職務経歴書の会社概要欄。事業内容は書けた。で、従業員数…何人だったっけ?調べても出てこない。
安心してほしい。この欄に求められているのは統計の正確さでなく、規模感だ。調べ方と、わからない時の書き方を全部置く。
先に一文で。従業員数は在籍当時の概算でよく、公式サイト・求人票・公開情報で調べ、掴めなければ「約◯名」の概算か規模表記、それも無理なら省略で書類として成立する。
この記事の要点
- 書くのは在籍当時の数字。現在値を使うなら(現在)と注記する
- 調べる経路は4つ。公式・求人票・公開情報・記憶の概算
- 非公開なら「約◯名」「◯〜◯名規模」で誠実に概算する
- 精度は1桁レベルで十分。当てずっぽうの具体数だけが危険だ
この欄の役割。なぜ従業員数を書くのか
読み手(採用担当)がこの数字から受け取るのは、あなたの経験の文脈だ。
- 30名の会社の営業と、3,000名の会社の営業では、担当範囲も動き方も違う
- 少人数での何でも屋の経験か、大組織での分業の経験か
つまり、132名か135名かはどうでもよく、数十名か数百名か数千名かが伝わればこの欄の仕事は終わっている。精度の目標をここに置き直すと、調べ方も書き方も楽になる。
調べる経路。4つの順で当たる
- 会社の公式サイト|会社概要ページ。現在の数字だが、注記つきで使える
- 求人票・採用ページ|自分が応募した当時の求人票が残っていれば、当時の数字がそのまま載っている。転職サイトの企業ページも手がかりになる
- 公開情報|上場企業なら有価証券報告書で確定できる。非上場でも、帝国データバンク等の企業情報が検索で部分的に見えることがある
- 記憶の概算|オフィスのフロアと座席、朝礼の人数、忘年会の規模。「1フロア40席が2フロア=約80名」の逆算は、概算として十分機能する
当時の記録から掘る技術は前職のことを覚えてない時の記事の7経路がそのまま使える。
書き方の型。ケース別に
- 当時の数字が分かる|「従業員数 ◯名(在籍当時)」
- 現在の数字しか分からない|「従業員数 約◯名(現在)」
- 概算しかできない|「従業員数 約50名」「30〜50名規模」
- 単体か連結か|所属していた会社単体が基本。グループ規模を添えるなら「(グループ全体 約◯名)」と分ける
- どうしても掴めない|項目ごと省略し、事業内容・資本金・設立年で会社概要を組む。省略は欠陥ではない
唯一の禁じ手は、根拠のない具体的な数字だ。「約」のない132名という記載は正確な情報として読まれ、照合でずれた時に書類全体の信頼を道連れにする。分からないものは、分からないなりの誠実な表記(約・規模・省略)で書く。会社の売上高・資本金がわからない場合も同じ判断でいい。
よくある誤解
「会社概要欄は全項目埋めないと減点される」。会社概要は補助情報で、主役は業務内容と実績だ。埋まらない項目に時間を溶かすより、担当業務の数字を1つ掘り起こす方が、書類の力は上がる。書類全体の濃淡のつけ方は何枚が正解かの記事で書いた。
「倒産した会社の情報は書きようがない」。在籍当時の事実を書けばいい。「株式会社◯◯(20XX年解散)」と注記すれば、読み手も事情ごと理解する。調べる先がなければ記憶の概算で足りる。
よくある質問
面接で「従業員数は何人でしたか」と深掘りされますか?
数字そのものを詰められることはまずない。聞かれるとすれば「その規模だと、担当範囲はどこまででしたか」という文脈の質問で、つまり読み手の関心は最初から規模感と役割の方にある。
履歴書にも従業員数は書きますか?
履歴書の職歴欄には不要だ。社名と入退社だけでよく、会社概要は職務経歴書側の担当になる。役割分担は履歴書の職歴欄の書き方で書いた。
転職の資料をLINEで無料配布中
会社概要欄の記入例集(分かる時・概算・省略の3パターン)を公式LINEで無料配布している。求められてるのは統計じゃなく規模感だ。約、をつけて先へ進もう。


