職務経歴書を書き始めて、会社の数だけ見出しが並び、4枚を超えた。しかも辞めた理由を書くたびに、自分でも「多いな」と思う。この紙で通る気がしない。

私は転職を4回している。回数は隠せない。だが並べ方は選べる。回数が多い人の職務経歴書は、量を減らし、一貫性を先に見せ、理由は短く事実だけにする。この3つで通る。

先に一文で。転職回数が多い職務経歴書は、3枚に収めるためにキャリア式(職務分野別)へ切り替え、冒頭の職務要約で回数より一貫性を先に読ませ、退職理由は1行の事実に留めるのが正解だ。

この記事の要点

  • 4枚以上になるなら編年体をやめ、キャリア式に切り替える
  • 採用側が読むのは職務要約と直近1社。古い会社は圧縮する
  • 退職理由は書くなら全社1行ずつ、事実だけ。感情は面接で扱う
  • 回数を「多い」と自分で書かない。並べ方で一貫した人に見せる

何枚に収めるか。3枚が上限だ

大手エージェントの指針は揃っていて、職務経歴書は3枚まで。転職回数が多い人が編年体(会社ごとに時系列)で書くと、会社ごとに「会社概要・業務内容・実績」が並び、5社で軽く4枚を超える。

読まれる順番も決まっている。①冒頭の職務要約、②直近の1社、③自己PR。4社目以降の詳細は、最初の書類選考では読まれていないと思っていい。古い会社ほど圧縮するのが原則だ。

型の選び方。編年体・逆編年体・キャリア式

書き方向く人
編年体古い会社から順に転職2回まで。積み上げが直線的な人
逆編年体直近の会社から順に転職3〜4回。直近の経験が応募先に一番近い人
キャリア式会社でなく職務分野ごとにまとめる転職4回以上。職種が近い転職を重ねた人、短期の会社が混じる人

私は4回目以降、キャリア式にした。「Webデザイン」「UI・ディレクション」「運用・改善」のように分野で束ねると、会社の数が見出しにならない。在籍の年表は冒頭に1つだけ置き、詳細は分野ごとに書く。これで会社が5つあっても2枚半に収まる。

キャリア式の骨組みはこうだ。

  1. 職務要約(5〜7行)
  2. 職歴の年表(会社名・在籍期間・職種を1行ずつ)
  3. 分野別の職務内容と実績(2〜3分野)
  4. 活かせる知識・スキル
  5. 自己PR(応募先に合わせて差し替える)

職務要約で、回数より一貫性を先に読ませる

採用担当が回数を数える前に、何を一貫してやってきた人かを7行で伝える。書き方の型は「軸→積み上げ→直近→応募先への接続」だ。

Webデザイナーとして中小企業でECサイトの制作・運用を担当した後、UIデザイナーとして大手系企業のサービス改善に従事し、ディレクターへ昇格。以降は制作進行と改善の両面を担当してきました。一貫してWeb制作の現場に軸足を置き、制作・改善・進行の3つを経験しています。貴社では…

会社の数は年表で分かる。要約で回数に触れる必要はない。「転職回数は多いですが」と自分から書く人が多いが、書いた瞬間に弱点として読まれる。

退職理由の書き方。1行、事実だけ

職務経歴書に退職理由を書く義務はない。書くなら全社に1行ずつ、書かないなら全社書かない。特定の会社だけ空欄だと、そこだけ聞かれる。

書き方
事業・組織の事情事業縮小により退職/部門統合に伴い退職
契約契約期間満了により退職
自分の選択業務領域を広げるため退職/勤務形態(リモート)を重視し転職
労働環境一身上の都合により退職(詳細は面接で)

1社目のブラック企業を辞めた理由を、私は書類では「一身上の都合」にした。残業代未払いやパワハラは事実だが、紙に書くと不満を持ち込む人に見える。書類は事実、感情と背景は面接で口頭。面接での答え方は転職回数が多い人の面接に書いた。

短期離職の会社をどう載せるか

省かない。雇用保険の記録や源泉徴収票で在籍は分かり、意図的な省略は内定取り消しの理由になる。載せ方は圧縮だ。

2019年4月〜2019年12月 株式会社◯◯ 営業事務(契約期間満了により退職)

この1行で足りる。業務内容も実績も書かない。空白を作らず、目立たせない。これが短期の会社の正しい置き場所だ。

私の話

4回の転職のうち、書類で落ちる回と通る回の差は、経歴ではなく並べ方だった。編年体で5社分を書いた時期は反応が薄く、キャリア式で分野別に束ねてから書類の通過が変わった。回数そのものは1つも減っていない。読まれる順番に合わせただけだ。

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一人で3枚に圧縮できない時

回数が多い人の職務経歴書は、どこを削るかの判断が一番難しい。自分では全部大事に見える。第三者の添削は、削る判断を外に出せる。

  • 向いている人:4社以上の経歴があり、3枚に収まらない人。どの経験を前に出すか迷っている人
  • 向かない人:転職2回以内で編年体で収まる人。添削より応募先の絞り込みが先の人

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添削は、完成した書類より未完成の書類で受けるほうが効く。削る前に見せたほうが、担当が応募先に合わせて残す部分を選べる。

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よくある質問

転職回数が多いと、書類で落とされますか?

回数だけで落とす会社はある。だがそれは並べ方で変わらないので、気にしても仕方がない。並べ方で変わるのは「回数は多いが一貫している」と読ませられるかどうかで、ここは書類で決まる。

キャリア式にすると、時系列が分からず不審に思われませんか?

年表を冒頭に1つ置けば解決する。会社名・在籍期間・職種を1行ずつ並べた年表があれば、時系列は一目で分かる。詳細を分野別にまとめても不審には見えない。

職務経歴書に転職回数を書く欄はありますか?

ない。履歴書の職歴欄で数えられるだけだ。だから職務経歴書で自分から回数に言及する必要はない。

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