退職して1週間、離職票がまだ届かない。失業手当の申請にも次の手続きにも要る書類なのに、いつまで待てばいいのか。
即答する。目安は退職から10日〜2週間だ。1週間で来ないのは普通で、2週間を過ぎたら動く。仕組みから書けば、待つべき期間と動くべきタイミングがはっきりする。
この記事の要点
- 離職票は退職から10日〜2週間で届くのが目安だ
- 会社→ハローワーク→会社→あなた、という2段階の流れだから遅い
- 2週間を過ぎたら、会社への確認→ハローワークへの相談の順で動く
- 失業手当の申請は離職票が来るまで始まらない。待ち損を防ぐ手も書く
なぜ即日もらえないのか。発行の流れを知る
離職票は、退職の日に会社から手渡される書類ではない。発行するのはハローワークで、会社は申請の窓口という関係になっている。流れはこうだ。
- あなたが退職する
- 会社が、退職日の翌々日から10日以内にハローワークへ雇用保険の資格喪失手続きをする
- ハローワークが離職票を発行し、会社に渡す
- 会社があなたへ郵送する
この4段を全部通るから、順調に進んでも10日前後かかる。会社の手続きが月末月初の繁忙と重なったり、郵送が挟まったりすれば2週間になる。1週間で来ないのは、遅延ではなくまだ工程の途中だ。
2週間を過ぎたら。動く順番は2つだけ
手順1、会社の担当部署(人事・総務)に確認する。聞くことは1つで、「ハローワークへの離職手続きが済んでいるか」だ。済んでいれば発行待ちか郵送中で、あと数日で届く。済んでいなければ、これが遅れの原因で、確認の連絡自体が催促になる。
手順2、それでも動かなければハローワークに相談する。あなたの住所地のハローワークに「離職票が届かない」と伝えると、ハローワークから会社へ督促してもらえる。会社への連絡が気まずい状況(揉めて辞めた、連絡を無視される)でも、この経路なら会社と直接やり取りせずに進む。
会社が意図的に出さない・嫌がらせで止めているという段階の話は、離職票をもらえない時の対処で詳しく書いた。発行は会社の義務で、拒否する権利は会社にない。
待っている間の損を減らす。失業手当の起算の話
離職票を待つ2週間が痛いのは、失業手当の申請がその間始められないからだ。手当の支給は、ハローワークで申請した日からの計算で動く。届くのが遅れた分だけ、後ろへずれる。
ここで知っておくべきことが2つある。
1、仮手続きができる場合がある。離職票が届く前でも、退職を証明できるもの(退職証明書など)があれば、ハローワークで求職申し込みの手続きを先に進められる場合がある。管轄によって運用が違うため、2週間待つ前に一度電話で聞いてみる価値はある。
2、退職証明書は会社に即日請求できる。離職票と違って退職証明書は会社が直接発行する書類で、請求されたら会社は遅滞なく出す義務がある。2つの書類の違いと使い分けは退職証明書と離職票の違いにまとめてある。国民健康保険への切り替えなど、離職票の到着を待たずに退職証明書で進められる手続きもある。
待つ・待たないの仕分けを先にやると、離職票の遅れが全体の遅れにならずに済むんよ。
転職先が決まっている人は、そもそも要らないこともある
次の会社への入社日が決まっていて、失業手当を受け取る期間がない人は、離職票を使う場面が基本的にない。離職票が要るのは、失業手当の申請と、国民健康保険の軽減手続きなど失業状態の証明が必要な時だ。とはいえ入社が延びる可能性もゼロではないから、受け取って保管はしておく。退職後の手続き全体の要否は退職後の手続きガイドで仕分けられる。
よくある質問
離職票を発行しない会社に罰則はありますか?
雇用保険の手続きは会社の義務で、怠れば法令違反になる。ハローワーク経由の督促で大半は解決するため、まず相談経路に乗せるのが実務的だ。
有給消化中でも発行の手続きは始まりますか?
手続きの起点は退職日だ。有給消化で最終出社から退職日まで間がある場合、発行はあくまで退職日の後になるため、最終出社から数えると体感はさらに長くなる。
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