配偶者の転勤で、来春に地方へ引っ越す。地元へUターンする。親の介護で実家に戻る。理由は違うが、引っ越しを伴う転職は、面接で何と言えばいいのか。「引っ越すので」だけで、志望動機になるのか。
先に言う。引っ越しが理由の転職は、面接で「転居するので」だけだと、近くならどこでもいい人に見える。転居の事実1文と、その土地でこの会社を選んだ理由を1つ言え。面接官が気にする3点、言い方の型、例文5つ、志望動機、時期と入社日、通勤時間欄、オンラインの頼み方、交通費、地方の求人、転居費用を書く。
先に一文で。引っ越しを伴う転職は面接官が本当に転居するか・転居後に続くか・選んだ理由が転居以外にあるかの3つを見ているので、転居の事実と時期を1文・理由を1文・この会社を選んだ転居以外の理由を1〜2文の型で言い、配偶者の転勤や介護なら「次があっても続く根拠」を添え、志望動機は転居を入口にして仕事の中身で書き、一次面接はオンラインを頼んで交通費を最終の1回に絞り、転居費用の会社負担は内定後に聞くのが正解だ。
この記事の要点
- 転居の事実1文+選んだ理由1つ
- 本当に転居するか・続くか・理由があるか
- 志望動機は仕事の中身で
- 一次はオンライン、対面は最終だけ
面接官が気にする3点
| 気にする点 | なぜ |
|---|---|
| 本当に転居するのか | 内定を出した後に「転居しなくなった」で辞退されると困る |
| 転居後に続くか | 配偶者の次の転勤、介護の終わり、地元に飽きる、で短期で辞めないか |
| この会社を選んだ理由が転居以外にあるか | 近くならどこでもいい人は、次に近い会社が出たら移る |
この3つに答える形で話せば、転居は不利にならない。
言い方の型
| 文 | 中身 | 長さ |
|---|---|---|
| 1.転居の事実と時期 | ◯月に◯◯へ転居します | 1文 |
| 2.転居の理由 | 配偶者の転勤・親の介護・地元に戻る・自分の意思 | 1文 |
| 3.この会社を選んだ理由(転居以外) | 仕事の中身、業界、会社の何か | 1〜2文 |
| 4.続く根拠(聞かれたら) | 次の転勤の見込み、介護の見通し、地元に定住する理由 | 1文 |
転居は入口の理由で、選んだ理由は別にある、という形にする。通勤時間が理由の時と同じ考え方だ。線は転職理由が通勤時間の長さの時の言い方に書いた。
例文1。Uターンで地元へ
来年4月に地元の◯◯県に戻ることを決めており、転居先で長く働ける会社を探しています。東京で8年、法人営業を担当し、◯◯の経験を積みました。貴社を志望したのは、◯◯県の中小企業向けに◯◯を提供している事業が、私が東京で担当していた顧客の層と重なることと、地元の企業の課題を近い距離で見られる点です。地元には両親と親族がおり、定住する前提で戻ります。
Uターンの後悔の型はUターン転職の後悔と現実に書いた。面接の前に読んで、続く根拠を自分で確かめておく。
例文2。配偶者の転勤に同行
配偶者の転勤に伴い、◯月に◯◯へ転居します。前職では事務を6年担当し、◯◯の経験があります。貴社を志望したのは、◯◯の業務で前職の経験がそのまま使えることと、◯◯の点です。配偶者の次の転勤は◯年以上先の見込みで、次があった場合も、私はこちらで働き続ける予定です。
「配偶者がまた転勤したら辞めるのか」への答えを、聞かれる前に入れておく。
例文3。親の介護で実家へ
親の介護のため、◯月に実家のある◯◯へ戻ります。介護は日中の見守りが中心で、勤務には支障がない体制を整えています。前職では◯◯を担当し、貴社の◯◯の業務で活かせると考えています。貴社を志望したのは、◯◯の点です。
介護の詳細は言わなくていい。「勤務に支障がない体制」と、続く根拠を1文。
例文4。結婚・同棲で転居
結婚に伴い、◯月に◯◯へ転居します。前職では◯◯を◯年担当しました。転居先で◯◯の仕事を続けたく、貴社の◯◯の業務で経験を活かせると考えて志望しました。
結婚は事実として1文。それ以上の説明は要らない。
例文5。自分の意思で県外へ
