経理に未経験で応募する。自己PRに何を書けばいいのか。簿記2級は取った。だが、経理の実績はない。前職は営業事務だ。何を書けば、経理の採用担当に届くのか。
先に言う。経理未経験の自己PRは、簿記の級を書くだけでは足りない。前職で数字を正確に扱った事実を、件数と期間とミスの数で書け。簿記は、その事実を経理で使うための道具として添える。採用側が見る2点、書き方の型、前職別の例文7つ、簿記の書き方、数字がない時、NG、書類の書き分け、面接での深め方を書く。
先に一文で。経理未経験の自己PRは、前職で数字を正確に扱った事実を件数と期間とミスの数で書き、その仕事で自分が作った確認の手順を1つ添え、簿記は経理に移るために学んだ理由と級と時期を書いて道具として位置づけ、経理では月次の処理を正確に回すことから始めると締め、数字の実績がなければレジの締めや伝票の件数や記録の正確さで作り、「数字が好き」「簿記2級があるから経理ができる」とは書かないのが正解だ。
この記事の要点
- 数字を正確に扱った事実を件数・期間・ミスで
- 自分で作った確認の手順を1つ
- 簿記は道具として理由と級と時期を
- 簿記の級だけの自己PRは弱い
採用側が見ている2点
| 見る点 | なぜ |
|---|---|
| 数字を正確に扱った経験があるか | 経理の仕事の中心は、数字を正確に処理すること。未経験でも、前職でそれをやっていたかを見る |
| 地味な確認を続けられるか | 経理は、毎月同じ処理を、ミスなく、期限内に繰り返す。飽きずに続けられる人か |
簿記の級は、この2つの後に来る。級だけの自己PRは、この2つが見えない。経理に未経験で入る道の全体は経理に未経験で転職できるかに書いた。
書き方の型
| 順 | 書くこと | 長さ |
|---|---|---|
| 1 | 前職で数字を正確に扱った事実。件数・期間・ミスの数 | 2文 |
| 2 | その仕事で作った確認の手順。何をどう確かめたか | 1〜2文 |
| 3 | 簿記を学んだ理由と級と時期 | 1文 |
| 4 | 経理でどう使うか。最初にやること | 1文 |
| 合計 | 300〜400字 |
前職別の例文
営業事務から
営業事務として5年、月400件の受注入力と請求書の発行、入金の照合を担当しました。入社2年目に入力ミスの原因を洗い出し、商品コードの桁を確かめる項目を入れた確認表を作り、月3件あったミスを月0〜1件にしました。数字を正確に扱う仕事に向いていると感じ、会社全体の数字を扱う経理に移るため、◯年◯月に日商簿記2級を取得しました。経理では、まず月次の伝票と入金の処理を正確に回すことから始め、確認の手順を経理の業務でも作りたいと考えています。
一般事務から
一般事務として4年、経費の精算と小口現金の管理、月200件の伝票の入力を担当しました。小口現金は毎日締めて、3年間差額をゼロで続けました。精算の書類の不備を減らすため、申請者向けの記入例を作り、差し戻しを月10件から2件に減らしました。この経験を経理で使いたいと考え、簿記2級を◯月に受験予定です。経理では、経費と伝票の処理から始めて、月次決算の補助まで担いたいと考えています。
販売・店長から
アパレルの店長として3年、日々の売上の締めとレジの現金管理、月次の売上報告と在庫の棚卸を担当しました。レジの差額は3年間ゼロ、棚卸の差異は月0.5%以内に抑えました。数字を締めて報告する仕事に向いていると分かり、経理に移るために◯年◯月に簿記2級を取得しました。経理では、売上と現金の処理から始め、店舗の数字を見てきた経験を、会社全体の数字の管理に広げたいと考えています。
銀行から
銀行の窓口で4年、預金と振込の処理を担当しました。1日100件前後の処理を、規則通りに1円のずれなく続けました。数字と規則を正確に扱う経験を、会社の経理で使いたいと考え、簿記2級を◯月に取得しました。金融の知識は、資金の管理と銀行とのやりとりで活かせると考えています。
営業から
法人営業として6年、見積と請求の作成、売掛の回収を担当しました。月50件の請求を期限内に発行し、回収の遅れを月次で管理して、未回収を年0件で続けました。数字の管理に向いていると感じ、経理に移るために簿記2級を◯月に取得しました。営業側の数字を知っていることは、売掛の管理と営業部門との調整で使えると考えています。
