保育士として5年。今の園を辞めて、別の園に移りたい。あるいは、保育士を辞めて事務に移りたい。志望動機に何を書けばいいのか。「子どもが好き」以外に、何があるのか。前の園の不満は、書いていいのか。

先に言う。保育士の志望動機は、「子どもが好き」で書くな。全員が書く。前の園の否定でなく、この園の保育の何と自分の何が重なるかを1つ。異業種へ移るなら、保育で得た物を次の仕事の言葉に変えろ。園を変える時の3点、園の種類別、例文5つ、異業種へ移る時、NG、面接の追加質問、履歴書の欄を書く。

先に一文で。保育士の志望動機は、園を変えるならこの園の保育方針や人員配置や子どもの人数のうち自分と重なる1点・使える経験(担当年齢・行事・保護者対応)・続けられる根拠の3つを書き、前の園の否定は書かず、異業種へ移るなら保護者対応は顧客対応・記録は正確な報告・行事は期限のある段取りと次の職種の言葉に変え、「子どもが好き」だけ・人間関係や残業の不満・楽そうは書かないのが正解だ。

この記事の要点

  • 子どもが好き、は志望動機にならない
  • この園の何と重なるか・使える経験・続く根拠
  • 前の園の否定は書かない
  • 異業種へは保育の経験を次の言葉に変える

園を変える時に採用側が見る3点

見る点何を知りたいか
この園の何に重なるか保育方針、人員配置、行事の考え方、子どもの人数。方針を分かって選んでいるか
使える経験担当した年齢、行事の経験、保護者対応、加配や発達の支援
続けられるか通勤、働き方、長く勤めたい理由。人手不足の中で辞めない人か

保育の採用は、人手不足の中で行われている。方針に合わない人は早く辞めるので、方針との重なりが重く見られる。電話なしで進める転職の線は保育士の転職を電話なしで進める方法に書いた。

園の種類別に変える所

種類志望動機で触れる点
認可保育園保育方針(自由保育か一斉保育か)、人員配置の余裕、行事の考え方
小規模保育0〜2歳の少人数、一人ひとりに向き合う保育、保護者との距離
企業主導型保護者の働き方に合わせた開所時間、少人数、新しい園の体制作り
認定こども園幼児教育と保育の両方、幼稚園教諭の資格、行事と教育の比重
院内保育・事業所内保育少人数、保護者が同じ職場、夜間や変則の保育
学童保育小学生、遊びと生活の支援、保育士以外の資格でも可
児童発達支援・放課後等デイサービス発達の支援、個別の計画、療育の考え方

応募先の種類に合う点を、「なぜこの園か」の1文に入れる。

例文

人員配置に余裕がある園へ

認可保育園で5年、2歳児と4歳児のクラスを担当し、運動会と発表会の企画を担ってきました。子ども一人ひとりの様子を記録して保護者に伝えることを大切にしてきましたが、より丁寧に向き合う時間を持ちたいと考え、配置基準を上回る職員体制を取っている貴園を志望しました。持ち帰りの仕事をなくす方針にも、保育に集中したい私の考えが重なります。

小規模保育へ

認可園で6年、0〜2歳を中心に担当してきました。乳児の発達を近くで見て、保護者と毎日やりとりすることに向いていると感じ、定員19名で一人ひとりに向き合う貴園を志望しました。大きな園で培った行事と記録の経験は、少人数の園でも使えると考えています。

企業主導型へ

認可園で4年、1歳児と3歳児を担当しました。保護者の働き方に合わせて開所時間を柔らかく設定している貴園の方針に、共働きの家庭を支えたい私の考えが重なります。開園2年目の園で、体制を作る段階に関わりたいと考えています。

認定こども園へ

保育士として5年、幼稚園教諭の資格も持っています。保育と幼児教育の両方を行う貴園で、4〜5歳の教育的な活動と、0〜3歳の保育の両方に関わりたいと考えました。前園での発表会の企画は、貴園の行事でも活かせると考えています。

復職

出産と育児で3年間、保育の現場を離れていました。子どもが保育園に入り、保育士として復職することを決めました。以前は認可園で4年、1〜2歳児を担当しました。貴園が復職者向けに時短から始められる体制を用意している点が、私の状況に合います。まず時短で現場に戻り、1年後にはフルタイムを目指します。

異業種へ移る時

保育で得た物を、次の職種の言葉に変える。

保育でやったこと次の職種の言葉
保護者対応(要望・苦情・説明)顧客対応、クレーム対応、分かりやすい説明
連絡帳・日誌・記録正確な記録と報告、期限を守る事務
行事の企画と準備期限のある企画の段取り、複数人での分担
複数の子どもを同時に見る優先順位の判断、安全の管理
職員間の連携チームでの情報共有
発達の支援・加配個別の計画、観察と記録
移る先志望動機の軸
事務(一般・医療事務)記録の正確さと保護者対応の丁寧さ。事務の志望動機の書き方は別記事に
児童発達支援・放課後等デイ保育の経験が直接使える。発達の支援に関わりたい理由
保育系の営業・人材(保育士の紹介・園向けの商材)現場を知っている強み
介護人を支える仕事の共通点。線は介護職の志望動機の例文に書いた
営業・販売保護者対応で培った聞く力と説明する力

「保育士を辞めたい」が動機でも、書くのは次でやりたいことだ。本音からの作り方は志望動機は本音で言っていいかに書いた。

書いてはいけない理由

NG読まれ方
子どもが好き(だけ)全員が書く。この園を選んだ理由がない
前の園の人間関係・残業・持ち帰り次も同じ理由で辞めると読まれる
家から近い(だけ)どこでもいい人
園長が変わったから人で選ぶ人。園長は変わる
楽そう・小規模だから楽実態を知らない
給料が高いから事実として比べていいが、志望動機には書かない

残業や持ち帰りが本音の理由なら、「持ち帰りの仕事をなくす体制を取っている貴園で、保育に集中したい」と、次の園の体制の言葉にする。

面接で追加で聞かれること

質問準備
前の園を辞める理由志望動機と同じ言い換えで。前の園の否定にしない
保護者対応で難しかった場面場面1つと、どう伝えたか
得意な年齢担当した年齢と、その理由
行事の経験企画から当日までの流れを1つ
体調と続けられるか事実で。持ち帰りや残業の線を確かめる質問を逆にしていい
保育方針の理解園のサイトの方針を1つ引いて、自分の保育とどう重なるか

履歴書の欄の長さに合わせる

上の例文は職務経歴書用の長さ(150〜200字)だ。履歴書の欄には4文に削る。1文目に経験、2文目にこの園の何と重なるか、3文目に使える経験、4文目に入職後。欄の書き方は転職の履歴書の志望動機欄の書き方に書いた。

よくある質問

1年で園を変える。志望動機はどう書くか

短い理由は、志望動機でなく面接で答える。志望動機は次の園の何が合うかで書く。1年で辞める理由は、事実を1つ(方針の違い・体調)、前の園の否定にしない形で。

複数の園に同じ志望動機で応募していいか

「この園の何と重なるか」の1文だけを園ごとに変える。経験と続けられる根拠は同じでいい。

保育士の資格はあるが未経験(一般企業から保育へ)

一般企業で得た物(顧客対応・段取り・記録)と、保育士を選んだきっかけを1つ。実習や子育ての経験があれば添える。

転職の資料をLINEで無料配布中

保育士の志望動機の記入表(園の種類別の重なる点・使える経験・続けられる根拠)と、異業種へ移る時の経験の変換表を公式LINEで無料配布している。子どもが好き、の先を園の方針で書く。

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