答えから言う。

書類と現実に接続する嘘は、バレる。経歴・在籍期間・年収・資格。この4つは照合できる書類が存在するからだ。

バレにくい嘘もあるが、つく必要がない。面接で本当に必要なのは嘘ではなく、事実のどこを見せるかという編集の技術だ。

順に書く。

この記事の要点

  • 経歴・在籍期間・年収・資格の嘘は、書類で照合されてバレる
  • スキルの誇張は選考を通っても、入社後の実務で露呈する
  • 入社後の発覚は経歴詐称として扱われ、内定取り消しや懲戒があり得る
  • 言い換え(編集)は嘘ではない。この区別を覚えれば嘘は要らなくなる

バレる嘘。照合できる書類があるもの

在籍期間と職歴。入社手続きで、雇用保険被保険者証や年金の記録が会社に渡る。在籍していた会社と期間は、ここで照合できてしまう。3ヶ月の空白を前職の在籍で埋める、といった嘘は書類の段階で崩れる。

年収。前職の源泉徴収票を提出する場面がある。面接で盛った年収と書類の数字がずれたら、そこで信用ごと終わる。年収を基準にした提示額の交渉も、全部崩れる。

資格・学歴。証明書の提出を求められれば、それまでだ。

スキルの誇張。書類ではバレないが、入社後の実務が照合装置になる。「できます」と言ったことができない状態は、バレるというより、毎日バレ続ける。これが一番苦しいパターンだと思う。

そして重要な事実を1つ。入社後に発覚した経歴詐称は、内定取り消しや懲戒の対象になり得る。選考で落ちるだけでは済まない可能性がある。割に合わない。

バレにくい嘘。でも、つく必要がない

退職理由や志望動機の細部は、照合する書類がない。だからバレにくい。

ただ、ここで嘘をつく必要はそもそもない。必要なのは創作ではなく編集だ。

例を出す。本音が「上司が嫌いで辞めた」だとする。

  • :「キャリアアップのために円満退職しました」(存在しない動機の創作)
  • 編集:「評価や意思決定の進め方が自分に合わず、◯◯のような環境で働きたいと考えました」(事実の中の、話す部分の選択)

編集は、嘘と違って掘られても崩れない。土台が事実だからだ。面接官に深掘りされた時、創作は細部が矛盾するが、編集は細部も本当のことしか出てこない。

退職理由の言い換えの具体例は転職面接の回答例20選に、空白期間の説明は職歴の空白期間の説明の仕方にまとめてある。

嘘をつきたくなる場面別の、編集での逃し方

短期離職が多い。→ 隠さず、一貫した軸で括る。「◯◯を求めて環境を変えてきた」という説明の傘を作る。回数は変えられないが、意味は与えられる。

空白期間がある。→ 事実を短く、その間に何をしていたかを添え、いまどうしたいかに時間を使う。比率は1:1:3だ。

実績が薄い。→ 数字を盛るのではなく、粒度を下げる。チームの実績への貢献、改善した業務、続けた事実。小さくても本当の実績は、大きい嘘より強い。

現年収が低い。→ 盛らずに、希望額を根拠とセットで出す。「現職は◯◯ですが、市場の相場と担う業務から◯◯を希望します」。低い現年収は、盛る対象ではなく、交渉で乗り越える対象だ。

1つ、正直な話をする。私も転職活動で、経歴の見せ方には毎回頭を使った。フリーター期間をどう話すか、短かった1社目をどう話すか。使ったのは全部編集で、嘘は1つも使っていない。倫理の話としてではなく、掘られた時に崩れないのは事実だけだったという実務の話として、これを書いている。

逆側の話。企業の嘘は、あなたが検品していい

最後に、忘れられがちな視点を足す。

面接は、企業側も自社を盛る場だ。「風通しがいい」「残業は少ない」が事実かどうか、あなたの側にも検品の権利がある。転職会議で実際に働いた人の口コミを見れば、面接で聞いた説明と現場の実態のずれが分かる。誠実さを求められる場では、こちらも同じものを要求していい。

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よくある質問

面接の嘘はどこからバレますか?

経歴・在籍期間は雇用保険や年金の記録、源泉徴収票で照合できる。スキルの誇張は入社後の実務で露呈する。書類と現実に接続する嘘は、ほぼ確実にバレる。

退職理由を前向きに言い換えるのは嘘になりますか?

ならない。事実の中からどこを取り出して話すかの選択は、嘘ではなく編集だ。存在しない事実を作るのが嘘だ。

面接で嘘がバレたらどうなりますか?

選考中なら不採用で終わるが、入社後に発覚した場合は経歴詐称として内定取り消しや懲戒の対象になり得る。

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