「来年こそ転職する」。そう決めた。でも今日から何をすればいいのか。求人を眺める以外に、年内にやるべきことはあるのか。

ある。しかも年内にしかできないことから順に、5つだ。応募は年明けでいい。仕込みは今やる。順番に書く。

この記事の要点

  • 最優先は今年の実績の棚卸し。記憶が新しい年内が記録の適期だ
  • 職務経歴書は年内に下書きまで。1月の求人の波に書類を間に合わせる
  • 市場価値の把握と求人の観察で、狙う土俵を年内に決めておく
  • ボーナス・有給・生活費の計画で、退職時期の逆算表を作る

やること1。今年の実績を、記憶があるうちに数字で記録する

最優先はこれだ。職務経歴書の質は、実績の記録の質で決まる。そして実績の詳細(数字・経緯・自分の役割)は、年をまたぐと驚くほど消える。

  • 今年やった仕事を、大小構わず書き出す
  • それぞれに数字をつける。件数・金額・改善幅・人数
  • 自分の役割を1行で添える。主担当か、補佐か、巻き取りか

ちょうど査定面談の季節でもあるので、査定面談の実績3つの棚卸しと同じ作業を一度やれば、社内評価と転職書類の両方に使える。一石二鳥の15分だ。

やること2。職務経歴書を下書きまで作る

棚卸しができたら、職務経歴書の下書きに落とす。完成品でなくていい。骨格(職歴・実績・スキル)が埋まった7割の状態まで作っておく。

理由は時間割にある。1月は求人が動く月で、書類を1月に作り始めると、良い求人への応募が2月にずれ込む。年内に7割を作った人は、1月に磨いて即応募できる。この数週間の差が、選べる求人の差になる。

やること3。市場価値と土俵を把握する

自分がどの土俵で、いくらの評価で戦えるのか。応募前に輪郭を掴んでおくと、年明けの動きに迷いがなくなる。

  • 診断で想定年収の数字を見る。社内の評価と市場の評価は別物だ
  • 求人を週1回、観察だけする。応募しなくていい。自分の職種の求人の要求スキルと年収帯を眺め続けると、土俵の相場観が育つ
  • 転職の軸を3行で書いてみる。何を上げたくて(年収・環境・職種)、何は譲れるのか。固まらなければ軸が決まらない時の手順でいい

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利用の流れ|① 質問に答える(10〜20分) → ② 想定年収が表示される → ③ 年明けの応募戦略の基準にする

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やること4。金と時期の逆算表を作る

来年の転職を、気持ちでなくカレンダーに落とす。押さえる点は3つだ。

  • ボーナス。夏・冬の支給日と支給日在籍の要件を規程で確認し、退職日をどちら側に置くかを決める。ボーナスをもらってから辞める段取りの逆算がそのまま使える
  • 有給。残日数と、来年の付与日を確認する。消化期間込みで最終出社日が決まる
  • 生活費。転職の谷(前職最後の給料と新職初回の給料の間)に備えて、1ヶ月分の余裕を年内に作っておく

この3点で、「来年のいつ動き、いつ辞めるか」の仮の時間割が引ける。仮でいい。時間割がある人とない人では、年明けの初動がまるで違う。

やること5。情報経路を設置しておく

年内の残りは、待ちの経路を仕掛けておく。

  • スカウト型に経歴を登録する。置いておくだけで、年明けの市場の動きが向こうから届く
  • 気になる企業の採用ページをブックマークする。求人は出たり消えたりする。観察リストを持つ
  • エージェント面談は、年内でも年明けでもいい。年内に面談だけ済ませておくと、1月に紹介から始まる

ここまでやって、年は越していい。年内に応募まで焦る必要はないが、仕込みゼロの年越しだけはもったいない。1月のあなたが、12月のあなたに感謝する準備を置いていこう。

よくある誤解

「転職は思い立った時が吉日。来年と言わず今すぐ応募すべきだ」。今すぐ動ける状態ならそれでいい。だが書類の素材も軸もないままの応募は、通過率が落ちて消耗だけ増える。急ぐべきは応募でなく仕込みで、仕込みが済めば応募は速い。

「年末年始は求人が少ないから、転職活動は完全に休止すべきだ」。応募の谷ではあるが、仕込みの適期だ。休暇でまとまった時間が取れる年末年始こそ、棚卸しと書類の下書きが進む。応募と仕込みを区別すれば、年末年始は転職準備のゴールデンタイムになる。

よくある質問

来年のいつ頃の入社を狙うのがいいですか?

王道は4月入社(1〜2月応募)と、その次が年度の区切りに縛られない5〜6月だ。4月は求人も多いが応募者も多い。時期の有利不利より、あなたのボーナス・有給の逆算表と求人の波が重なる点を選ぶ方が、実利は大きい。

在職中の準備が会社にバレませんか?

棚卸し・書類作成・診断・求人観察は、すべて私生活の領域で、会社に伝わる経路がない。注意するのは、会社のPCでやらない・社内で口にしない、の2点だけだ。スカウト型の登録は、現職からのブロック設定を入れておけばいい。

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