働き方
過労死ライン
かろうしらいん
長時間労働と健康障害(脳・心臓疾患)の関連が強いとされる時間外労働の水準を指す通称のこと。労災認定の考え方では、発症前1ヶ月に約100時間、または2〜6ヶ月平均で月約80時間の時間外労働が目安とされる。
よくある誤解
「80時間までは安全」という読み方が最大の誤解だ。このラインは労災認定の目安であって、健康の保証ラインではない。月45時間を超えて長くなるほど関連性が強まるという考え方が使われており、リスクは80時間で突然始まるのではなく、45時間あたりから傾斜がついている。ラインの手前だから大丈夫、という会社の言い分は、制限速度ぎりぎりの運転を安全と言い張るのに近い。
実務でどう関わるか
実務での使い方は、自分の残業時間の危険度を測る物差しだ。月45時間で黄色信号、80時間の水準に近づいたら、体調の異変の有無にかかわらず働き方そのものを変える段階になる。すでに不眠・食欲低下・体重減少などの症状が出ているなら、時間数を数えるより受診が先だ。記録も忘れずに。労働時間の記録は、休職・労災・未払い請求のどの場面でも、あなたを守る証拠になる。
