞退から日が浅く後任の採用が動いておらず辞退の理由が消えているほど通りやすいので、気づいた瞬間に採用担当へ電話して謝罪・辞退の理由・何が変わったか・二度と起きない根拠を1分で話し、メールで記録に残し、断られたら次に進むのが正解だ。

この記事の要点

  • 撤回は権利でなく頼みごと
  • 日が浅く、席が残っているほど通る
  • 電話が先。メールで記録
  • 謝罪・理由・変化・根拠を1分

撤回は権利ではない

内定辞退は、あなたから会社への意思表示だ。会社に届いた時点で、会社はそれを前提に動く。他の候補者に内定を出す、求人を再開する、配属の計画を組み直す。

だから撤回は、「取り消します」と言えば戻る物ではなく、会社に「もう一度迎えてもらえないか」と頼むことになる。この前提を持って連絡すると、言葉の選び方が変わる。

通りやすい条件

通りやすい通りにくい
辞退から数日以内辞退から数週間
後任の採用がまだ動いていない同じポジションに別の内定が出た
辞退の理由が明確に消えた(他社の内定が取り消された、家庭の事情が片付いた)理由が「気が変わった」だけ
前回の選考で評価が高く、辞退の連絡が丁寧だった辞退の連絡が遅かった、無断だった
入社までまだ時間がある入社日が目前

条件が揃っていなくても、連絡はしていい。断られるだけで、失う物はない。ただし連絡は1回にする。

連絡の順番

  1. 採用担当に電話する。「◯月◯日に内定辞退のご連絡をした山田太郎です。大変勝手なお願いですが、辞退の撤回をご相談させていただけないでしょうか」
  2. 理由と変化を1分で話す
  3. 判断を待つ。その場で答えが出なければ、いつまでに返事がもらえるかを聞く
  4. 電話の後、同じ内容をメールで送る

メールから始めない。撤回は時間との勝負で、メールが読まれるまでに席が埋まる。電話の切り出しは内定辞退は電話とメールどっちがいいかの型と同じで、名乗り、用件、お願いの順だ。

話す中身の型(1分)

先日は内定をいただいたにもかかわらず、辞退のご連絡をして申し訳ありませんでした。当時は他社の内定と迷い、そちらを選びましたが、その後◯◯(条件の相違が分かった、内定が取り消された、家族の事情が変わった)があり、改めて御社で働きたいと考えるようになりました。御社を選び直した理由は◯◯です。もし席が残っていれば、もう一度ご検討いただけないでしょうか。

順番は、謝罪、辞退した理由、何が変わったか、御社を選び直した理由、お願い。この5つを1分で言う。長く話すと、迷いがまだあると読まれる。

「二度と起きない根拠」が一番聞かれる。他社との迷いなら、その他社との話が完全に終わっていることを言う。

断られた時

「すでに他の方に内定を出しました」と言われたら、それで終わりだ。お礼を言って切る。何度も連絡しない。

断られた後は、辞退した時と同じ状態に戻っただけで、悪くなってはいない。次の応募に進む。迷って辞退した経緯を整理してから次に進みたい人は、複数の内定で迷う時の決め方に書いた3軸で、次は辞退の前に決める。

承諾後に辞退していた場合

内定承諾書を出した後に辞退し、さらに撤回を頼む形は、会社にとって二度目の方向転換になる。壁は高い。それでも頼むなら、承諾後の辞退で迷惑をかけたことを最初に認め、変化と根拠を話す。承諾後の辞退の扱いは内定承諾後の辞退はできるかに書いた。

辞退を後悔しないために

辞退した後に後悔するのは、辞退の判断を感情で決めた時だ。決める前に、承諾後に不安になる人の型(内定承諾後に不安になるのは普通だ)を読んで、不安と判断を分けておくと、後で戻りたくなることが減る。

よくある質問

撤回を頼むのは非常識か

会社にとって手間なのは事実だが、非常識と断じられることは少ない。速く、短く、1回で頼めば、断られても関係は悪くならない。

エージェント経由で辞退した

エージェントに先に連絡する。エージェントが会社との窓口なので、直接会社に電話すると話が二重になる。

撤回が通った後、扱いが悪くならないか

入社後に「一度辞退した人」として見られることはある。それを消すのは仕事の中身だけだ。入社してから考える。

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