答えから言う。

変わる。「完全」の一文字の有無で、年間の休日が数十日変わり得る。

  • 完全週休2日制 … 毎週必ず2日休み
  • 週休2日制 … 2日休める週が月に1回以上ある、という意味。毎週の保証はない

求人票のこの表記は、知っている人だけが読める暗号のようなものだ。順に解読する。

この記事の要点

  • 「完全」が付かない週休2日制は、毎週2日休める保証がない
  • 実態は年間休日数で数える。105日と120日の差は年15日、3週間分の労働だ
  • 求人票では、休日の表記+年間休日数+祝日の扱いの3点を見る
  • 休日数は、時給に直すと年収の一部だ

定義の正確な違い

完全週休2日制は、毎週2日の休みがある制度だ。「完全週休2日制(土日)」なら毎週土日が休み。「完全週休2日制(シフト制)」なら曜日は動くが、毎週2日は休める。

週休2日制は、1ヶ月の間に、2日休める週が1回以上ある制度だ。極端に言えば、月の1週だけ2日休みで、残りの週は1日休みでも、週休2日制を名乗れる。

この2つが同じ棚に並んでいるのが、求人票の怖いところだ。知らずに入社して、「毎週土日休みだと思っていたのに」というずれが起きる。

実態は年間休日数で数える

表記の解読より確実な方法がある。年間休日数の数字を見ることだ。

  • 年間休日120日前後 … 完全週休2日+祝日が休みの水準。カレンダー通りに近い
  • 年間休日105日前後 … 法定労働時間から逆算した下限に近い水準。祝日や連休が削られる働き方になりやすい
  • 100日を下回る … 週1日休みの週が相当ある働き方だ

105日と120日の差は、年15日。約3週間分の労働時間の差だ。これが毎年続く。

月給が同じなら、年間休日が少ない方が時給は安い。休日数は福利厚生ではなく、実質的な年収の一部として数えるべき数字なんよ。

求人票で見る3点と、面接での聞き方

求人票では3点セットで見る。

  1. 休日の表記(「完全」の有無、土日か・シフトか)
  2. 年間休日数の数字
  3. 祝日・夏季・年末年始の扱い

3点のどれかが書かれていない求人は、面接で聞く。

「年間休日は何日でしょうか。また、祝日は休みに含まれますか」

聞いて印象が悪くなる質問ではない。数字で即答できない会社は、それ自体が情報だ。

そしてもう1つ。表記と実態がずれている会社も存在する。完全週休2日と書いてあっても、休日出勤が常態化していれば実質は違う。ここは求人票では分からないから、転職会議の口コミで休日出勤の実態を確かめるのが確実だ。

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転職会議で休日の実態を確かめる

「人生変わる」は大袈裟ではない

タイトルの問いに戻る。

年15日の差は、10年で150日。5ヶ月分の人生だ。その時間が、回復に、家族に、副業に、学び直しに使えたかどうか。この差を大袈裟と呼ぶ人は、たぶん休日が足りている側の人だと思う。

私は4回目の転職で働き方を最優先にした人間だから、正直この項目には肩入れがある。それでも、休日数はごまかしの利かない数字であり、入社前に確実に分かる情報だという点は、肩入れ抜きの事実として言える。年収は交渉次第で変わるが、休日制度は個人の交渉ではほぼ動かない。入る前に見るしかない。

週休3日側に振る選択肢は週休3日の会社に転職する、土日に休めない働き方の出口は土日に休めない販売職の転職にまとめてある。

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よくある質問

週休2日制と完全週休2日制の違いは何ですか?

完全週休2日制は毎週必ず2日休める。週休2日制は、月に1回以上2日休める週があるという意味で、毎週2日の保証はない。

週休2日制だと年間休日はどのくらい違いますか?

週休2日制の下限に近い運用だと、完全週休2日制と比べて年間で数十日の差が出得る。年間休日数の記載を併せて見ると実態が分かる。

年間休日は何日あれば普通ですか?

完全週休2日と祝日が休みなら120日前後になる。105日は法定の下限に近い水準で、120日との差は年15日、3週間分の労働に相当する。

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