介護職に応募する。志望動機に何を書けばいいのか。「人の役に立ちたい」以外に、何を言えばいいのか。未経験だと、書くことがない。経験者は、施設を変える理由をどう書けばいいのか。
先に言う。介護の志望動機は、「人の役に立ちたい」で終わるな。なぜ介護か、なぜこの施設か、続けられる根拠は何か。この3つが揃えば、未経験でも通る。採用側が見る3点、未経験の例文3つ、経験者の例文3つ、施設の種類別の変え方、NGの理由、面接での答え方、体力と夜勤を書く。
先に一文で。介護職の志望動機は、なぜ介護か(きっかけと前職の経験のうち使える物)・なぜこの施設か(種類と方針と利用者の層で合う1点)・続けられる根拠(体力・夜勤・学ぶ予定を事実で)の3つを書き、未経験は前職の経験を1つ選んで結び資格の受講予定を添え、経験者は施設を変える理由を前の施設の否定でなく次でやりたいことで書き、「誰でもできる」「他に仕事がない」「楽そう」を書かないのが正解だ。
この記事の要点
- なぜ介護・なぜこの施設・続けられるか
- 未経験は前職の経験を1つ結ぶ
- 経験者は次でやりたいことで書く
- 続けられる根拠が一番見られる
採用側が見ている3点
| 見る点 | 何を知りたいか |
|---|---|
| なぜ介護か | きっかけが本物か。前職の何を持ってくるか |
| なぜこの施設か | 施設の種類や方針を分かって選んでいるか。どこでもいい人ではないか |
| 続けられるか | 体力、夜勤、学ぶ姿勢。人手不足の中で、辞めない人か |
介護の採用は、人手不足の中で行われている。だから、能力より「続けられるか」が重く見られる。続けられる根拠を、事実で書く。
未経験の例文
異業種(事務)から
母の介護を3年間、仕事と両立しながら経験し、介護の仕事を自分の職にしたいと考えるようになりました。前職の事務では、記録を正確に残し、変化を早く共有することを7年間続けてきました。貴施設が、利用者一人ひとりの記録を職員全員で共有する体制を取っていることを知り、この経験が活かせると考えました。初任者研修は◯月に受講を予定しており、入社後は記録と共有から現場に貢献します。
接客・販売から
アパレルの販売を6年経験し、客の言葉にならない要望を、表情と会話から聞き出すことを続けてきました。祖母がグループホームに入所した際、職員の方が祖母の小さな変化に気づいて声をかける姿を見て、この聞き取る力を介護で使いたいと考えました。貴施設が少人数で利用者と向き合う方針であることが、私のやりたいことと重なります。体力面では、立ち仕事を6年続けてきました。入社後は、利用者の表情を見ることから始めます。
製造から
工場で9年、手順を守って安全に作業することと、6名の作業者の教育を担当してきました。地域の高齢化が進み、自分の手で人を支える仕事をしたいと考え、介護を選びました。貴施設の、手順を職員全員で統一して事故を防ぐ取り組みは、私が製造で続けてきたことと同じです。夜勤については、前職で交替制の勤務を9年経験しています。入社後は、安全な介助の手順を早く身につけます。
未経験の人が前職の経験をどう選ぶかは30代の未経験職種変更が怖いに書いた。
経験者の例文
施設を変える(特養から有料老人ホームへ)
特別養護老人ホームで5年、身体介護と記録、家族への説明を担当し、2023年に介護福祉士を取得しました。重度の方の介護で培った観察と介助の技術を、次は、自立度の高い方の生活を支える場面で使いたいと考え、貴施設を志望しました。貴施設が利用者の外出や趣味の支援に力を入れている点が、私がやりたいことと重なります。入社後は、利用者の「やりたいこと」を聞き取ることから始めます。
訪問介護から施設へ
訪問介護で4年、1人で利用者宅を回り、その場で判断して対応することを続けてきました。次は、チームで利用者を見て、複数の目で変化に気づく環境で働きたいと考え、貴施設を志望しました。訪問で培った、限られた時間で利用者の状態を掴む力は、施設でも使えると考えています。
資格を取って役割を広げる
介護職を6年経験し、今年ケアマネジャーの試験に合格しました。現場の経験を、計画を作る側で活かしたいと考え、貴施設のケアマネジャーの募集に応募しました。現場を知っているケアマネジャーとして、職員と利用者の間で計画を現実に合わせることに貢献します。
施設を変える理由は、前の施設の否定でなく、次でやりたいことで書く。前の施設の不満は、面接で聞かれた時に、言い換えて答える。言い換えの型は面接の退職理由の例文・理由別に書いた。
施設の種類別に変える所
| 種類 | 志望動機で触れる点 |
|---|---|
| 特別養護老人ホーム(特養) | 重度の方の身体介護、終末期への関わり、チームでの見守り |
| 介護老人保健施設(老健) | 在宅復帰に向けたリハビリとの連携、医療職との協働 |
| 有料老人ホーム | 生活の質、接遇、自立度の高い方の支援 |
| グループホーム | 認知症の方との少人数の関わり、生活を一緒に作る |
| デイサービス | 日中の活動、送迎、家族との連携、利用者が帰る場所があること |
| 訪問介護 | 1人での判断、利用者宅での生活支援、時間の管理 |
応募先の種類に合う点を、「なぜこの施設か」の1文に入れる。種類を分かって選んでいることが伝わる。
書いてはいけない理由
| NG | 読まれ方 |
|---|---|
| 誰でもできそうだから | 仕事を軽く見ている。続かない |
| 他に仕事がなかった | どこでもいい人 |
| 体を動かす仕事が楽そう | 実態を知らない |
| 資格を取りたいだけ | 取ったら辞める |
| 家から近い | 事実として添えるのはいいが、中心にしない |
| 前職の人間関係が嫌で | 介護は人間関係の仕事。ここでも同じことが起きると読まれる |
面接で同じことを聞かれた時
書いたことと同じ3点を、口で1分で言う。加えて、「利用者に強く当たられた時、どうするか」「夜勤は何回までできるか」「体調の管理はどうしているか」が聞かれる。続けられる根拠を、具体で答える準備をしておく。
体力と夜勤への触れ方
書かないより、事実で1文書く方が通る。「前職で立ち仕事を6年続けた」「交替制の勤務を経験している」「夜勤は月◯回まで可能」。できないことがあるなら(夜勤不可・持ち上げに制限)、志望動機でなく本人の条件の欄か面接で伝える。隠して入ると、入った後で崩れる。
よくある質問
介護の志望動機に、給料や待遇のことを書いていいか
書かない。本音が待遇でも、志望動機の中心は3点にする。待遇は面接の条件確認で聞く。本音からの作り方は志望動機は本音で言っていいかに書いた。
履歴書の志望動機欄が狭い。3点を全部書けるか
3〜4文で書ける。1文目になぜ介護か、2文目になぜこの施設か、3文目に続けられる根拠、4文目に入社後。欄の書き方は転職の履歴書の志望動機欄の書き方に書いた。
家族の介護の経験がない未経験者は、きっかけをどう書くか
身近な人の入所、地域の高齢化を見た経験、ボランティアや職場体験、前職で高齢の客と接した経験。作らず、あった物を1つ選ぶ。
転職の資料をLINEで無料配布中
介護の志望動機の3点の記入表と、施設の種類別の例文12本(未経験・経験者×6種類)を公式LINEで無料配布している。「人の役に立ちたい」の先を、型で書く。



