提出ボタンを押した直後に見つけてしまった。誤字、いや、それより悪い。設問の意図を読み違えている。就活の第一志望のESだ。取り返しはつくのか。
落ち着いて、まず1つだけ確認してほしい。締切は過ぎたか、まだか。ESのミス対応は、この1点でほぼ分岐する。順に書く。
この記事の要点
- 締切前なら、再提出機能か人事への連絡で差し替えられることが多い
- 締切後の誤字脱字は静観。訂正連絡はミスを2回見せるだけになる
- 締切後でも連絡すべきは、他社名の混入・氏名学歴の誤り・設問の取り違え
- ESは通過点。誤字の悔やみより、面接準備に時間を回す方が結果を変える
締切前の場合。差し替えの道は2つある
道1、システムの再提出機能。マイページ型の提出システムは、締切までの再提出・上書きに対応していることが多い。まず提出画面に戻って、編集や再提出のボタンを探す。あれば話はそれで終わりだ。
道2、採用窓口への連絡。再提出機能がない場合、採用担当へメールで差し替えを願い出る。
件名|エントリーシート再提出のお願い(大学名・氏名)
◯◯株式会社 採用ご担当者様 お世話になっております。◯月◯日にエントリーシートを提出いたしました◯◯大学の◯◯です。提出後に記載の誤りに気づきました。誠に恐れ入りますが、締切前のため、再提出をお認めいただくことは可能でしょうか。ご対応が難しい場合は、現在の提出内容のままで結構です。よろしくお願いいたします。
最後の一文がポイントだ。相手が断りやすい形にしておくと、依頼のハードルが下がって通りやすくなる。差し替え不可の返事でも、あなたの心証は削れない。
締切後の場合。実害で3つに仕分ける
締切後は、差し替えの土俵がなくなる。対応は誤りの種類で決める。
静観でいい誤り。誤字脱字、てにをは、表現の稚拙さ。ESの評価はガクチカ・志望動機の中身で決まり、軽微な誤字は合否をほぼ動かさない(エントリーシートとは(用語辞典))。訂正の連絡は、読み手が気づいていないミスをわざわざ通知する行為になる。この理屈は履歴書の日付ミスは連絡不要で書いたのと同じだ。
連絡すべき誤り。
- 他社名の混入。使い回しの事故で、◯◯社のESに△△社への志望動機が残っているケース。志望度への致命傷なので、締切後でもお詫びと訂正を送る価値がある
- 氏名・学歴・連絡先の誤り。選考の実務に響く
- 設問の取り違え。設問2の欄に設問3の答えを書いた等、読み手が採点できない状態
連絡の型は締切前の例文とほぼ同じで、再提出の可否でなく正しい情報を届けることを主目的に書く。
グレーな誤り。文字数不足で尻切れになった、結論を書き忘れた。これは内容の弱さの問題で、訂正連絡で挽回できる種類ではない。次の設問対策に切り替える方が生産的だ。
面接での挽回。ESの誤りは会話で上書きできる
ESが通ったら、間違いはもう過去だ。面接では、ESの内容をベースに会話が進むので、取り違えた設問や書き足りなかった話は、口頭で正しく話し直せばいい。
面接官がESの誤字に触れてきたら、「失礼いたしました。提出後に気づいておりました」と一言で認めて本題へ。ミスを認める潔さは、それ自体が評価の対象になる。ESは選考の入口で、配点の本体は面接だ。誤字の悔やみに使う時間を、想定問答の準備に回す方が、内定への距離は縮まる。
そして1社のESのミスで就活全体が揺らぐわけではない。持ち駒を増やす経路として、逆求人型を並行しておくと、1社ごとのミスへの耐性が上がる。
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よくある誤解
「ESのミスは人事のブラックリストに載る」。載らない。1通のESの誤字を記録して引き継ぐような運用はない。同じ会社の来年の採用にも影響しない。ミスの影響範囲は、そのESの選考1回分だけだ。
「手書きESで書き損じたら、修正テープで直していい」。手書き指定のESは履歴書と同じ扱いで、修正テープは避けて書き直すのが原則だ。提出前の書き損じの直し方は履歴書を書き間違えた時の基準がそのまま使える。
よくある質問
再提出したら、最初の提出内容も人事に見られますか?
システムによるが、上書き型なら最新版だけが残ることが多い。仮に両方見えたとしても、締切前の再提出は真面目な修正として扱われ、減点の材料にはまずならない。見られる前提で気にするより、最新版の完成度を上げる方に意識を使えばいい。
親に「ESくらい見せなさい」と言われて、ミスを責められています
ESの提出主体はあなたで、ミスのリカバリーもあなたの仕事だ。親の心配との距離の取り方は就活に親がうるさい時の対処で書いた。ミスの報告義務は親にはない。対処に集中しよう。
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