縁のない県に転職したい。だが、面接で「なぜこの県ですか」と聞かれる。「自然が好き」と答えて落ちた。県外からの応募は不利なのか。何を言えばいいのか。

先に言う。Iターンの面接で落ちる人は、「なぜこの県か」に自然と暮らしで答える。面接官が知りたいのは、定着するかだ。仕事の理由を先に、地域の理由を後に、暮らしの準備を最後に。この順番で答えれば、県外からの応募は不利にならない。面接官が見る3つ、志望動機の順番、答え方の型、弱い答えと直し方、定着の材料、例文、聞かれる質問、書類、面接の頼み方、Uターンとの違いを書く。

先に一文で。Iターンの面接官は定着するかと仕事の理由があるかと暮らしの現実を分かっているかの3つを見ているので、志望動機は会社と製品と業界の理由を先にしてその県にしかない産業と拠点で「なぜ他の県でないか」に答え、地域の理由は後に短く、住む場所の目星と車と免許と雪の準備と下見の事実と配偶者の仕事を定着の材料として最後に言い、「自然が好き」「のんびり」「都会に疲れた」「支援金」を先に言わず、年収の下がりと冬と人間関係の質問に数字と準備で答えるのが正解だ。

この記事の要点

  • 面接官が見るのは定着するか
  • 仕事の理由を先に、地域の理由を後に、暮らしの準備を最後に
  • 「なぜ他の県でないか」にその県の産業と拠点で答える
  • 自然と暮らしと支援金を先に言わない

面接官が見ている3つ

見ている物なぜ確かめる質問
定着するか県外の人が1〜2年で都会に戻るのが一番の損住む場所は。車は。冬は。親は。配偶者の仕事は
仕事の理由があるか地域の理由だけだと仕事が合わずに辞めるなぜ当社か。なぜこの職種か。なぜ他の県でないか
暮らしの現実を分かっているか年収と車と雪と人間関係で後悔する人を見てきた給料が下がるが大丈夫か。地元の人と馴染めるか

引っ越しを伴う転職の面接の全体は引っ越しを伴う転職の志望動機と面接に書いた。Iターンは、その中で最も準備が要る形だ。

志望動機の順番

順言うこと分量
1仕事と会社の理由。御社の◯◯で◯◯の仕事をしたい半分
2地域の理由。◯◯は◯県に拠点が集まっている。家族と配偶者の縁があれば3割
3暮らしの準備。住む場所と車と雪。下見に行った2割

逆の順番(暮らし→地域→仕事)で言うと、仕事の理由がない人と見られる。

「なぜこの県か」の答え方の型

型使える人言い方
産業と拠点製造と研究とITの拠点がある県「◯◯の産業は◯県に拠点が集まり、御社はその中で◯◯を持つので」
会社そのもの本社と工場がその県にしかない会社「御社の◯◯で働くには◯県に住むことが前提なので」
家族と配偶者の縁配偶者の実家、親の移住、親族「配偶者の実家が◯市で、◯県で働くことを2人で決めた」
仕事の経験の延長前職で関わった県と業界「前職で◯県の◯◯と取引があり、産業の厚さを知っていた」
移住の決定を先にした人移住の下見と相談を済ませた人「◯県への移住を1年かけて決め、仕事は御社の◯◯を第一に選んだ」。仕事の理由を必ず添える

「なぜ他の県でないか」に、その県にしかない産業と拠点と会社で答える。

弱い答えとその直し方

弱い答え面接官の見方直し方
自然が好き仕事の理由がない。都会に戻る仕事の理由を先に。自然は最後に一言
のんびり暮らしたい仕事に力を入れない人言わない。「暮らしの時間を確かめて長く働く」なら可
都会に疲れた逃げてきた人。次も逃げる言わない。前向きの理由に置き換える
移住の支援金があるから支援が切れたら戻る言わない
家賃が安いから年収の低さを分かっていない「年収と家賃と車の費用を計算した」と言う
どこでもよかった定着しないその県の産業と拠点で答える

定着すると見せる材料

材料言い方
住む場所の目星「◯市の◯駅の周辺で、会社に◯分で通える所を見ています」
車と免許「免許はあり、入社までに車を用意します」。なければ取得の日程
雪と冬の準備「冬のタイヤと雪道の運転を準備します。冬に下見に行きました」
下見に行った事実「◯月に◯市に行き、住む場所と会社の周辺を見ました」
配偶者の仕事「配偶者は◯◯で働く予定で、求人を並べています」
年収の計算「年収が下がることは家賃と車の費用で計算し、家計が回ることを確かめました」

