育休中に何か身につけないと、置いていかれる気がする。SNSを開けば「育休中に資格を取った」の投稿が流れてくる。焦る。

即答する。欲張るな。細切れ時間で回るものを1つだけ選べ。私は男性で1年の育休を取ったが、まとまった学習時間なんてものは幻だった。その前提で組んだものだけが残った。

この記事の要点

  • 育休中の可処分時間は細切れだ。まとまった学習の計画は崩れる
  • 選ぶのは1つ。復帰後に直結する学びか、副業の種まきか
  • 講座を使うなら、教育訓練給付金は育休中でも対象になりうる
  • 最優先は睡眠と回復。スキルアップは余力でやるものだ

前提。育休中の時間は「量」でなく「形」が問題だ

育休を取る前の私は、1年あれば相当なことができると思っていた。実際に始まって分かったのは、時間は合計すればあるが、連続しないということだ。昼寝の30分、夜の細切れ、いつ中断されるか読めない。

だからスキルアップの計画は、内容より先に形で選ぶ。30分単位で進められて、中断から再開できるもの。動画講座、音声学習、スマホで書ける文章。逆に、腰を据えた数時間を要求するもの(難関資格の詰め込み、長時間の集中を要する制作)は、育休との相性が悪い。挫折して自己嫌悪が残るだけなんよ。

選択肢の順位。私はこう並べる

1位、復帰後の仕事に直結する学び直し。復帰した瞬間から効くものが一番割がいい。業務で使うツールの習熟、業界の変化のキャッチアップ。復帰後の立ち上がりが楽になると、両立の初速が変わる。

2位、収入の柱の種まき。私は育休の前後で匿名のSNSアカウントを育てて、副業収入が給与を超える月も出た。これは細切れ時間と相性が良かったからできたことだ。ブログでもスキル販売でも、小さく始めて復帰後も続けられるものを選ぶのがコツになる。

3位、講座での体系的な学び。オンライン講座を使うなら、教育訓練給付金は育休中でも対象になりうることを知っておいてほしい。在職中の休業中でも雇用保険の被保険者であれば使える建て付けで、受講料の一部が戻る。条件と使い方は給付金で受講料が戻る条件で詳しく書いた。

圏外、焦りで選ぶ資格。復帰後のキャリアと接続しない資格をとりあえず取るのは、時間の使い方として一番もったいない。

やらなくていいこと。SNSの育休スキルアップ投稿と比べるな

最後に、これを言うために書いた。育休の本業は育児と回復だ。睡眠が削られている時期に、他人の「育休中に○○を達成」と自分を比べる必要はない。ああいう投稿は、うまくいった一部の人の、うまくいった部分の切り抜きだ。

スキルアップは余力の範囲でやるもので、できない週があって当たり前だ。それより、復帰後の働き方を配偶者と話しておくこと、復帰後の部署や処遇の情報を集めておくことの方が、キャリアの実利は大きい。復帰時に席の問題が起きた場合の対処は育休明けに戻る席がないと言われたらで書いてある。そして、復帰後の働き方自体を変えたいなら、ワーママの転職タイミングで書いた通り、復帰してからの助走期間を挟む方が選択肢は広い。

よくある質問

育休中に転職活動をしてもいいですか?

法的には可能だが、育休は復帰を前提にした制度で、育休中の転職は保育や給付金の面で不利や複雑さが出やすい。急ぐ事情がなければ、復帰後に助走してから動く方が総合的に有利だ。

育休中の学びで給付金を使う時の注意は?

講座が給付金の対象指定を受けているかを、申し込み前に必ず確認すること。対象外の講座に後から気づいても戻らない。ハローワークの検索システムで事前に調べられる。

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