障害や病気と付き合いながら、ITの仕事に就きたい。atGPジョブトレIT・Webという場所があるらしいが、自分に合うのか、お金はかかるのか。
先に大事なことを言う。これは転職エージェントではなく、就労移行支援という福祉制度の事業所だ。だから評価の物差しも、求人の数ではなく訓練と支援の質になる。制度の仕組みから丁寧に検証する。
この記事の要点
- atGPジョブトレIT・Webは、障害のある人向けの就労移行支援事業所だ
- IT・Webスキルの訓練と、就職への支援をセットで受けられる
- 利用料は所得に応じて決まり、自己負担なしで使える人が多い制度だ
- 一般枠のみで探す人、すぐに転職したい人には合わない
基本情報
- 型|就労支援(障害者向け・IT特化)
- 対象|障害のある求職者
- 強み|IT・Webスキルの職業訓練と就職支援
- 合う人|配慮を得ながらITで働きたい人
- 合わない人|一般枠のみで探す人
- 料金|原則自己負担なし(前年所得による条件あり)
- 所要|見学・相談から
就労移行支援という制度。まず仕組みを知る
就労移行支援は、障害者総合支援法に基づく福祉サービスだ。一般企業への就職を目指す障害のある人が、訓練・準備・就職活動・定着までを支援員と進める場になる。
- 利用料|前年の世帯所得に応じて自治体が決める。多くの利用者が自己負担なしで利用しているが、所得によっては負担が発生する。自分の場合の金額は、見学時と自治体窓口で必ず確認する
- 期間|標準で2年以内。この期間で就職と定着を目指す
- 利用手続き|自治体への申請(受給者証の取得)が必要になる。事業所が手続きの案内をしてくれるのが通例だ
つまり、無料の学校のように見えるが、実態は税金で支えられた就労準備の制度だ。だからこそ、使う側も目的(就職)に向けて使う場所になる。
atGPジョブトレIT・Webの特徴。IT特化の意味
就労移行支援の事業所は全国に多数あるが、訓練の中身は事業所ごとにまるで違う。軽作業中心の場所もあれば、ビジネススキル汎用の場所もある。
atGPジョブトレIT・Webの特徴は、訓練の中身がIT・Webスキルに特化していることだ。この特化には実利がある。
- 在宅勤務と相性のいい職種に直結する|体調の波と通勤の負担を抱える人にとって、ITスキルは働き方の選択肢を広げる方向のスキルだ
- 障害への配慮と専門スキルを同時に|配慮を得ながら働くことと、スキルで評価されることは両立できる。その土台をここで作る
- 就職支援が障害者雇用に精通した運営元|障害者専門の人材サービスを運営する会社の系列で、雇用側の情報を持っている
*クリックすると公式サイトが開く。見学・相談の申し込みができる。利用の申請とは別だ。*
相談の流れ|① 見学・相談を申し込む(無料) → ② 訓練内容と教室の空気を自分の目で確かめる → ③ 利用する場合は、自治体への申請手続きに進む
向いていない人と、正直な注意点
1、一般枠のみで探す人には合わない。就労移行支援は障害者手帳や医師の診断などを前提にした制度だ。障害をオープンにするかクローズにするかの判断自体がまだの人は、持病は転職で言うべきかで書いた開示の整理が先になる。
2、すぐに転職したい人には合わない。訓練を経て就職する場で、数ヶ月〜2年の時間を使う前提だ。急ぎの転職なら障害者雇用専門のエージェントの領域になる。
3、事業所は見学で選ぶものだ。同じ看板でも拠点ごとに支援員と教室の空気は違う。必ず見学して、通い続けられる場所かを自分の感覚で確かめる。通所が体調的に難しそうなら、在宅訓練に特化したmanabyの検証も並べて見てほしい。
見学で確認する4つ
- 「訓練のカリキュラムと、1日の過ごし方を教えてください」
- 「就職実績と、就職先の職種の傾向はどうですか」
- 「私の場合、利用料の自己負担はありますか」(所得条件の確認)
- 「体調が不安定な時期の通所は、どう調整できますか」
まとめ
atGPジョブトレIT・Webは、配慮を得ながらITで働く準備を、制度の支えの中でやる場だ。焦って合わない職場に飛び込むより、2年以内の準備期間で土台を作る方が、長く働ける結果につながるという考え方の制度になる。まず見学で、自分に合う場所かを確かめるところからだ。
よくある質問
障害者手帳がなくても利用できますか?
手帳がなくても、医師の診断や自治体の判断で利用できる場合がある。該当するかは自治体とサービス側への確認が確実で、諦める前に聞いてみるべきだ。
就職先は障害者雇用枠だけですか?
障害者雇用枠が中心になるが、最終的にどの枠で働くかは本人の選択だ。開示の判断も含めて、支援員と相談しながら決められる。
働き方の整理シートをLINEで無料配布中
配慮事項の整理と開示の判断シートを、公式LINEで無料配布している。配慮を求めることは、わがままではなく働き続けるための準備だ。

