働き方

転籍

てんせき

いまの会社との雇用契約を終了し、別の会社に籍ごと移る人事のこと。出向と違って元の会社との契約は消え、給与や退職金の扱いも移った先の制度に切り替わる。

よくある誤解

出向の延長のように扱われがちだが、法的にはまるで別物だ。転籍は雇用契約の相手が変わるため、本人の同意なしには成立しないのが原則になる。会社が「決定事項だ」と告げてきても、同意を拒否できる。また、転籍先の労働条件が現在と同じとは限らず、退職金の通算の有無や賞与の基準など、確認せずに同意すると後から取り返しがつかない項目が多い。

実務でどう関わるか

転籍を打診されたら、同意の前に転籍先の労働条件通知書を求め、給与・退職金の通算・勤続年数の扱い・就業規則を現在の条件と並べて比べる。退職金がいったん精算されるのか通算されるのかは、老後の金額まで響く最重要項目だ。同意を急がされるほど、書面の確認に時間をかける価値がある。断った場合の処遇も含めて記録を残し、不利益な扱いが始まったら労働局に相談する。転籍は実質的に転職と同じ重さの決断だから、社外の選択肢と並べて考えていい場面でもある。

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関連する用語

出向退職金雇用契約書
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