Kindleで本を出せば、寝ている間に印税が入ると聞いた。だが、本当に会社員が出せるのか。いくらになるのか。会社にバレないのか。
先に言う。1冊で月数千円。だが0にはならない。時間を売る副業と違い、出した本は積み上がる。費用、印税、現実の収入、売れない理由、匿名で出す手順を書く。私も1冊出している側だ。
先に一文で。Kindle出版は費用0円で始められ、印税はKDPセレクトで70%と読み放題の1ページ約0.45円の積み上がりで1冊あたり月2,000〜5,000円が現実的な帯なので、会社員はペンネームで出して住民税を普通徴収にし、ジャンル・表紙・検索・レビューの4つを押さえて複数冊を積む形にするのが正解だ。
この記事の要点
- 費用は0円。売れなくても手数料はない
- 印税はセレクトで70%、通常35%。読み放題は1ページ約0.45円
- 1冊で月2,000〜5,000円が現実。5冊で月3〜7万円に届く人がいる
- 売れない理由は4つ。ジャンル、表紙、検索(タイトル・説明文)、レビュー
仕組みと印税
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 費用 | 0円。KDP(Kindle Direct Publishing)の登録と出版は無料。表紙を外注するなら数千円 |
| 印税(KDPセレクト登録) | 70%(Amazon独占の条件つき)+読み放題で読まれたページ数に応じた収入(1ページ約0.45円) |
| 印税(未登録) | 35%。他の電子書籍ストアでも売れる |
| 980円が1冊売れた時 | セレクト約686円、未登録約343円 |
| 支払い | 月ごとに集計され、約2ヶ月後に振込 |
会社員の副業なら、セレクト登録の70%が基本だ。読み放題で読まれる分が、単品の売上より大きくなることも多い。
現実の収入
| 冊数 | 月の収入の目安 |
|---|---|
| 1冊 | 2,000〜5,000円 |
| 3冊 | 1〜3万円 |
| 5冊 | 3〜7万円 |
| 例外 | 1冊で月10万円を超える人もいるが、ジャンルと発信力が揃った場合 |
出版の解説サイトが揃って書く数字はこの帯だ。1冊目で月10万円を狙うと、現実との差で止まる。1冊目は数千円、5冊で数万円を前提に、積む形で考える。月5万円の副業全体の逆算は副業で月5万は難しいのかへ。
売れない4つの理由
| 理由 | 中身 | 直し方 |
|---|---|---|
| ジャンル | 読み放題で読まれるジャンル(副業・恋愛・健康・ビジネスの実用)を外している | 自分の経験で書けて、かつ読み放題で読まれるジャンルを選ぶ |
| 表紙 | 一覧で目に入らない | 文字が大きく、ジャンルが一目で分かる表紙。外注で数千円 |
| 検索(タイトル・説明文) | Amazonの検索で出てこない | タイトルに検索される言葉を入れる。説明文を空欄にしない |
| レビュー | レビュー0で買われない | 発信で最初の読者を作り、読んだ人にレビューを頼む |
4つのうち、発信力があるかどうかで最も差が出るのがレビューだ。Xやnoteで読者がいる人は、出した日に読まれてレビューがつく。いない人は、良い本でも一覧に埋もれる。
匿名で出す手順
- KDPに登録する。本名と口座は登録に要るが、著者名(ペンネーム)は自由に設定できる。表に出るのはペンネームだけ
- 原稿を書く。Wordか文書ツールで2〜5万字。noteの記事をまとめ直す形でもいい
- 表紙を作る。自作か外注(数千円)。文字が大きく、ジャンルが分かる
- タイトルと説明文を、検索される言葉で書く。「会社員」「副業」「匿名」など、読者が検索する語を入れる
- KDPセレクトに登録して出版。審査は数日
- 発信で告知する。Xやnoteの読者に、出した日に読んでもらう
私の本『顔を出さずにSNSで稼ぐ人が、やっていること』も、匿名の発信で読者を作ってから出した。本だけで読者を作ろうとしていたら、埋もれていたと思う。匿名で発信を積む全体は顔を出さずに発信で稼ぐ全体像、AIを使った顔出しなしの副業は別記事へ。
会社の副業規定と税金
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 副業規定 | 印税は業務委託でも雇用でもなく、事業所得か雑所得。禁止の会社でも、雇用の副業より問題になりにくいが、規定の文言は確認する |
| 確定申告 | 副業の所得が年20万円を超えたら必要 |
| 住民税 | 確定申告で「自分で納付(普通徴収)」を選ぶ。本業に通知されにくい |
| 匿名 | ペンネームで出せる。本名はAmazonにも表示されない |
noteやXと組み合わせる形
Kindleは単体より、発信と組み合わせると数字が変わる。
- X→Kindle。Xで信頼を作り、本を出した日に読んでもらう。レビューがつく
- note→Kindle。noteの有料記事を3〜5本まとめてKindleにする。noteは単品、Kindleは読み放題で、同じ内容が2度売れる
- Kindle→note・メンバーシップ。本の最後に、続きを読める場所を置く
noteとの役割分担はnoteの始め方に書いた。
3分で診断:X発信力診断——本を出す前に、読者を作る発信ができているかを先に見る。
動画に広げるならYouTubeを顔出しなしで副業にする現実だ。
よくある質問
Kindleの原稿は何文字必要ですか?
2〜5万字が多い。読み放題では読まれたページ数で収入が決まるので、短すぎると1冊あたりの収入が小さい。ただし長すぎて完成しないより、2万字で1冊出すほうが先だ。
AIで書いた本を出しても大丈夫ですか?
KDPはAI生成の内容を申告する欄があり、申告すれば出せる。ただし中身のないAI量産本は読まれず、レビューで沈む。AIは下書きに使い、自分の経験で直す。
1冊目が売れませんでした。続けるべきですか?
4つの理由のどれに当たるかを見て、直せるものは直す(表紙・タイトル・説明文は出版後も変えられる)。ジャンルの問題なら、2冊目でジャンルを変える。1冊で判断せず、3冊まで出してから決める。
Kindle出版のチェックシートをLINEで無料配布中
出版前の4つの確認(ジャンル・表紙・検索・レビュー)、匿名で出す手順、noteとの組み合わせ方を公式LINEで無料配布している。1冊で月数千円。だが0にはならない。



