職務経歴書のテンプレートに「使用ツール・環境」という欄がある。何を書けばいいのか、どこまで細かく書くのかで手が止まる。
原則は1つだ。採用担当が読んで、入社初日から何ができるか想像できる状態にする。
先に一文で。使用ツール欄は製品名とできることの粒度で書き、応募先で使うものを先頭に置き、誰でも使える汎用ソフトの列挙で紙面を埋めないのが通る書き方だ。
この記事の要点
- 製品名まで書く。「表計算ソフト」では伝わらない
- できることを添える。Excelなら関数名まで
- 応募先で使うものを先頭に置く
- 汎用ソフトだけを並べると、逆に薄く見える
書く場所は2つ
1、職歴欄の中に書く
各社の経歴の下に「【使用ツール】◯◯、△△」と添える形。どの時期に何を使っていたかが伝わるので、経験の新しさまで示せる。
2、スキル欄にまとめる
書類の後半に一覧で置く形。ツールの数が多い職種(エンジニア、デザイナー、マーケター)はこちらが読みやすい。
両方やってもいい。一覧で全体を見せ、職歴欄で時期を補う形だ。
レベルの示し方
並べるだけで終わらせない。何ができるかを添える。
- Excel|「VLOOKUP・ピボットテーブル・条件付き書式。マクロは記録レベル」
- Salesforce|「商談登録、レポート作成、ダッシュボードの運用」
- Figma|「コンポーネント運用、開発への引き渡しまで」
- Google Analytics|「流入分析、カスタムレポート作成」
「使用経験あり」だけだと、触ったことがある程度なのか、日常的に回していたのかが判別できない。採用担当は判別できないものを低く見積もる。
職種別の目安
事務・経理|Excel(関数の具体名)、会計ソフト(弥生、freee、勘定奉行など製品名)、販売管理システム、グループウェア
営業|CRM/SFA(Salesforce、kintone、HubSpotなど)、名刺管理、オンライン商談ツール、Excelでの数値管理
Web・IT|言語とフレームワーク、デザインツール、CMS、解析ツール、バージョン管理、コミュニケーションツール
販売・接客|POSシステム、在庫管理システム、シフト管理、予約システム
製品名を書くのが共通のコツだ。社内独自システムの場合は「自社開発の受発注システム(月間約◯件を処理)」のように、規模で補う。
汎用ソフトの扱い
WordやOutlook、一般的なメールソフトを単独で並べるのは意味が薄い。誰でも使えるものを並べると、他に書くことがない印象になる。
例外は事務・経理・営業事務で、この場合Excelは必須項目だ。ただし「Excel」とだけ書くのでなく、できることまで書く。
書けるツールが少ない時
未経験や職種転換だと、この欄が薄くなる。対処は3つだ。
- 学習中のものを分けて書く|「【業務使用】Excel、◯◯システム 【学習中】Python(オンライン講座を修了)」
- 業務の中身で補う|ツールが少なくても、扱った量や種類は書ける
- 無理に埋めない|空欄が怖くて汎用ソフトを並べると逆効果になる
私が未経験からWeb業界に入った時も、書けたのはスクールで学んだHTML/CSSとPhotoshopくらいだった。それでも通ったのは、少ないツールで何を作ったかを書いたからだ。数でなく、使った証拠のほうが効く。
よくある誤解
「バージョンまで書くべき」。専門職で指定がある場合を除き、不要だ。細かすぎると読みにくくなる。
「多く書くほど有利」。応募先と関係ないツールを並べると、焦点がぼやける。関係するものを上に、関係ないものは削る。
よくある質問
使ったことはあるが自信がないツールは書いていいですか?
書いていい。ただし「使用経験あり(基本操作のみ)」のように水準を添える。面接で深く聞かれた時に困らない書き方にしておくのが安全だ。盛った書き方は面接で必ず崩れる。
資格とツールは分けて書きますか?
分ける。資格は資格欄、ツールはスキル欄が読みやすい。ただしMOSのようにツールに直結する資格は、ツール欄の該当箇所に併記すると効果が出る。
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