働き方
変形労働時間制
へんけいろうどうじかんせい
繁忙期は長く、閑散期は短く働くことで、一定期間の平均で法定労働時間に収める制度のこと。1ヶ月単位と1年単位が代表的で、シフト制の小売・ホテル・工場などで広く使われる。
よくある誤解
「変形労働だから残業代は出ない」と説明されることがあるが、誤りだ。あらかじめ定めたシフトの時間を超えて働けば、その分は残業代の対象になる。変形労働時間制は、事前に組んだ長い日と短い日の凸凹を合法にする制度であって、事後の延長を無料にする制度ではない。「今日は忙しいから2時間延びた」が常態化しているのに残業代ゼロなら、制度の名前を隠れ蓑にした未払いを疑っていい。
実務でどう関わるか
この制度の職場で確認すべきは、シフトが事前にいつ確定するかと、シフト超過分の残業代が実際に払われているかの2点だ。1年単位の場合、繁忙期は週6日勤務が続くこともあり、月の労働時間の山谷が大きくなる。転職の面接では「繁忙期の月間労働時間は実際どのくらいか」を数字で聞く。制度自体は合法でも、山の高さが生活として耐えられるかは別の問題だから、そこは自分の物差しで判断することだ。
