求人票に「年間休日110日」とある。105日よりは多いが、120日には届かない。少ないのか。120日の会社と何が違うのか。
先に言う。110日は、祝日の一部が休みの数字だ。平均より少ないが、残業と有給で実際の休みは変わる。段階別の内訳、平均との位置、時給への換算、110日でも通る条件を書く。
先に一文で。年間休日110日は週休2日の105日に夏季・年末年始の一部を足した数字で祝日の大半は出勤になり、労働者1人あたりの平均115日を下回るが、120日との差は年10日で時給に直すと約4%なので、残業が少なく有給が取れる会社なら通り、残業と有給なしが重なる会社は避けるのが正解だ。
この記事の要点
- 110日は、105日+夏季・年末年始の一部。祝日の大半は出勤
- 平均は労働者1人あたり115日前後。110日は平均より少ない
- 120日との差は年10日、時給で約4%。125日とは年15日、約6%
- 通る条件は3つ。残業が少ない、有給が取れる、シフトの平日休みが合う
段階別の内訳
| 年間休日 | 内訳の目安 | 位置 |
|---|---|---|
| 105日 | 週休2日のみ。祝日・夏季・年末年始なし | 法律の最低ライン |
| 110日 | 105日+夏季・年末年始の一部(5日程度)。祝日の大半は出勤 | 平均より少ない |
| 115日 | 105日+夏季・年末年始+祝日の一部 | 労働者1人あたりの平均に近い |
| 120日 | 週休2日+祝日(16日相当) | 祝日が休みになる線 |
| 125日 | 120日+夏季・年末年始 | 大手・上場の水準 |
| 130日 | 125日+会社の記念日・有給の計画付与など | 上位 |
105日の中身と違法になる線は年間休日105日はきついのか、平均の分布は年間休日の平均は120日かに置いた。
平均との位置
厚生労働省の就労条件総合調査では、1企業あたりの平均は107日前後、労働者1人あたりは115日前後だ。企業の数で見ると110日は平均に近く、働く人の数で見ると平均より少ない。大きな会社ほど休日が多く、そこで働く人が多いからだ。110日の会社は、中小企業で多い。
時給に直す
同じ年収なら、休日が少ないほど時給は下がる。所定労働時間を1日8時間で計算する。
| 年間休日 | 年間の労働日 | 年間の労働時間 | 年収400万円の時給 | 120日との差 |
|---|---|---|---|---|
| 105日 | 260日 | 2,080時間 | 1,923円 | 約6%低い |
| 110日 | 255日 | 2,040時間 | 1,961円 | 約4%低い |
| 115日 | 250日 | 2,000時間 | 2,000円 | 約2%低い |
| 120日 | 245日 | 1,960時間 | 2,041円 | — |
| 125日 | 240日 | 1,920時間 | 2,083円 | 約2%高い |
年収を比べる時は、休日数で割った時給で比べる。110日で年収420万円と、120日で年収400万円は、時給ではほぼ同じだ。
110日でも通る条件、避ける条件
| 通る | 避ける |
|---|---|
| 残業が月10時間以内(実績) | 残業が月30時間超 |
| 有給が普通に取れる(取得率の記載がある) | 有給の取得率の記載がない、または低い |
| シフト制で、平日休みが生活に合う | 土日休み前提なのに、シフトで土日出勤 |
| 業界の標準が110日前後(小売・介護・運輸・飲食) | 事務・技術職なのに110日 |
| 休日出勤に振替か手当がある | 休日出勤が常態化し、手当が曖昧 |
110日で残業なし・有給消化なら、実際の休みは120日の会社に近づく。逆に、110日に残業と有給なしが重なると、最も消耗する。求人票の危険なサインは求人票でブラック企業を見分ける、週休2日制と完全週休2日制の差は週休2日制と完全週休2日制の違いへ。
面接で確認する言い方
年間休日110日の内訳を教えてください。夏季と年末年始はそれぞれ何日で、祝日は出勤でしょうか。また、配属予定の部署の月の残業時間の実績と、有給の取得率も伺えますか。
内訳と残業と有給の3つを1回で聞く。答えが具体的な会社は、110日でも通る。
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よくある質問
年間休日110日で、有給が10日取れれば120日と同じですか?
休みの日数は同じになる。ただし、120日の会社でも有給は取れるので、120日+有給と比べると差は残る。有給の取得率が高い会社なら、110日の差は縮まる。
年間休日110日は、違法ではないですか?
違法ではない。1日8時間なら105日が法律の上限を守れる線で、110日はそれを超えている。違法になるのは、休日が週1日未満か、週40時間を超える働き方が常態化している場合だ。
年間休日が求人票に書いていません
面接で聞く。記載がない求人は、書きたくない数字であることが多い。聞いて答えられない会社は避ける。
出典(一次資料)
- 厚生労働省「就労条件総合調査」(年間休日の1企業平均・労働者1人平均)
- 労働基準法第32条・第35条
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年間休日と年収から時給を出す計算表、内訳の確認項目、面接で聞く言い方を公式LINEで無料配布している。110日は、祝日の一部が休みの数字だ。中身を見てから決めてほしい。


