9月。夏が終わって、ふと「このまま今の会社で年を越すのか」と思った。いまから動いて間に合うのか。
即答する。9月は、年内入社を狙える最後の現実的な出発点だ。そして10月の求人増に、準備完了の状態で乗れる唯一の時期でもある。遅いどころか、狙い目の月なんよ。
この記事の要点
- 9月開始なら11〜12月内定、年内〜1月入社の線が引ける
- 10月は下半期スタートで求人が動く。9月は準備の月になる
- ここを逃すと年度末組(4月入社)に切り替える判断だ
- 9月にやるのは3つ。棚卸し・書類・受け皿の設置だけでいい
9月開始が成立する理由。逆算すると分かる
転職活動の標準の所要期間は、準備から内定まで2〜3ヶ月。ここに退職交渉と引き継ぎで1〜1.5ヶ月が乗る。9月から逆算するとこうなる。
- 9月|準備(棚卸し・書類・登録)
- 10月|応募開始。下半期の求人増と重なる
- 11月|面接の山
- 12月|内定と条件確定。冬のボーナスを受け取ってから退職交渉に入る形も組める
- 1〜2月|引き継ぎと入社
このスケジュールの利点は、ボーナスと年末年始の区切りが味方につくことだ。12月に内定を持った状態でボーナスを受け取り、年明けから新しい会社へ。この形が組めるのは9月開始だけになる。
10月の波に、準備完了で乗る
もう1つの理由が求人の動きだ。10月は下半期のスタートで、期初の増員枠と欠員補充が動く時期になる(詳細は10月の転職求人はどう動くかに書いた)。
ここで差がつくのは準備の有無だ。求人が出てから書類を作り始める人は、応募の時点で2週間遅れる。人気求人は動きの早い応募者から決まっていく。9月を準備に使い、10月1日に応募できる状態を作っておく。これだけで、同じ求人への到達順が変わる。
9月にやる3つ。これだけでいい
1、経歴の棚卸し。担当業務と実績を書き出す。数字を1つでも拾う。完璧を目指さず、話せる状態にすればいい。
2、書類を7割で作る。職務経歴書を完成させようとして止まる人が多い。7割で登録して、応募のたびに直す方が速い。
3、受け皿を置く。在職中なら、経歴を置いて待つスカウト型が9月の使い方に一番合う。準備期間中に市場の反応が見えるため、10月の応募先を絞る材料になる。
*クリックすると公式サイトが開く。経歴を登録しておくと、企業からのオファーが届く仕組みだ。*
登録後の流れ|① 経歴を登録する(後から追記できる) → ② 公開範囲を設定する(現職企業をブロックできる) → ③ 企業からのオファーを待つ。届いたものだけ見ればいい
動かない場合。年度末組への切り替え
9月に動かないと決めるなら、それはそれで戦略になる。次の波は1〜3月で、4月入社を狙う年度末組だ。この場合、9月から12月は仕込みの期間になる。資格、実績づくり、社内での経験の幅出し。
やってはいけないのは、どちらとも決めずに情報だけ見続けることだ。年内組なら今月動く。年度末組なら12月まで仕込む。決めないまま3ヶ月過ぎるのが、一番何も残らない。年内に間に合うかの詳しい逆算は年内転職は間に合うか、10月入社を狙う場合は下期の10月入社にそれぞれ書いた。
在職中の9月。時間の作り方も決めておく
準備の月と言っても、9月は仕事も忙しい。まとまった時間を待つと10月が来る。細切れで回す割り振りを置いておく。
- 平日の朝か夜に30分|経歴の棚卸しを1社分ずつ。3日で職歴の骨は揃う
- 週末に2時間×2回|1回目で職務経歴書を7割まで、2回目で登録と設定
- 通勤時間|届いたスカウトや求人を眺めるだけ。判断はしない
合計で週5時間あれば、9月末には応募できる状態になる。準備を完璧にしようとして10月を逃すのが、この時期の一番もったいない失敗なんよ。
よくある質問
9月に応募して、年内入社は可能ですか?
可能だが、選考が早く進む企業に限られる。現実的には11〜12月内定・1月入社が標準線で、年内入社は退職交渉が短く済む場合の話になる。
夏のボーナスをもらった後だと辞めにくいですか?
辞めにくさは時期でなく、引き継ぎの段取りで決まる。冬のボーナスまで待つ判断もあるが、それを理由に活動自体を止める必要はない。活動と退職交渉は別の工程だ。
9月開始のチェックリストをLINEで無料配布中
3ヶ月の逆算スケジュールと準備リストを、公式LINEで無料配布している。9月は動く月ではなく、10月に動くための準備の月だ。


