夜勤専従は手当が付くから稼げる。そう思って選んだのに、体はボロボロで、金額を見ると割に合っているのか分からなくなってきた。
即答する。夜勤専従は、体を担保に手当を前借りする働き方だ。日勤より月数万円高いのは事実。その差額が何の対価かを分解すると、続け方の答えが出る。
この記事の要点
- 夜勤手当で日勤より月数万円高くなるのが相場感だ
- きつさの正体は、生活リズムの崩壊・少人数対応の緊張・仮眠の形骸化
- 若いうちは割が良く見えて、年齢とともに割が悪くなる
- 続けるなら期限を切る。抜けるなら手当分の減りも含めて現実の数字で考える
給料の現実。差額の相場感
夜勤専従の収入が日勤より高くなる仕組みは、深夜割増(22時〜5時は25%増)と施設ごとの夜勤手当だ。1回あたりの手当は施設によって幅があるが、月の回数を積むと日勤より数万円高い水準に落ち着くのが一般的な相場感になる。
ここで冷静に見てほしいのは、時給換算と拘束の長さだ。2交代の夜勤は1回16時間前後の拘束が珍しくない。手当込みの総額を拘束時間で割ると、思ったほど高くない現実が見えることが多い。介護の給料の底上げ全般は介護を辞めたい人の給料の話で書いた通り、処遇改善加算の行方も含めて、施設によって差が大きい。
きつさの正体3つ。金額の裏側
1、生活リズムの崩壊。昼夜逆転の生活は、睡眠の質を削り続ける。休日に体内時計を戻して、また壊す。この往復自体が消耗になる。
2、少人数・ワンオペの緊張。夜間は職員が最少になる。急変も転倒も、最初の判断は自分だ。この緊張は夜勤のワンオペが怖いで書いた通り、金額に換算されていない負荷の最たるものになる。
3、仮眠の形骸化。仮眠時間はあっても、コールで起こされる前提の仮眠は休息にならない。眠れない仮眠は、拘束時間の別名だ。
この3つは、若いうちは根性でカバーできてしまう。だから20代では割が良く見える。30代後半から、同じ手当で買われる消耗が増えていく。割の良さは年齢とともに目減りする、という前提で作られていない働き方なんよ。
続けるか、抜けるか。判断の線引き
続ける判断が成立するのは、期限と目的がある場合だ。「資格取得までの2年間、夜勤専従で稼ぐ」のように、区切りと使い道が決まっているなら、割り切った選択として成立する。
抜ける判断に移るべきサインは、休日に寝ても回復しない、腰や胃に症状が出ている(腰痛で続けられない場合は特に)、夜勤前の憂鬱が数日前から始まる。ここまで来たら、手当の数万円は治療費と交換しているだけだ。
抜ける場合の現実的な道は、同じ介護内での日勤帯への移動(デイサービス、訪問介護など)か、夜勤の少ない施設への転職になる。介護特化の求人で、夜勤なし・回数少なめの条件がどれくらいあるかを先に見ておくと、判断が想像でなくなる。
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よくある質問
夜勤専従から日勤に移ると、給料はいくら下がりますか?
夜勤手当の分がそのまま減るのが基本で、月数万円の差になる施設が多い。ただし日勤で体が回復して残業や副収入の余力が生まれる分も含めて、総合で比べるべきだ。
夜勤専従は何歳まで続けられますか?
一律の答えはないが、回復力の低下で負担が増すのは避けられない。年齢より、休んでも回復しない状態が出た時が見直しの合図になる。
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