年収700万には、何歳くらいで届くのが普通なのか。同世代と比べて、自分は遅れているのか。
即答する。「平均で届く年齢」は存在しない。国税庁の民間給与実態統計で年齢別の平均給与を見ると、最も高い50代後半の男性でようやく700万前後に届くかどうか。男女計の平均では、どの年齢でも700万に届かないんよ。
この記事の要点
- 年齢別の平均給与で700万に届くのは、50代後半男性の一部だけだ
- つまり700万は「年齢で自動到達する数字」ではない
- 30代で届く人は、年齢ではなく業界と会社で届いている
- 遅れの心配より、いまの環境の天井を測る方が先だ
年齢別の現実。平均で追うと50代後半までかかる
数字の構図を先に見せる。年収700万超えは給与所得者全体の上位1〜2割弱の水準だ(詳しい分布は年収700万の割合で分解している)。
年齢別に平均給与を追うと、こうなる。
- 20代|平均は300万台。700万は平均の倍以上で、届く人は例外的な存在だ
- 30代|平均は400万台後半まで上がるが、700万にはまだ遠い。30代で届く人の割合は限られる
- 40代〜50代|男性の平均が600万台に乗り、50代後半でようやく700万前後に触れるかどうか
- 男女計|どの年齢でも平均は700万に届かない
つまり「平均的な会社員が年齢を重ねた先に700万がある」という前提そのものが、統計と合っていない。平均のレールに乗っている限り、700万は定年までに通過しない数字なんだわ。
年齢で決まらない。決めているのは業界と会社だ
では30代で届いている人は何が違うのか。能力の差だと思われがちだが、私が見てきた範囲では、先に効いているのは所属の差だ。
給与水準の高い業界(金融、総合商社、コンサル、一部のITなど)では、30代前半で700万が普通の給与テーブルに組み込まれている。逆に、水準の低い業界では、部長になっても700万に届かない会社が普通にある。同じ能力の人間が、いる場所だけで倍近く違う値段になる。これが年収の一番残酷で、一番使える性質だ。
だから「何歳で届くか」という問いは、正しくは「どの業界のどの会社にいるか」に置き換わる。年齢は変えられないが、所属は変えられる。40代でも、給与テーブルの高い側に移れば数字は動く。逆に20代でも、天井の低い会社で頑張り続ける限り届かない。
もう1つ、平均という言葉の罠も言っておく。年収の分布は上に長く伸びているため、平均は一部の高年収に引っ張られて実態より高く出る。同年代の真ん中の人(中央値)は、平均よりさらに低い。つまり「同世代の平均に届いていない」と焦っている人の多くは、実際には真ん中より上にいる。焦りの基準にするなら、平均ではなく分布のどこにいるかで見るべきなんだわ。
遅れているかは、年齢でなく自分の値段で測れ
同世代の平均と比べて一喜一憂するより、やることは1つだ。いまの自分に市場がいくら付けるかを測る。その数字と現年収の差が、環境を変えたときの伸びしろになる。届いた後の生活の実像は年収700万の生活レベルで書いた通りで、数字は目的でなく手段だ。
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診断の数字が現年収より高く出たなら、あなたは遅れているのではなく、安く働いているだけだ。年齢の焦りは、値段の確認で具体的な行動に変わる。
よくある質問
年収700万には平均で何歳で届きますか?
平均で届く年齢は存在しない。年齢別平均が最も高い50代後半男性でようやく700万前後で、男女計ではどの年齢でも届かない。年齢でなく業界と会社で決まる数字だ。
30代で年収700万は早すぎますか?
給与水準の高い業界では30代で普通に到達する。早い遅いは年齢でなく所属で決まっているのが実態だ。
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