内定通知が来た。提示された年収が、思っていたより低い。上げてほしいが、オファー面談では言えなかった。メールで伝えていいのか。いつ送るのか。何を書くのか。書いて内定が消えたりしないのか。

先に言う。年収交渉のメールは、内定通知の後、承諾の前に1通だけ送る。額は1つ、根拠は3つ、下限は書かない。返事が来たら往復させない。タイミング、メールと口頭の違い、型、例文3つ、根拠の書き方、書かないこと、返事の受け方、エージェント経由を書く。

先に一文で。転職の年収交渉メールは内定通知の後で承諾の前に1通だけ送り、お礼と入社の意思を先に書き、求める額を1つとその根拠(現年収・他社提示・求人票の幅・市場相場のうち3つまで)を書き、下限と生活の事情と嘘の他社提示は書かず、判断を相手に委ねる形で締め、返事が上がっても据え置きでも往復させず1回で決めるのが正解だ。

この記事の要点

  • 送るのは内定通知後、承諾前の1回
  • 入社の意思を先に。額は1つ、根拠は3つまで
  • 下限・生活の事情・嘘は書かない
  • 返事が来たら往復させない

送るタイミング

段階判断
書類選考・面接早い。聞かれたら答えるが、自分から交渉しない
内定通知(条件の提示)が来たここ。数字が出てから
オファー面談その場で言えるなら口頭で。言えなかったら面談後にメール
内定承諾の後ほぼ通らない。信用も落とす
入社後次の評価の時期まで待つ

条件が数字で提示されてから、承諾の返事をする前の、1回だけだ。承諾の期限が近い時は、期限を延ばしてもらう連絡と一緒に送る。いくら提示するかの決め方は年収交渉でいくら提示するかに、口頭の台本は年収交渉の台本に書いた。

メールと口頭

口頭(面談・電話)メール
通りやすさ反応を見て言い方を変えられる文面が固定される
準備緊張で言えないことがある根拠を整理して出せる
記録残らない残る
印象声の調子で柔らげられる強く見えることがある

言い出しにくい人、面談で言えなかった人、面談がない人はメールでいい。文面を柔らかくする方法は、入社の意思を先に書くことと、判断を相手に委ねる形で締めることだ。

メールの型

  1. お礼(内定と条件提示への)
  2. 入社の意思(前向きに検討している、入社したいと考えている)
  3. 相談したい点(年収について1点)
  4. 求める額(1つ)と根拠(3つまで)
  5. 判断のお願い(ご検討いただけますでしょうか)
  6. 締め

この順で、10〜15行に収める。

例文1。現年収を根拠にする

株式会社◯◯ 人事部 ◯◯様

>

お世話になっております。山田太郎です。
この度は内定と労働条件のご提示をいただき、ありがとうございます。
貴社で働くことを前向きに考えており、入社の意思は固まっております。

>

1点、年収についてご相談させてください。
ご提示いただいた年収◯◯万円について、現職の年収が◯◯万円(基本給◯◯万円、賞与◯か月分)であること、また求人票に記載の年収幅が◯◯〜◯◯万円であったことから、◯◯万円でご検討いただくことは可能でしょうか。
現職での◯◯の経験は、貴社の◯◯の業務でそのまま使えると考えております。

>

ご無理を申し上げて恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

>

山田太郎

例文2。他社の提示を根拠にする

現在、同時に選考を受けていた他社から年収◯◯万円の提示を受けております。
志望は貴社が第一であり、条件が近づけば貴社に決めたいと考えております。
◯◯万円でご検討いただくことは可能でしょうか。

他社提示は、本当にある時だけ書く。提示書の提出を求められることがある。

例文3。求人票の幅と経験を根拠にする

求人票に記載の年収幅が◯◯〜◯◯万円であり、私の◯年の◯◯の経験と、前職での◯◯(数字)の実績を踏まえ、◯◯万円でご検討いただくことは可能でしょうか。

根拠の書き方3つ

根拠書き方
現年収基本給と賞与を分けて書く。手当を含めた総額を書くなら、その内訳も
他社の提示本当にある物だけ。額と、志望順位を添える
求人票の幅・市場相場求人票の年収幅の中で、自分の経験がどこに当たるかを書く

3つ全部を書く必要はない。あるものを2〜3つ。

書いてはいけないこと

NG理由
「◯万円以下なら辞退します」下限で決まる。または辞退扱いにされる
嘘の他社提示確認されなくても、後でずれが出る
家賃・ローン・家族の事情会社が払う理由にならない
現職の不満交渉と関係がなく、印象を落とす
額を複数(◯◯〜◯◯万円)下の額で決まる
長い自己PR面接で伝えたことの繰り返しになる

返事が来た時の受け方

返事受け方
求める額まで上がったお礼を書いて承諾する。往復させない
一部だけ上がった受けるか決める。再交渉はしない。「ご検討いただきありがとうございます。◯◯万円で承諾いたします」
据え置き受けるか辞退するかを決める。据え置きの理由(給与テーブル・入社後の評価時期)を聞くのはいい
入社後の評価で見直す、と言われたいつの評価で、どの基準かを聞いて、メールで残す

2回目の交渉はしない。1回で決めると決めて送る。交渉して後悔する型は年収交渉して後悔したことに書いた。

エージェント経由の時

エージェント経由なら、交渉はエージェントが企業と行う。自分で企業にメールを送らない。エージェントに、求める額と根拠をメールで渡す。エージェントに任せきりにしない線は年収交渉をエージェント任せにするなに書いた。

内訳の聞き方と1年目に満額出ない理由は転職の提示年収にボーナスは含まれるかに書いた。

よくある質問

年収交渉のメールを送って内定が取り消されることはあるか

額と根拠を書いて判断を委ねる形なら、まずない。内定は労働契約の成立で、企業側は簡単に取り消せない。取り消しの線は年収交渉で内定取り消しになるかに書いた。

オファー面談で言えなかった。面談の後にメールを送っていいか

いい。「面談の際にお伝えできませんでしたが」の1文を入れて、型の通りに送る。

年収でなく基本給や賞与の内訳を聞きたい

交渉と一緒でなく、先に確認として聞く。内訳が分かってから、額を決めて交渉する。オファー面談で聞くことはオファー面談で聞くことリストに書いた。

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