フルリモートの事務で正社員になりたい。求人サイトで検索すると、確かに出てくる。だが応募しても書類で落ちる。未経験歓迎と書いてあるのに、なぜ通らないのか。

先に言う。フルリモート事務は、倍率10倍の世界だ。事務職自体が求人1件に3人が競う市場で、そこにフルリモートの条件が乗ると全国から応募が集まる。落ちる理由と、通る人が先に作っている3つを書く。

先に一文で。フルリモートの事務職で正社員になるには、事務の実務経験1年・在宅で業務を回した経験・業務ツールの実績の3つを先に作るのが正解で、未経験で直接狙うと倍率の壁で数十社落ちるので、出社あり→一部在宅→フルリモートと段階を踏む。

この記事の要点

  • 事務職は求人1件に3人。フルリモートはそこに全国の応募が乗る
  • 落ちる理由は3つ。実務ゼロ、在宅で回せる証明がない、応募が同じ求人に集中
  • 通る人は3つを先に作っている。実務1年、在宅の経験、ツールの実績
  • 一足飛びにせず、出社あり→一部在宅→フルリモートの順で移る

数字で見る現実

指標数字意味
事務職の有効求人倍率0.35倍前後求人1件に約3人が競う。全職種平均の1.2倍前後と比べて最も厳しい職種の一つ
フルリモートの事務求人増えたが全体の数%地域の制約がなく、全国から応募が集まる
未経験での応募50社以上落ちる体験談が複数未経験歓迎の記載があっても、実務経験者が応募してくるので比較で負ける

求人がないのではない。求人1件あたりの応募者が多すぎる。ここを見ずに応募数を増やすと、落ちる通知だけが増える。

未経験が落ちる理由。3つ

1、事務の実務経験がゼロ。「未経験歓迎」の求人にも、事務経験者が応募してくる。採用側は在宅で教える手間を嫌うので、経験者を採る。

2、在宅で業務を回せる証明がない。フルリモートの採用で見られるのは、自律的に業務を進めた実績だ。出社の職場で上司の指示で動いていた経歴だけだと、在宅で回せるかが読めない。

3、同じ求人に応募が集中している。大手求人サイトに出るフルリモート事務の求人は、全国の応募者が同じ求人を見ている。倍率が最も高い場所に、最も弱い経歴で出している。

通る人が先に作っている3つ

作るもの中身作り方
事務の実務1年受発注・請求・経費精算・データ管理のどれか出社ありの事務(営業事務・一般事務)で1年。派遣でもいい
在宅で業務を回した経験週2〜3日でも、在宅で締切を守って業務を完結させた実績一部在宅の会社に移る。現職で在宅日を作る交渉をする
ツールの実績Excel(VLOOKUP・ピボット)、クラウド会計、チャット・Web会議、共有ドライブの運用現職で使う。使っていない職場なら、自分の業務の一部を移して実績にする

3つが揃った人の書類は、フルリモートの採用担当に「この人は在宅で回せる」と読まれる。揃っていない人は、揃えるほうが応募を増やすより早い。事務の実務の作り方は30代女性でスキルなしから事務職へに書いた。

段階を踏む経路。出社あり→一部在宅→フルリモート

段階期間やること
1、出社ありの事務1年実務を作る。派遣・契約でもいい
2、一部在宅(週2〜3日)の事務1年在宅で回した実績とツールの実績を作る
3、フルリモートの事務2年分の実績で応募。倍率が高くても経験者の帯で競える

2年かかる。だが一足飛びで2年間落ち続けるより、確実に着く。リモート未経験の人の動き方はリモートワーク未経験からの転職、地方からフルリモートを狙う場合は地方移住とリモート転職に書いた。

私自身、4回目の転職でリモート制度を重視して会社を選び、その後に沖縄へ移住してフルリモートで働いた。いきなりフルリモートの求人に出したのではなく、制度のある会社に入って、信頼を積んでから使った。順番は同じだ。

応募先の選び方。倍率の低い場所を探す

大手求人サイトの「フルリモート 事務」検索は、倍率が最も高い。倍率の低い場所は3つある。

  1. リモート求人に特化した転職支援。求人が絞られている分、応募者も絞られる
  2. 中小企業・スタートアップの直接採用。大手サイトに出さず、自社サイトやSNSで募集している
  3. 業務委託・オンラインアシスタントからの正社員化。最初は業務委託で在宅の実績を作り、正社員に転換する会社がある
3分で診断エージェント診断——リモート特化の窓口が合うか、まず実務を作る段階かを先に切り分ける。

リモート求人に絞って探すなら

3つが揃った人、または2つ目の段階(一部在宅)を探す人は、リモートワークの求人に絞った窓口で探すと、大手サイトより倍率が下がる。

  • 向いている人:事務の実務が1年以上あり、在宅か一部在宅の正社員を探している人
  • 向かない人:事務の実務がゼロの人。まず出社ありで実務を作るほうが先だ

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登録後の流れ|① Webで登録(数分) → ② 担当から連絡が入り、在宅の頻度と職種の希望を伝える → ③ リモート可の求人の紹介を受け、選考に進む

「フルリモートだけ」と絞らず、「週3以上在宅」まで広げて聞くと、紹介の幅が変わる。2段階目の会社を探す使い方が、いちばん現実的だ。

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よくある質問

派遣のフルリモート事務から始めるのはありですか?

あり。派遣は在宅の事務求人が正社員より多く、在宅で業務を回した実績を作る2段階目として使える。1年後に、その実績で正社員のフルリモートに出す。

フルリモート事務の正社員は、地方在住でも応募できますか?

できる求人が多い。ただし「月1回出社」「入社後3ヶ月は出社」の条件がある求人も多く、求人票の勤務条件の欄を見る。地方在住で完全に出社なしを狙うなら、求人はさらに絞られる。

事務以外で、フルリモートの正社員になりやすい職種は?

カスタマーサポート、インサイドセールス、Web系の運用・制作、経理・労務のバックオフィス。事務より在宅の求人が多く、倍率も事務ほど高くない。事務にこだわらないなら、この4つも並べて見る。

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