移住先の比べ方と決め方は移住先の比較検討と後悔しない決め方に書いた。決めた過程を面接で話せると、定着する人と見られる。

志望動機の例文

職種例文
製造「御社の◯◯(製品)の製造で、前職の◯◯の経験を生かしたいと考えました。◯◯の産業は◯県に拠点が集まり、御社はその中で◯◯を持っています。住む場所は◯市の◯駅の周辺を考え、車は入社までに用意します」
医療(看護)「御社の病院の◯◯(診療科・体制)で働きたいと考えました。◯県は病院が多く医療の水準が高いと知り、その中で御社を選びました。配偶者の実家が◯市で、2人で移ることを決めています」
民間の事務と営業「御社の◯◯(事業)の営業で、◯県の◯◯(産業・顧客)に関わりたいと考えました。前職で◯県の企業と取引があり、産業の厚さを知っていました。◯市に住み、車で通います」
IT「御社の◯◯(事業・拠点)で開発をしたいと考えました。◯県はITの誘致で拠点が増え、御社はその中で◯◯を持っています。リモートでなく御社の拠点で働く前提で、◯市に住みます」
観光「御社のホテルの◯◯(運営・企画)で働きたいと考えました。◯県の観光は◯◯で伸びていて、御社は◯◯を持っています。観光の仕事の繁閑と年収は前職で知っており、住む場所は◯市です」
農業法人「御社の◯◯(作物・規模)で農業に携わりたいと考えました。◯県は◯◯の産地で、御社は規模と技術で選びました。体力と季節の繁閑は◯◯(研修・体験)で確かめ、車と住む場所は準備しています」

聞かれる質問と答え

質問答え方
親は反対していませんか「話して理解を得ています。年に◯回は帰る予定です」
都会に戻りませんか「戻る予定はありません。◯県で働くことを決めた過程は◯◯です」
給料が下がりますが大丈夫ですか「家賃と車の費用を含めて計算し、家計が回ることを確かめました」
冬を越せますか「冬に下見に行き、雪の準備をしています。冬のタイヤと雪道の運転を覚えます」
地元の人と馴染めますか「前職で◯◯(転勤・異動)を経験し、新しい場所で関係を作ってきました」
なぜ他の県でないのですかその県にしかない産業と拠点と会社で答える
配偶者の仕事はどうしますか「◯◯で働く予定で、求人を並べています。リモートで続ける予定です」

書類の書き方

欄書き方
住所現住所を書く。引っ越しの予定を備考に。「入社に合わせて◯市に転居予定」
通勤時間引っ越し後の住む場所からの目安を書き、「転居後」と添える
志望動機上の順番で。仕事の理由を先に
本人希望記入欄「◯市への転居を予定しており、入社日は◯月以降でお願いします」

一次オンラインと最終の来訪の頼み方

場面言い方
一次「県外からの応募のため、一次面接はオンラインでお願いできますか」。多くの会社は応じる
最終来訪する。交通費は自己負担が普通で、出る会社もある。来訪の日に住む場所と会社の周辺を見る
下見と面接を合わせる最終面接の前後に1〜2日を取り、住む場所と車と生活の下見をする。面接で「◯日に下見をしました」と言える

Uターンとの違い

IターンUターン
定着の説明仕事の理由と暮らしの準備で作る家族と地元の事実で足りる
聞かれることなぜこの県か。なぜ他の県でないかなぜ戻るか
面接官の慣れ移住の多い県(長野・高知・鳥取・島根・沖縄)は慣れている全国で慣れている
後悔の型仕事の幅と年収と人間関係年収と仕事の幅。線はUターン転職の後悔と現実に書いた

よくある質問

移住の支援金をもらう予定だが、面接で言うべきか

言わない。支援が切れたら戻る人と見られる。支援金は、仕事を決めた後に使う物で、志望の理由にしない。聞かれたら「制度は確認していますが、御社で働くことを先に決めました」。

地方の会社の面接で、県外の人は不利か

仕事の理由と定着の材料があれば不利にならない。むしろ、県外からの人を採りたい会社(製造の大手・IT・観光・医療)は多い。不利になるのは、地域の理由だけで応募する人だ。

配偶者が反対している

面接の前に、配偶者と移住の決定を済ませる。配偶者の仕事と住む場所と年収の計算を2人で出す。面接で「配偶者と決めた」と言えないと、定着の材料が欠ける。

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