前の会社は契約社員だった。転職では不利になると聞く。履歴書に「契約社員」と書かなくてもいいのか。書かなければ、バレないのか。バレたら、どうなるのか。

先に言う。契約社員だったことは、書かなくても分かる経路がある。雇用保険の記録と、前職の源泉徴収票と、面接の質問だ。書いて、中身で勝負する方が安全だ。バレる経路、書くかの線、書き方の例、隠して分かった時、不利にならない書き方、面接での答え方、派遣の書き方、短期が多い時のまとめ方を書く。

先に一文で。契約社員だった経歴は雇用保険被保険者証・離職票・源泉徴収票・面接の質問・前職調査で分かる経路があり、履歴書の職歴欄には「(契約社員)」と書き、書かずに正社員と思わせる形は経歴の虚偽と見られて内定取り消しや懲戒の根拠になり得るので、書いた上で担当した業務と実績を正社員と同じ形で書き、面接では「契約社員として◯年、◯◯を担当した」と事実で答え、派遣は派遣元と派遣先を分けて書き、短期が多い時は職種ごとにまとめるのが正解だ。

この記事の要点

  • 雇用保険・源泉徴収票・面接で分かる
  • 履歴書には(契約社員)と書く
  • 隠すと虚偽。取り消しの根拠になり得る
  • 中身は正社員と同じ形で書く

バレる経路

経路何が分かるか
履歴書・職務経歴書書いてあれば、そこで分かる。書いてなければ次の経路
面接の質問「前職の雇用形態は」と聞かれれば、その場で答える。嘘を言えば虚偽
雇用保険被保険者証・離職票入社時に提出する。雇用保険の加入記録から、前の会社と加入期間が分かる。雇用形態そのものは書かれていないが、離職票の離職理由に「契約期間満了」とあれば分かる
源泉徴収票前の会社の年収額が分かる。正社員としては低い額だと、聞かれることがある
前職調査(リファレンスチェック)本人の同意を取って前の会社に確認する。雇用形態も確認の対象になる
社会保険の記録加入していれば、正社員と契約社員の区別はつかない

全部の経路を塞ぐことはできない。1つでも分かれば、「書かなかった」ことの方が問題になる。

履歴書に書くかの線

書き方判断
「(契約社員)」と添えて書く正しい
雇用形態を書かない経歴の虚偽と見られることがある。聞かれた時に「書いていない」状態が不利
「正社員」と書く虚偽。取り消しや懲戒の根拠になる
職務経歴書だけに書く履歴書に書かないと、履歴書だけ見た人に伝わらない。両方に書く

雇用形態を書くこと自体で落とされることは少ない。読む側が見るのは、雇用形態より、そこで何をしたかだ。職歴欄の書き方の全体は転職の履歴書の職歴欄の書き方に書いた。

書き方の例

雇用形態履歴書の職歴欄
契約社員◯年◯月 株式会社◯◯ 入社(契約社員)/◯年◯月 契約期間満了により退職
派遣社員◯年◯月 株式会社◯◯(派遣元)に登録、株式会社◯◯(派遣先)にて◯◯業務に従事/◯年◯月 派遣期間満了
業務委託◯年◯月 株式会社◯◯と業務委託契約、◯◯業務を担当/◯年◯月 契約終了
アルバイト・パート◯年◯月 株式会社◯◯ 入社(アルバイト)/◯年◯月 退職
契約社員から正社員に登用◯年◯月 株式会社◯◯ 入社(契約社員)/◯年◯月 正社員に登用

登用の経歴は、書けば評価される。

隠して分かった時に起きること

時期起きること
選考中面接で聞かれて答えが食い違うと、その場で信用を失う
内定後提出書類で分かると、経歴の虚偽として内定取り消しの根拠になり得る
入社後懲戒の根拠になり得る。実際に解雇まで行くかは程度によるが、記録には残る

契約社員だったこと自体は、採用の判断を大きく変えないことが多い。隠す利益が小さく、分かった時の損が大きい。面接での嘘がバレる経路は転職の面接で嘘をついたらバレるかに書いた。

不利にならない書き方

雇用形態を書いた上で、担当と実績を正社員と同じ形で書く。

株式会社◯◯(契約社員・◯年◯月〜◯年◯月)
事業内容 ◯◯の製造・販売。従業員300名
担当 営業事務として受発注入力(月400件)、請求書発行、電話対応
実績 入力ミスの原因分析と確認表の作成で、月3件のミスを月0〜1件に削減(2023年)
雇用形態 契約社員(1年契約、2回更新)

雇用形態は1行。残りは正社員の職務経歴書と同じだ。数字があれば、雇用形態は前に出ない。契約社員からの転職のタイミングと退職理由は契約社員から転職するタイミングに書いた。

面接で聞かれた時の答え方

質問答え方
前職の雇用形態は「契約社員として◯年、◯◯を担当しました」。事実を短く
なぜ契約社員だったのか「その求人が契約社員の募集で、◯◯の仕事に就きたかったため応募しました」。または「正社員登用を前提とした募集でした」
正社員になれなかったのはなぜか「登用の枠が◯年で◯名と少なく、正社員として働くために転職を決めました」。会社の悪口にしない
正社員として働けるか「契約社員でも◯◯まで担当していました。責任の範囲が広がることは望んでいます」

雇用形態を聞かれた時に、言い訳から入らない。事実→そこで何をしたか、の順で。

派遣の書き方

派遣は、雇用主が派遣会社(派遣元)で、働いた場所が派遣先だ。両方を書く。

◯年◯月 株式会社◯◯(派遣元)に登録
◯年◯月〜◯年◯月 株式会社◯◯(派遣先)にて一般事務に従事
◯年◯月〜◯年◯月 株式会社◯◯(派遣先)にて営業事務に従事
◯年◯月 派遣期間満了

派遣先が複数ある時は、派遣元を1つ書いて、派遣先を並べる。

短期の契約が多い時のまとめ方

契約社員や派遣で、半年〜1年の在籍が5社以上ある時は、履歴書には全部を書き、職務経歴書はキャリア式(職種ごとにまとめる)で書く。

事務職(通算5年、契約社員・派遣社員として4社)
・受発注、請求書発行、電話対応を4社で担当
・◯社では月500件の受注処理、◯社では新システム導入時の手順書作成
各社の詳細は下記の通り

職歴が多くて書き切れない時のまとめ方は履歴書の職歴が書き切れない時に書いた。

よくある質問

契約社員だったことを、履歴書の職歴欄でなく備考に書いてもいいか

職歴欄に書く。備考に書くと、職歴欄だけ見た人に伝わらない。

契約社員の在籍が1か月で終わった。書くべきか

雇用保険に加入していれば書く。加入していなかった短期(数週間)なら、書かない選択もあるが、面接で在籍を聞かれたら正直に答える。

派遣先の会社名を書いていいか

書いていい。守秘義務で社名を出せない契約なら、「大手メーカー(派遣先)」のように業種と規模で書く。

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