最終出社日が来週に迫った。あの日、自分は何をしていればいいのか。仕事はもうない。挨拶はどこまで回る。何時に帰る。
答えを先に言う。事務3割、挨拶7割の日だ。時系列で全部書く。
先に一文で。最終出社日にやるのは貸与物の返却・書類受領の確認・データ整理の事務と挨拶回りで、挨拶は世話になった人に絞って直接、他は一斉メールで足りる。
この記事の要点
- 午前は事務。返却・精算・私物・データ整理を片づける
- 挨拶の直接分は、上司・チーム・世話になった人に絞る
- 一斉メールは午後の早め〜夕方に送る
- 定時で帰っていい。最終日の残業は誰のためにもならない
午前。事務を片づける
返却するもの。PC・スマホ・社員証・入館証・鍵・名刺(自分の残りと、もらった名刺の扱いはルール確認)・制服・備品。返却先と受け渡しの時間を、前日までに人事か総務に確認しておくと当日が滑らかだ。
精算と私物。経費精算の未処理を完了させる。私物は最終日に段ボール1箱を抱えて帰らないよう、前週から少しずつ持ち帰っておくのが綺麗だ。
データの整理。業務ファイルを共有フォルダへ移し、私物データ(あれば)を消す。引き継ぎ資料の格納場所を最終確認して、上司への共有メールを送る(残課題がある場合の締め方は引き継ぎが終わらないまま退職日が来る時で書いた)。
受け取りの確認。離職票・源泉徴収票・年金手帳(会社保管の場合)など、退職後に届く書類が、いつ・どこに届くかを人事に確認する。最終日の確認漏れで一番後を引くのがここだ。
午後。挨拶回りと一斉メール
直接の挨拶は絞る。回る先は3種類でいい。
- 直属の上司|これまでの御礼を一言。今後の話は軽く
- 同じチームの面々|業務を引き受けてくれる人たちへの御礼
- 業務で世話になった人|他部署でも、世話になった実感のある人へは顔を出す価値がある
言葉は凝らなくていい。「本日で最終出社です。お世話になりました。◯◯の件では特に助けていただいて、ありがとうございました」。固有のエピソードを一言添えるだけで、定型の挨拶が本物になる。
一斉メールは午後の早め〜夕方。送る時間帯と文面の型は退職の挨拶メールは何時に送るかで書いた。私用の連絡先を載せるかは自由で、載せる義務はない。
菓子折り。義務ではない。職場の慣習に合わせる程度でよく、迷ったら小分けで日持ちするものを置けば外さない。品より言葉が残る。
帰り際。定時で帰っていい
最終日の残業は、誰のためにもならない。業務は前日までに締めてあるのが本来で、最終日は締めの儀式の日だ。
帰り際は、上司かチームに一声かけて退社する。ドラマチックな締めは要らない。「お先に失礼します。お世話になりました」で、あなたの会社員としてのその職場は終わる。荷物と一緒に、罪悪感も置いて帰っていい。
退職を伝えてから最終日までの気まずさの過ごし方は退職を伝えた後が気まずい時で書いたが、最終日はその気まずさの賞味期限が切れる日でもある。案外みんな、普通に優しい。
よくある誤解
「最終日は誰よりも遅くまで残って、感謝を示すべきだ」。感謝は時間でなく、引き継ぎの質と挨拶の言葉で示すものだ。最終日の残業は美徳ではなく、貸与物の返却などの事務を複雑にするだけの行動になる。
「挨拶回りで退職理由や転職先を聞かれたら、答える義務がある」。答える義務はない。「次も頑張ります」「また落ち着いたら」程度のぼかしで十分で、詮索を深追いしてくる相手には笑顔で流していい。転職先の開示は、あなたの自由の範囲だ。
よくある質問
有給消化に入る前の最終出社日と、退職日が違います。挨拶はどちらで?
挨拶は最終出社日にやる。退職日(在籍の最終日)は出社しないのが普通で、書類上の日付にすぎない。一斉メールも最終出社日に送り、「退職日は◯月◯日付です」と書き添えれば混乱がない。
リモート勤務で、最終日も出社しません。挨拶はどうすれば?
オンラインの挨拶で成立する。チームの定例で一言+一斉メール、世話になった人には個別チャットを送る。返却物は郵送の段取りを人事と確認しておく。形式が違うだけで、絞って直接・他はメールの原則は同じだ。
退職の資料をLINEで無料配布中
最終出社日のチェックリスト(返却物・確認事項・挨拶の順路)を公式LINEで無料配布している。最終日は寂しさと解放感が同時に来る変な日だ。事務を朝に片づけて、挨拶に時間を使おう。