◯◯で働きたいと考え、◯月に転居することを決めました。理由は、◯◯(業界がこの地域に集まっている・この地域の◯◯に関わりたい)です。前職の◯◯の経験は、貴社の◯◯で使えると考えています。転居は決めた上で、貴社を選びました。
自分の意思の転居は、「本当に転居するか」を一番聞かれる。「決めた上で選んだ」と言い切る。
志望動機の書き方
書類の志望動機は、転居を1文で置き、残りは仕事の中身で書く。
◯月に◯◯へ転居するため、転居先で◯◯の経験を活かせる会社を探しています。貴社の◯◯の事業は、前職で◯年担当した◯◯と重なり、◯◯の点で貢献できると考えています。入社後は◯◯から始め、◯◯で成果を出します。
転居の理由(転勤・介護)は書かなくていい。面接で聞かれた時に答える。
転居の時期と入社日
| 状況 | 伝え方 |
|---|---|
| 転居の時期が決まっている | 「◯月◯日に転居し、◯月◯日から入社できます」 |
| 転居の時期が内定に合わせて動く | 「内定後、1か月半〜2か月で転居と入社ができます」 |
| 現職の退職と転居が重なる | 退職の申し入れ、引っ越し、入社の順で日付を出す |
引っ越しの順番と手続きは転職の引っ越しは入社前か後かに書いた。
通勤時間欄と現住所
履歴書の現住所は今の住所で、通勤時間欄は「転居予定のため未定(◯月に◯◯へ転居予定)」。転居先が決まっていれば、転居先からの時間を書く。書類の段階で転居の予定が伝わると、面接での説明が短くて済む。
面接をオンラインにしてもらう
日程調整の最初の返信で頼む。
現在◯◯に在住しており、◯月に貴社の勤務地の近くへ転居する予定です。一次面接はオンラインでお願いできますでしょうか。対面が必要な場合は、◯月◯日か◯月◯日であれば伺えます。
一次をオンラインにして、対面は最終だけにすると、交通費は1回分で済む。最終で会社に行く日に、住む場所の下見を一緒に済ませる。
面接の交通費
中途採用の面接の交通費は、応募者の負担が基本だ。遠方の応募者に一部を出す会社もあるが、求人票に書いてなければ期待しない。聞くなら、日程が確定した後に「遠方からの面接の場合、交通費の補助はありますでしょうか」と1文。出なくても、印象は落ちない。
地方の求人の探し方
| 経路 | 中身 |
|---|---|
| 転職サイトの勤務地検索 | 都道府県で絞る。求人数は都市部の1〜2割 |
| 地方に強いエージェント | 地域特化のエージェント、大手の地方拠点 |
| ハローワーク | 地元の中小企業の求人が多い。オンラインで全国の求人を検索できる |
| 自治体の移住支援・就職支援 | 移住支援金(条件あり)、地元企業の紹介 |
| 地元の企業のサイトを直接 | 求人サイトに出ていない中小企業 |
地方の探し方の全体は地方の転職はハローワークとエージェントのどちらかに書いた。
転居費用の会社負担
会社によって、転居費用(引っ越し業者・敷金礼金の一部)を負担する規定がある。聞くのは内定後、承諾の前。「転居を伴う入社の場合、転居費用の補助の規定はありますでしょうか」。面接の段階で聞くと、条件から入る人に見える。
よくある質問
転居先が決まっていないのに、応募していいか
いい。「◯◯県内で、貴社の勤務地から通える範囲に転居する予定です」と伝える。内定後に物件を決める。
転居を伴う転職は、書類で落とされやすいか
遠方の住所を見て、「通えない」と判断されることはある。履歴書の通勤時間欄に転居予定と書き、職務経歴書の冒頭か添え状に「◯月に◯◯へ転居予定」と1行入れる。
転居後に、やはり合わなくて戻りたくなったら
移住して都会に戻る判断は、失敗ではない。線は別記事に書いた。転居の前に、その土地で3年続ける根拠を1つ持っておく。
転職の資料をLINEで無料配布中
引っ越しを伴う転職の面接の型(転居の事実・理由・選んだ理由・続く根拠の4文)と、遠方の応募でオンラインを頼むメールの型を公式LINEで無料配布している。転居は入口だ。選んだ理由を、その土地で1つ持つ。

