働く準備をしたいが、毎日どこかに通うこと自体が、いまの体調では高い壁だ。在宅で学べるというmanabyは、この状況の答えになるのか。

先に核心を言う。就労移行支援の多くは通所が前提で、そこで脱落する人が一定数いる。manabyの検証は、この「通所の壁」を外した型がどう機能するかの話になる。制度の仕組みから丁寧に書く。

この記事の要点

  • manabyは、在宅での訓練に対応した就労移行支援だ
  • 通所の壁で就労準備が止まっていた人にとって、型自体が答えになる
  • eラーニング中心の自習型は、向き不向きがはっきりある
  • 利用料は制度で決まり、自己負担なしで使える人が多い

基本情報

  • |就労支援(在宅×IT)
  • 対象|障害のある求職者
  • 強み|在宅で学べる就労移行支援
  • 合う人|通所が難しく在宅で準備したい人
  • 合わない人|一般枠のみで探す人
  • 料金|原則自己負担なし(前年所得による条件あり)
  • 所要|見学・相談から

通所の壁。就労移行支援の見えにくい脱落点

就労移行支援は、一般就職を目指す障害のある人のための福祉制度だ(制度の全体はatGPジョブトレの検証でも書いた)。ただ、多くの事業所は平日に教室へ通うことが訓練の前提になっている。

ここに壁がある。体調の波で朝出られない日がある。人の多い場所や通勤経路そのものが負担になる。働く準備をする場所に通うことが、働くのと同じくらい大変という逆説だ。通所できずに利用が止まれば、制度は機能しない。

manabyの型は、この前提を外している。eラーニングを軸に、自宅で自分のペースで訓練を進められる。通所と在宅を組み合わせる使い方もできる。準備の入口を在宅に置けることは、通所の壁で止まっていた人には、それ自体が答えになる。

在宅訓練の中身と、その先の接続

  • eラーニングでのスキル訓練|プログラミングやデザイン、事務系スキルなどを自分のペースで学ぶ
  • 支援員のサポート|1人で放置される形ではなく、進め方や体調の相談をしながら進む
  • 在宅ワークへの接続|在宅で学ぶ経験は、そのまま在宅で働く練習になる。通勤を前提にしない働き方を目指す人にとって、訓練と働き方が一直線につながる

在宅で働く選択肢を将来的に考えるなら、リモート求人の市場がどうなっているかはRemofulの検証のようなリモート特化の窓口の情報も参考になる。

*クリックすると公式サイトが開く。見学・相談の申し込みができる。利用の申請とは別だ。*

相談の流れ|① 見学・相談を申し込む(無料・オンライン相談も選べる) → ② 訓練の中身と進め方を確かめる → ③ 利用する場合は、自治体への申請手続きに進む

manabyの見学・相談を申し込む

向いていない人と、正直な注意点

1、自習型が合わない人はいる。eラーニング中心の学びは、決まった時間に教室で学ぶ形より自由な分、自分で進める力への依存が大きい。講義形式で引っ張ってほしい人には、通所中心の事業所の方が合う場合がある。

2、一般枠のみで探す人には合わない。就労移行支援は障害や難病のある人のための制度だ。開示するかどうかの判断がまだの人は、持病は転職で言うべきかの整理が先になる。

3、在宅完結かどうかは拠点と自治体の運用で確認が要る。在宅利用の条件は制度上の取り扱いがあるため、自分の住む地域でどこまで在宅でできるかは、見学・相談で必ず確認する。

見学・相談で確認する4つ

  1. 「在宅での利用は、私の地域ではどこまで認められますか」
  2. 「訓練できるコースと、就職につながった職種の傾向を教えてください」
  3. 「私の場合、利用料の自己負担はありますか」
  4. 「週にどのくらいのペースから始められますか」(最初から週5前提でないかの確認だ)

まとめ

manabyは、通所という前提を外して就労準備を可能にする型の就労移行支援だ。準備の場に通えないことと、働けないことは別の話で、在宅の入口があるならそこから始めればいい。まずオンラインでも受けられる相談で、自分の地域での使い方を確かめるところからだ。

よくある質問

完全に在宅だけで就職まで行けますか?

在宅利用の範囲は自治体の運用や個々の状況で変わる。完全在宅を希望する場合は、その前提で利用できるかを最初の相談で率直に確認するのが確実だ。

パソコンを持っていなくても始められますか?

機材の貸出や環境の相談に対応できる場合がある。持っていないことを理由に諦める前に、相談時に聞いてみるべきだ。

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