製造から
製造のラインリーダーとして5年、部品の数量と原価の管理を担当しました。月次で原価の集計を行い、差異の原因を工程ごとに分けて報告してきました。工業簿記の考え方が現場と重なると分かり、簿記2級を◯月に取得しました。経理では、原価の集計と製造部門との調整で、現場を知る経理として貢献したいと考えています。
コールセンターから
コールセンターで3年、料金の説明と請求の確認を担当しました。1日30件の問い合わせで、請求の内訳を正確に説明し、誤請求の指摘を月次でまとめて報告しました。数字を正確に確かめて説明する仕事に向いていると感じ、経理に移るために簿記2級を◯月に受験予定です。経理では、請求と入金の処理から始めたいと考えています。
簿記の書き方
| 状態 | 書き方 |
|---|---|
| 2級を取得 | 「◯年◯月に日商簿記2級を取得」。時期を書く。理由を1文 |
| 2級を勉強中 | 「◯月に日商簿記2級を受験予定。現在◯◯(工業簿記)まで学習」 |
| 3級のみ | 「日商簿記3級を取得、2級を◯月に受験予定」。3級で止めない |
| 1級・税理士科目 | 書く。ただし経理の未経験求人では2級で足りる |
簿記は、前職の数字の経験を経理で使うための道具として書く。「簿記2級を持っているので経理ができます」と書くと、実務を知らない人に見える。簿記2級の転職での位置は簿記2級は転職に効くかに書いた。
数字の実績がない時の作り方
| 前職 | 数字の作り方 |
|---|---|
| 接客 | レジの締めと差額、売上金の管理 |
| 介護・看護 | 記録の件数と書き忘れの数、物品の在庫管理 |
| 飲食 | 発注の件数、売上の締め、原価率の管理 |
| 教育 | 月謝や教材費の集計、出席の記録 |
| 事務全般 | 伝票の件数、精算の件数、差し戻しの数 |
数字を扱った仕事が全くない職種はない。件数・期間・ミスの数を探す。確認の手順を自分で作った経験があれば、それが一番の材料だ。実績がない時の自己PRの作り方は転職の自己PRがない・書けないに書いた。
書いてはいけないこと
| NG | 読まれ方 |
|---|---|
| 数字が好き | 好きと正確に扱えるは別 |
| コツコツが得意(だけ) | 全員が書く。何をコツコツやったかがない |
| 簿記2級を持っているので経理ができる | 実務を知らない |
| 経理は安定していそう | 動機が消極的 |
| 前職の不満(営業が嫌) | 逃げに見える |
| 経理の全部ができる | 未経験で全部はできない。月次の処理から、と書く |
履歴書と職務経歴書の書き分け
| 書類 | 長さ | 中身 |
|---|---|---|
| 履歴書の自己PR欄 | 3〜4行 | 数字の事実1つ、簿記の級、経理で何から始めるか |
| 職務経歴書の自己PR | 300〜400字 | 上の型の全部 |
| 職務経歴書の活かせる経験 | 箇条書き | 請求・入金・精算・現金管理・Excel・簿記2級 |
事務の自己PRの書き分けは職務経歴書の自己PR例文・事務職版に書いた。
面接で同じ話をする時の深め方
面接で自己PRを聞かれたら、書類と同じ軸で、確認の手順の中身を深める。「どんな確認表を作ったか」「ミスの原因は何だったか」「月次の流れをどう理解しているか」。簿記2級の知識で、売上・仕入・経費・請求・入金・支払・試算表の流れを口で説明できるようにしておく。
よくある質問
簿記を持っていないが、経理補助に応募したい
前職の数字の経験を書いて、「簿記3級を◯月に受験予定」と添える。経理補助は、簿記なしでも通る求人がある。
前職が経理に全く関係ない(介護)
記録の正確さと、物品や金銭の管理の経験を数字で書く。「介護記録を1日20件、3年間書き忘れゼロ」「利用者の預り金の管理を担当、差額ゼロ」。それに簿記を足す。
経理未経験で、40代
自己PRの型は同じ。年齢で変えない。数字の経験の量(年数・件数)が長い分、それを厚く書く。入る会社は経理補助か派遣から。
転職の資料をLINEで無料配布中
経理未経験の自己PRの記入表(数字の事実・確認の手順・簿記・経理で何から)と、前職別の例文10本を公式LINEで無料配布している。簿記の級でなく、数字を扱った事実で入る。



