年収交渉をしたい。だが、言ったら内定が取り消されるのではないかと怖い。交渉して決裂したらどうなるのか。もう承諾してしまった後で、言い出せるのか。
先に言う。額と根拠を出して判断を委ねる交渉で、内定が消えることはまずない。消えるのは、下限で脅した時と、嘘が出た時だ。内定が簡単に消えない理由、消える型、決裂した時の3つの選択、承諾後の交渉、通知書と口頭の額が違う時、取り消された時を書く。
先に一文で。年収交渉で内定が取り消されることはまずなく、内定は労働契約の成立で企業側は正当な理由なく取り消せず年収の相談は理由にならないが、下限で脅す・嘘の他社提示・承諾後の蒸し返し・何度も往復する交渉は辞退扱いに近づき、決裂したら提示額で入る・辞退する・評価時期を確認して入るの3つから選び、承諾後の交渉はほぼ通らないので承諾前に終えるのが正解だ。
この記事の要点
- 内定は契約の成立。年収の相談で取り消せない
- 消えるのは下限の脅し・嘘・承諾後の蒸し返し
- 決裂したら3つから選ぶ。2回目はしない
- 承諾後の交渉はほぼ通らない
内定が簡単に消えない理由
内定通知を受けて、あなたが承諾すれば労働契約が成立する。承諾前でも、企業が出した内定は、正当な理由なく取り消せない扱いになっている。年収について相談されたことは、正当な理由にならない。
企業側から見ても、選考に時間と費用をかけて出した内定を、年収の相談があっただけで取り消すのは損だ。相談されて据え置きにすることはあっても、取り消すことはまずない。中途の内定取り消しの線は中途採用の内定取り消しは違法かに書いた。
それでも消える型
| 型 | 起きること |
|---|---|
| 「◯万円以下なら入りません」と下限で言う | 企業が応じられない時、「では辞退ということで」と辞退扱いにされる。取り消しでなく、あなたの辞退になる |
| 嘘の他社提示 | 提示書を求められて出せない。信用が消える |
| 承諾後に蒸し返す | 合意を崩す人と見られる。入社前から評価が下がる |
| 何度も往復する | 2回目、3回目の交渉で、条件に納得しない人と見られる |
| 生活の事情や現職の不満を理由にする | 会社が払う理由にならず、印象だけ落ちる |
| 態度が強い | 文面や声で、入社後に扱いにくいと判断される |
消えるのは、交渉したからでなく、交渉の仕方でだ。額を1つ、根拠を3つまで、判断は相手に委ねる形なら、消えない。メールの型は転職の年収交渉メール例文に書いた。
決裂した時の3つの選択
| 選択 | 向く人 |
|---|---|
| 提示額で入る | 年収以外の条件(仕事の中身・働き方・成長)で入りたい理由がある |
| 辞退する | 提示額では生活が成り立たない、または他社の方が条件がいい |
| 評価の時期と基準を確認して入る | 入社後の見直しで追いつく見込みがあり、それを記録に残せる |
3つ目を選ぶ時は、こう聞く。
今回はご提示の額で承諾いたします。入社後の評価について、最初の見直しの時期と、見直しの基準を教えていただけますでしょうか。
返事をメールで残す。「半年後の評価で見直す」と言われたなら、その半年後に、この文面を出して話ができる。
2回目の交渉はしない。据え置きの返事が来た時点で、上の3つから選ぶ。交渉して後悔する型は年収交渉して後悔したことに書いた。
承諾後に年収交渉はできるか
できるが、ほぼ通らない。承諾は、その条件で働くという意思表示だ。後から額を変えたいと言うのは、合意を崩すことになる。企業側に応じる義務はなく、応じないのが普通だ。
承諾後に他社から高い提示が来た時も同じだ。「他社がこの額なので上げてほしい」は、承諾を天秤に使っていると受け取られる。承諾前に交渉を終える。承諾後に迷いが出た時の考え方は内定承諾後に不安になるのは普通だに書いた。
通知書の額と口頭の額が違う時
これは交渉でなく確認だ。すぐに聞く。
内定通知書に記載の年収が◯◯万円となっておりますが、面談の際に◯◯万円と伺っておりました。認識の違いがあれば、ご確認いただけますでしょうか。
通知書の方が正式な条件なので、口頭で聞いた額を通知書に反映してもらう。労働条件の通知と実際が違う時の線は内定通知書の労働条件が違うに書いた。
取り消された時
年収交渉の後に内定を取り消された場合、取り消しの理由を書面で求める。年収の相談を理由にした取り消しは、正当な理由にならない。ただし、実際にはその会社に入っても年収の話でこじれる可能性が高いので、争うより、他社に切り替える方が早いことが多い。争うなら、労働局の総合労働相談コーナーか弁護士へ。
よくある質問
年収交渉の成功率はどのくらいか
交渉した人のうち、求める額に届く人は少なく、一部でも上がる人と据え置きの人が多い。上がる人は、根拠が数字で出ていて、額が求人票の幅の中に収まっている人だ。
交渉したことが入社後の評価に響くか
額と根拠を出して判断を委ねた交渉なら響かない。人事と上司は、条件を確認する人を普通だと思っている。響くのは、脅しと蒸し返しだけだ。
エージェント経由で交渉したら、決裂した
エージェントに、据え置きの理由を企業から聞いてもらう。理由が分かれば、3つの選択のどれかが決まる。
転職の資料をLINEで無料配布中
年収交渉の前に見る確認表(額・根拠・タイミング・書かないこと)と、決裂した時の3つの選択の判定表を公式LINEで無料配布している。取り消しを怖がって黙るより、消えない形で1回だけ言う。

