紹介された求人リストを開いて、ため息が出る。全部微妙。断りたいが、全件断るのは気が引ける。

即答する。全部断って問題ない。ただし全部微妙な状態には原因が3つしかなく、原因を特定しないと次のリストも微妙なままだ。断り方と原因の潰し方を順に書く。

この記事の要点

  • 全件辞退はメール1通でできる。失礼ではない
  • 原因1|希望条件が伝わっていない → 軸を3つに絞って伝え直す
  • 原因2|希望と市場がずれている → どこがずれているか率直に聞く
  • 原因3|エージェントの都合 → 担当か会社を変える

まず断り方。全件辞退のメール文面

お世話になっております。○○です。
ご紹介いただいた求人を拝見しましたが、いずれも希望との相違があり、今回は全件見送らせていただきます。
別途、希望条件を改めて整理してお送りしますので、次回のご紹介に反映いただけますと幸いです。

そのまま使っていい。ポイントは、断りに次のリクエストをセットにすることだ。断りだけで終わると、先方は手掛かりゼロのまま次のリストを作る。当然また微妙なリストが届く。場面別の断り文面は断り文面35選に全部揃えてあるが、この記事の本題はここからだ。

原因1。希望条件が、実は伝わっていない

一番多いのがこれだ。面談で「年収は現状維持以上、できればリモート、業界は広めに」のような伝え方をしていないか。条件が曖昧なほど、エージェントは広く浅いリストを作る。

直し方は、譲れない軸を3つだけに絞って書面で送ることだ。「①年収600万以上(必須)②リモート週2以上(必須)③マネジメント経験が活かせる(希望)」。必須と希望を分けるのがコツで、これだけで次のリストの精度は目に見えて変わる。

原因2。希望と市場が、ずれている

条件を明確に伝えても微妙なリストが続くなら、あなたの希望と市場の相場がずれている可能性を疑う。年収の希望に経歴が届いていない、希望業界で未経験可の枠が少ない、勤務地の制約が強すぎる。

ここで使える質問が1つある。「私の経歴だと、希望条件のどれがネックになっていますか」と担当に直接聞くことだ。まともな担当なら率直に答えてくれるし、答えをはぐらかす担当なら原因3を疑う段階に進む。ずれが分かれば、条件を緩める順番を自分で決められる。

原因3。エージェントの都合で回されている

紹介リストが、あなたの希望よりエージェントの決めやすさで組まれているケースも実在する。受かりやすい求人、企業側の採用意欲が高い求人に寄せてくる動きだ。当たり外れの見分け方はエージェントの当たり外れは運なのかで書いた通り、担当個人の差が大きい。

条件を明確化しても、ずれの説明を求めてもリストが変わらないなら、担当変更か他社の併用に移る(エージェントの断り方に利用停止の文面もある)。あなたが付き合う義理はない。エージェント経由をやめて自分のペースで測りたくなったら、診断型で現在地だけ出す手もある。

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なお、リストの中に1件だけ及第点があるなら、全件辞退より「この1件の、この要素が近い。こういう方向で他も見たい」と返す方が次の精度が上がる。エージェントはあなたの反応を学習データにしてリストを直す。全部微妙という感想のまま渡すより、微妙の中の相対的なマシを言語化して渡す方が、道具としての性能が引き出せるんよ。

よくある質問

何件まで断ったら見捨てられますか?

件数で見捨てられることは基本ない。エージェントが手を引くのは、断りの理由が読めず打つ手がなくなった時だ。断るたびに理由を1行添えていれば、紹介は続く。

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