内定を辞退することは決めた。だが理由をどう言うのか。本当の理由は他社の方が給料がいいからだ。正直に言うのか。家庭の事情と言えば角が立たないのか。会社名は聞かれたら答えるのか。
先に言う。内定辞退の理由は、詳しく言う義務がない。「検討の結果」で通る。言うなら1文、嘘は言わない。聞かれた時の答えだけ用意しておけ。基本の言い方、理由別の例文、嘘を作らない理由、会社名を聞かれた時、深掘りされた時の切り方を書く。
先に一文で。内定辞退の理由は「検討した結果、辞退させていただきます」で足りて詳しく言う義務はなく、添えるなら他社に決めた・家庭の事情・体調・条件の違いを事実のまま1文で言い、他社名は控えると答え、深掘りには同じ答えを繰り返し、嘘の理由だけは作らないのが正解だ。
この記事の要点
- 理由を詳しく言う義務はない
- 言うなら事実を1文
- 他社名は答えなくていい
- 嘘の理由は自分の信用を減らす
基本の言い方
このたびは内定をいただき、ありがとうございました。慎重に検討した結果、誠に勝手ながら、内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。
理由を言わなくても、これで辞退は成立する。多くの会社は、ここで「承知しました」と返す。理由を聞かれた時だけ、次の例文を1文足す。連絡の手段(電話かメールか)は内定辞退は電話とメールどっちがいいかに書いた。
理由別の例文(1文)
| 理由 | 例文 |
|---|---|
| 他社に決めた | 他社から内定をいただき、そちらでお世話になることにいたしました |
| 家庭の事情 | 家庭の事情により、入社が難しくなりました |
| 体調 | 体調面で、入社後に業務を続けることが難しいと判断いたしました |
| 給与・条件 | 提示いただいた条件と、家庭の事情から必要な条件との間に開きがあり、辞退の判断をいたしました |
| 仕事内容の違い | 選考の中で伺った業務内容と、自分が力を出せる領域との間にずれがあると感じました |
| 現職に残る | 現職で新しい役割を任されることになり、残る判断をいたしました |
| 勤務地 | 勤務地の面で、通勤と生活の両立が難しいと判断いたしました |
どれも事実である時だけ使う。1文で終え、2文目を足さない。2文目を足すと、そこから深掘りが始まる。
嘘の理由を作らない
他社に決めたのに「体調不良で」と言う人がいる。角が立たないように見えるが、次の3つで戻ってくる。
- 同じ業界で、辞退した会社の人と後で顔を合わせる
- 辞退した会社の人が、入社した会社の人とつながっている
- SNSで転職の投稿が見える
嘘が分かった時に減るのは、あなたの信用だけだ。言いたくない理由は「検討の結果」で止めればいい。嘘を言う必要はどこにもない。
他社名を聞かれた時
答える義務はない。
会社名は控えさせてください。
これで通る。しつこく聞かれても、同じ言葉を繰り返す。答えると、「うちの方が◯◯は良い」と比較で引き止めが始まる。引き止めが続く時の切り方は内定辞退の引き止めがしつこい時の断り方に書いた。
電話で深掘りされた時の切り方
「何が決め手でしたか」「条件を見直せば考え直せますか」と聞かれる。答えは1つに決めておく。
総合的に判断した結果ですので、お気持ちはありがたいのですが、考えは変わりません。
条件の見直しを持ち出された時に迷いが出るなら、電話でなくメールで辞退する。メールなら、その場で返事を迫られない。
メールと電話の違い
| 手段 | 理由の書き方 |
|---|---|
| メール | 理由は書かなくていい。書くなら1文。件名は「内定辞退のご連絡(氏名)」 |
| 電話 | 冒頭で辞退を伝え、理由は聞かれたら1文。会話を長くしない |
承諾書を出した後の辞退は、理由よりも謝罪の1文が先に来る。書き方は内定承諾後の辞退はできるかに書いた。
よくある質問
給与が低いのが理由だが、そのまま言っていいか
言っていい。ただし「低い」と言うより、「必要な条件との間に開きがある」と自分の側の事情として言う。会社を評価する言い方をすると、揉める。
理由を言わないと失礼か
失礼ではない。辞退の連絡そのものと、お礼の1文があれば足りる。理由を言わない人は多い。
面接官が良い人で、理由を言わないのが心苦しい
「◯◯様に良くしていただいたので、心苦しいのですが」と一言添えて、理由は「検討の結果」で止めていい。気持ちを伝えることと、理由を全部言うことは別だ。
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内定辞退のメール例文(理由別7型)と、電話で深掘りされた時の返し方の表を公式LINEで無料配布している。辞退は、短く、事実だけ、1回で終える。


