日曜の夜、アイロン台を出して、シャツを5枚。この儀式が地味に憂鬱だ。もっと上手にやる方法はないのか。

発想を変えてほしい。上手になる必要はない。やめればいい。シャツの方を替えれば、工程ごと消える。

先に一文で。ワイシャツのアイロンはノーアイロンの形態安定シャツに替えれば工程ごと消え、洗って整えて干すだけで着られる。

この記事の要点

  • アイロンを上達する話ではなく、不要にする話だ
  • 形態安定シャツは、洗って干すだけで実用水準になる
  • 仕上がりは干す時の30秒(形を整える)で決まる
  • 週5枚のアイロンをやめると、月に数時間が返ってくる

時間の計算から始める

シャツ1枚のアイロンは、慣れていても5〜10分かかる。週5枚なら週30〜50分、月に2〜3時間だ。日曜の夜の一番疲れている時間に、これを毎週払っている。

ノーアイロンシャツへの入れ替えは、この2〜3時間を毎月買い戻す投資になる。シャツの値段は普通のシャツと大差ない。つまり、ほぼ無料で時間だけが返ってくる。

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*洗って干すだけで着られる。毎朝のアイロン時間が消える(価格はAmazonで確認)*

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選ぶ時に見る2点

1、形態安定の水準。同じ「ノーアイロン」表記でも幅がある。ざっくり言うと、ポリエステル混紡は復元力が強く、綿100%の形態安定は風合いが良い分しわが残りやすい。アイロンを完全にやめたいなら、混紡率の高いものを選ぶ方が確実だ。

2、サイズ。首回りと裄丈が合っていること。サイズの合わないシャツは、しわ以前に着姿が崩れる。ネット購入なら、手持ちで一番合うシャツの実寸(首回り・裄丈)を測ってから選ぶと外さない。

仕上がりは干す時の30秒で決まる

ノーアイロンシャツにも作法が1つだけある。干し方だ。

  1. 脱水は短め(1分程度)。回しすぎるとしわが固定される
  2. 濡れたままハンガーへ。乾いてからでは遅い
  3. 襟・前立て・袖口を手でパンと整える。ここが30秒の本体だ
  4. 肩の合うハンガーで自然乾燥

この30秒をやるかどうかで、着られる水準か、結局スチーマーが要るかが分かれる。乾燥機は加工を傷めるものがあるので、洗濯表示だけ確認しておく。

手持ちのシャツとの入れ替え方

一気に全部買い替える必要はない。

  • まず2枚だけ買って、洗濯→干す→着るのサイクルを回してみる
  • 仕上がりに納得したら、古いシャツから順に置き換える
  • 古い綿シャツは、アイロンの要らない在宅勤務の日用に降格させる

週5枚が全部ノーアイロンになった時点で、日曜夜のアイロン台は物置行きだ。

しわと戦う日のための保険

ノーアイロンに替えても、スーツやジャケットのしわは別問題として残る。前日の応急処置はスーツのしわの取り方で書いた。スチーマーを1台持っておくと、シャツの襟だけ整えたい日にも使える。

*ハンガーに掛けたまま数分でしわが落ちる。アイロン台を出さずに済む(価格はAmazonで確認)*

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よくある誤解

「ノーアイロンは安っぽく見える」。加工技術が上がっていて、普段の勤務距離で見分けられる人はほぼいない。むしろ、しわの残った綿シャツの方がよほど目立つ。清潔感は素材でなく、しわと汚れの有無で判定されている。

「家事の手抜きは、社会人としてだらしない」。逆だ。成果の変わらない工程を削るのは、仕事で言う業務改善そのものになる。アイロンにかけていた時間と気力を、睡眠や勉強に回す方がよほど生産的だ。

よくある質問

面接にノーアイロンシャツで行っても大丈夫ですか?

問題ない。面接で見られるのはしわと汚れの有無で、加工の種類ではない。むしろ移動中にしわがつきにくい分、面接との相性はいい。

クリーニングに出す方が楽ではないですか?

枚数×毎週の費用が積み上がるのと、出す・取りに行く手間が残る。ノーアイロンは初期費用だけで、以後は洗濯機に入れるだけになる。ランニングの軽さで選ぶなら買い替えの方だ。

朝の消耗を減らす、次の一手

いま全部そろえる必要はない。必要になった時に、この順で見に来ればいい。

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