秋になると転職の話をよく聞く。実際、この時期の求人は本当に増えるのか。増えるなら、なぜなのか。
即答する。増える。理由は3つあって、全部が10月に向かって重なる。そして春との違いを知っておくと、この時期の拾い方が変わる。仕組みから書く。
この記事の要点
- 秋の求人増の理由は、期初の増員・ボーナス後の欠員・年内入社の3つ
- 春(1〜3月)に次ぐ動きのある時期だ
- 応募者の数は春より落ち着く。競争率では狙い目になる
- 絶対数は春が多い。幅を最優先するなら春を待つ判断もある
求人が増える3つの仕組み
1、下半期の期初予算。多くの企業が10月から下半期に入る。期初は採用予算が動くタイミングで、上期に見送られた増員枠がここで開く。9月末から10月にかけて求人が出始めるのは、この予算の動きによるものだ。
2、夏のボーナス後の退職による欠員。6〜7月にボーナスを受け取って辞めた人の穴が、8〜9月に顕在化する。欠員補充の求人は緊急度が高く、選考が速い。この型の求人は、応募から内定までが短いのが特徴になる。
3、年内入社を狙う企業の動き。年内に体制を固めたい企業が、10〜11月の入社を前提に動く。年明けからの立ち上げを見据えた採用で、こちらは計画的な増員が中心になる。
この3つが同時に来るのが、秋の市場の正体だ。詳しい10月の動きは10月の転職求人はどう動くかで書いた。
春との違い。量と競争率のトレードオフ
秋と春(1〜3月)を比べると、性質がはっきり違う。
- 求人の絶対数|春が多い。年度替わりの4月入社に向けて、企業も個人も一斉に動く
- 応募者の数|春が圧倒的に多い。同じ求人に対する競争は春の方が激しい
- 選考の速度|秋の欠員補充型は速い。春は母集団形成に時間をかける企業もある
- 入社時期|秋は年内〜1月、春は4月が中心になる
つまり秋は、選択肢の幅では春に劣るが、1件あたりの通過率では有利になりやすい時期だ。特に欠員補充の求人は、条件が合えば話が早い。年明けの動きは1月は転職求人が増えるのかにまとめてある。
秋の市場での拾い方。スカウトより求人を見に行く
秋の求人の性質から、この時期に効く動き方が決まる。
欠員補充の求人は、出てから決まるまでが速い。待っているだけでは間に合わないことがあるため、この時期は自分で求人を見に行く比重を上げるのが合理的になる。スカウト型で待ちつつ、求人が動く10月には自分で検索する。この二段構えが秋の型だ。
*クリックすると公式サイトが開く。スカウトを受け取りながら、自分でも求人を検索できる型だ。*
登録後の流れ|① Web入力で登録(数分) → ② 経歴を登録してスカウトを受け取れる状態にする → ③ 気になる求人には自分から応募もできる
準備の段取りは9月から転職活動を始めるのは正解かで書いた。9月に準備、10月に応募。この順番で動けた人が、秋の波を一番拾える。
秋に強い求人の型。3つ覚えておく
秋の市場で実際に出やすい求人の型も挙げておく。狙いを絞る材料になる。
1、欠員補充の即戦力枠。夏の退職者の穴を埋める募集で、選考が速く、経験がそのまま評価される。同職種での転職なら一番相性がいい型だ。
2、期初の増員枠。下半期の事業計画に紐づく募集で、新規事業や部署の立ち上げが絡むことがある。未経験でも入りやすい枠が出るのはこちら側になる。
3、通年採用の継続枠。大手を中心に、時期に関係なく募集を続けている枠。秋の波とは別に、いつでも応募できる。
このうち1と2が、秋に増える分の中身だ。求人票の募集背景を見れば、どちらの型かはだいたい判別できる。欠員補充なら急いで応募し、増員枠なら準備を整えてから出す。この使い分けで通過率が変わる。
よくある質問
秋に決まらなかったら、春まで待つべきですか?
活動を止める必要はないが、12月は企業側も個人も動きが鈍る月になる。12月は書類のブラッシュアップと情報収集に使い、1月の再加速に備える形が効率的だ。
秋の求人は急ぎの募集ばかりですか?
欠員補充型は急ぎだが、期初の増員枠は計画的な募集だ。両方が混ざっているため、求人票の募集背景を見て、自分の動ける時期と合うものを選べばいい。
秋の転職スケジュール表をLINEで無料配布中
9〜12月の月別の動き方チェックリストを、公式LINEで無料配布している。波が来る時期は決まっている。準備だけ先にやっておけばいい。


