「保育士 辞めてよかった」と検索しているあなたは、たぶん背中を押してほしいのだと思う。だから最初に正直に言う。
辞めてよかったと語る人は実在する。ただし分かれ目は、辞めたことではなく辞め方にある。私のDMには保育士からの相談が繰り返し届く。まとめると、よかった側と後悔側の差はかなりはっきりしている。
この記事の要点
- よかったと語られる変化は、持ち帰りゼロ・人間関係のリセット・収入の底上げの3つだ
- 分かれ目は、環境の問題と仕事内容の問題を切り分けてから動いたかどうか
- 環境が理由なら園を変える方が早い。業界ごと出るのは仕事自体が理由の人だ
- 勢いで辞めた人の後悔は、収入の谷と保育への未練に集中している
よかったと語られる変化3つ
保育士から異業種(事務やWeb系が多い)に移った人の報告をまとめると、よかったの中身は3つに集中している。
1、仕事が終わる感覚。持ち帰りの制作物、サービス残業の書類仕事が消えて、退勤後が自分の時間になったこと。2、人間関係の密度が下がったこと。狭い職員室の緊張から、適度な距離のある職場へ。3、収入の伸びしろ。保育士の給与の上がりにくさ(給料と生活の現実で書いた通りだ)に対して、異業種では昇給と転職での底上げの道が見えたこと。
一方で、同じ人たちが口を揃えて言うのは、子どもと関わる時間そのものは失ったということだ。ここが後悔側との分かれ目に直結する。
分かれ目。環境の問題か、仕事の問題か
届く相談を見る限り、後悔が残るのは切り分けずに業界ごと離れた人だ。人間関係や園の体制がつらかっただけなのに、保育の仕事まで一緒に捨ててしまい、事務の画面の前で子どもの声が恋しくなる。このパターンが典型になる。
だから辞める前に1つだけ確認してほしい。つらさの源は、いまの園なのか、保育という仕事なのか。
- 園の人間関係・体制が源(人間関係で辞めたいのパターン)なら、答えは業界脱出ではなく園を変えることだ。園ごとの環境差は大きく、移るだけで解決した報告は多い
- 仕事自体が源(体力の限界、責任の重さ、業務の性質)なら、異業種への転職が本命になる。保育士の経験は、対人対応・マルチタスク・保護者折衝として翻訳できる
判定に迷うなら、甘えかどうかの判定基準の3基準(心身・環境・持続性)がそのまま使える。
後悔を減らす辞め方。3つの現実準備
よかった側に入るための準備は3つだ。
1、収入の谷を見込む。異業種の未経験転職は、当初の年収が下がることが多い。生活費3ヶ月分の備えと、数年での回復の見通しをセットで持つ。2、在職中に次を決める。焦りの再就職が一番後悔を生む。3、保育に戻る道を閉じない。資格は消えない。異業種に出て、数年後に良い園を選んで戻るという往復をした人もいる。辞めることは、保育士の資格と経験を捨てることではないんよ。
背中を押してほしかったあなたへ。押すべきかは、切り分けの結果で決まる。園が原因なら園を変える。仕事が原因なら、準備して出る。どちらでも、よかったと言える側には入れる。
よくある質問
保育士から異業種に移った人は、実際どんな仕事に就いていますか?
届く報告で多いのは一般事務・医療事務・営業事務などの事務系と、IT系への学び直し組だ。対人スキルを活かして販売・受付・人材系に進む人もいる。
辞めてよかったか後悔かは、いつ頃分かりますか?
収入の谷を越えて生活が安定する半年〜1年あたりで評価が定まる人が多い。辞めた直後の解放感だけで判断すると読み違える。
辞める前の整理シートをLINEで無料配布中
つらさの源を切り分けるシートを、公式LINEで無料配布している。辞めてよかったは、正しく辞めた人の言葉だ。
