職務経歴書を作ろうとして、まずツールを探した。その判断は正しい。白紙のWordから始めるのが一番きつい。
ただ、ツールで整うのは体裁までだ。どこまで任せて、どこから自分でやるかを線引きしておく。
先に一文で。職務経歴書ビルダーは転職サイト付属の作成機能から入るのが無料で早く、フォーマットと項目立てはツールに任せ、実績・数字・応募先ごとの並べ替えだけは自分でやると、時間も通過率も両方取れる。
この記事の要点
- 無料のツールは4種類。得意分野が全部違う
- 最短は転職サイトの作成機能。入力するだけで書き出せる
- AIは下書き向き。そのまま出すと汎用文で落ちる
- ツールが埋めるのは体裁、通すのは中身
ツールは4種類ある
1、転職サイト付属の作成機能
doda、リクナビNEXT、マイナビ転職などに登録すると使える。項目に沿って入力すればWord/PDFで書き出せて、そのまま他社への応募にも使える。最短で形になるのはこれだ。入力した内容がそのままサイト内のレジュメになり、スカウトの母体にもなる。
2、転職エージェントのフォーマット
登録後にExcel/Wordの雛形をもらえる。強いのは添削とセットになっている点だ。第三者の目が入るので、自分では気づけない「説明不足」が潰せる。
3、Wordテンプレート
自由度が最も高い。職歴が特殊(複数社・ブランクあり・職種転換)で既製の項目に収まらない人向け。
4、AI生成
箇条書きを渡すと文章にしてくれる。速い。ただしそのまま出すと落ちる。理由は次に書く。
AIに任せていい範囲
私も下書きにはAIを使う。任せていいのはここまでだ。
- 任せていい|箇条書きから文への変換、冗長な部分の圧縮、誤字と表記ゆれの統一、見出しの整理
- 任せてはいけない|実績の数字、担当範囲の粒度、応募先ごとの並べ替え、自己PRの結論
AI文がバレる理由と手直しの手順はAIで書いた職務経歴書はバレるのかの記事で書いた。要点は、具体の固有名詞と数字が入っていれば、文体が整っていても疑われないということだ。
ツールを使っても自分でやること
どのツールを選んでも、ここだけは手作業になる。
- 数字を入れる|「売上に貢献」でなく「前年比112%」「月間20件→34件」。1社につき2〜3個で足りる
- 応募先ごとに順番を変える|上から読まれるので、応募職種に近い経験を先頭に置く
- 1行目に要約を置く|「◯年の△△経験。□□が強み」。人事は最初の数行で読む姿勢を決める
- 枚数を絞る|A4で2枚が基準(枚数の記事)
私が未経験からWeb業界に入った時も、書けることが少ないぶん順番と要約だけで印象がまるで変わった。ツールは項目を埋めさせてくれるが、順番までは決めてくれない。
手が止まる人ほど、ツールから入る
「書くことがない」と止まっている状態は、白紙が原因であることが多い。項目が並んでいるだけで、思い出せることは増える。まず埋める、あとで削るの順が正しい(職務経歴書が面倒くさい時の記事)。
よくある誤解
「テンプレートを使うと個性が出ない」。個性は書式でなく中身に出る。むしろ独自レイアウトは読みにくく、書類選考では不利に働くことがある。
「有料ツールの方が通る」。通過率を決めるのは実績の書き方であって、ツールの価格ではない。無料の作成機能+エージェントの添削で足りる。
「使用ツール・環境」の欄をどう埋めるか
書式が整っても、スキル欄が製品名の羅列だと読み飛ばされる。何をどこまで書くと伝わるかは職務経歴書の使用ツールの書き方の記事で書いた。
よくある質問
転職サイトのレジュメと、提出用の職務経歴書は別物ですか?
内容は同じでいい。サイト内レジュメはスカウトを受けるための公開情報、提出用は応募先に合わせて並べ替えた版、という関係になる。ベースを作成機能で作り、応募のたびに順番だけ入れ替えるのが効率的だ。
手書きでないとダメな会社はありますか?
職務経歴書は原則PC作成で問題ない。手書き指定があるのは履歴書側の一部で、職務経歴書に手書きを求める企業はほぼない。
転職の資料をLINEで無料配布中
職務経歴書の記入テンプレート(実績の数字を引き出す質問つき)を公式LINEで無料配布している。埋めるだけで下書きが終わる形にしてある。


