面接で「短所は何ですか」と聞かれる。心配性だと言っていいのか。頑固は印象が悪いか。完璧主義は、長所の裏返しとして通るのか。何を、どう言えばいいのか。

先に言う。短所は、長所の裏返しで言い、対処を1つ添える。「心配性です。だから確認の手順を先に決めています」。短所そのものより、自分の短所を分かって手を打っているかが見られる。答えの型、短所別の例文13、言ってはいけない短所、裏返しで言う理由、職種別に避ける短所、追加質問、「ありません」がだめな理由を書く。

先に一文で。転職面接の短所は、短所を1つ・出た場面を1つ・対処を1つの型で30秒で言い、心配性・慎重・頑固・完璧主義・マイペース・優柔不断・気を使いすぎる・抱え込むなど長所の裏返しになる物を選び、業務に致命的な物と人格の問題に見える物と対処のしようがない物は言わず、応募する職種で致命的になる短所(事務で大雑把・営業で人と話すのが苦手)を避け、「ありません」とは言わず、追加で「それで困ったことは」と聞かれたら場面をもう1つ答えるのが正解だ。

この記事の要点

  • 短所1つ・場面1つ・対処1つで30秒
  • 長所の裏返しになる物を選ぶ
  • 致命的・人格・対処不能な物は言わない
  • 「ありません」は落ちる

答えの型

順中身長さ
1短所を1つ、言い切る1文
2それが出た場面を1つ1〜2文
3対処。今どうしているか1〜2文
合計30秒

面接官が見ているのは、短所そのものでなく、自分の短所を分かっていて、手を打っているかだ。短所が思いつかない時の探し方は面接で短所が思いつかない人の答え方に書いた。

短所別の例文

短所例文(場面+対処)
心配性心配性で、確認に時間をかけすぎることがあります。前職で資料の確認が長引いて提出が遅れたことがあり、今は確認の項目と回数を先に決めて、時間内に終える形にしています
慎重すぎる慎重で、判断に時間がかかることがあります。前職で◯◯の判断が遅れて周りを待たせたことがあり、今は判断の期限を先に決めて、期限が来たらその時点の材料で決めています
頑固一度決めたやり方を変えにくい所があります。前職で新しい手順への切り替えに時間がかかったことがあり、今は反対する前に一度やってみて、結果で判断するようにしています
完璧主義細部まで整えようとして、時間を使いすぎることがあります。今は、求められている完成度を先に相手に確かめて、そこに合わせるようにしています
マイペース自分のペースで進めたくなり、周りの速さと合わないことがあります。前職でチームの進行に遅れたことがあり、今は進み具合を毎日共有して、ずれを早く直しています
優柔不断選択肢が多いと決めるのに時間がかかります。今は、判断の基準を先に2つに絞って、基準に合う方を選ぶようにしています
気を使いすぎる周りに気を使いすぎて、自分の意見を言うのが遅れることがあります。今は、会議の前に自分の意見を1行書いておいて、最初に言うようにしています
抱え込む頼まれた仕事を1人で抱え込むことがあります。前職で締切の直前に周りに助けを求めたことがあり、今は着手の時点で、量が多ければ分担を相談しています
飽きっぽい同じ作業が続くと集中が切れることがあります。今は、作業を30分ごとに区切って、区切りごとに確認を入れることで、質を保っています
緊張しやすい初対面の場で緊張します。今日も緊張しています。対策として、話す内容を紙に書いて、順番だけは崩さないようにしています
負けず嫌い負けず嫌いで、周りと比べて焦ることがあります。今は、比べる相手を他人でなく先月の自分にして、数字で見るようにしています
考えすぎる行動の前に考えすぎて、着手が遅れることがあります。今は、考える時間を30分と決めて、それを過ぎたら動きながら考えるようにしています
流されやすい周りの意見に合わせてしまうことがあります。今は、賛成する前に自分の考えを一度口に出して、違いがあれば言うようにしています

自分の物を1つ選んで、場面を自分の経験に置き換える。例文のまま言わない。

言ってはいけない短所

種類例なぜ
業務に直結する致命的な物遅刻が多い、数字が苦手(経理)、人と話すのが苦手(営業)、細かい作業が苦手(事務)採用の判断を直接変える
人格の問題に見える物嘘をつく、怒りっぽい、協調性がない、人の話を聞かない一緒に働けないと判断される
対処のしようがない物体力がない、覚えが悪い、朝が弱い直す気がないと見られる
短所でない物短所はありません、強すぎる長所自己認識がないと見られる

長所の裏返しで言う理由

短所は、長所と同じ性質の別の面だ。慎重は判断が遅い、行動力は考えが浅い、責任感は抱え込む。裏返しで言うと、面接官は短所を聞きながら長所を読む。

ただし、「短所は慎重すぎることで、逆に言えば長所です」と自分で言うと、ごまかしに聞こえる。短所を短所として言い切り、場面と対処を添える。長所には触れない。面接官が読む。長所の答え方は転職面接の長所の答え方に、長所と強みと自己PRの使い分けは面接の長所と強みと自己PRの違いに書いた。

職種別に避ける短所

職種避ける短所言える短所
事務・経理大雑把、細かい作業が苦手、数字が苦手慎重すぎる、心配性、気を使いすぎる
営業人と話すのが苦手、断られると落ち込む、数字を追うのが嫌負けず嫌い、考えすぎる、抱え込む
販売・接客人見知り、表情が硬いマイペース、完璧主義
エンジニア論理的に考えるのが苦手、新しい技術に興味がない頑固、完璧主義、抱え込む
管理職人に任せられない、決められない気を使いすぎる、慎重
介護・看護体力がない、人の変化に気づかない心配性、抱え込む

応募する職種で致命的になる短所は、事実でも言わない。別の短所を選ぶ。

追加質問への答え方

追加の質問答え
それで困ったことは場面をもう1つ。「◯◯の時に◯◯が起きました」と事実で
周りからはどう言われるか「慎重だと言われます。判断が遅いと言われたこともあります」
その対処はうまくいっているか「半年続けて、◯◯(提出の遅れ・待たせること)はなくなりました」と結果で
他に短所は2つ目を用意しておく。1つ目と同じ型で

短所は2つ用意する。1つ目が消えた時と、追加で聞かれた時のために。

「短所はありません」がだめな理由

自己認識がない、または隠している、と見られる。面接官は、短所のない人を探していない。自分の短所を分かって、手を打っている人を探している。「ありません」は、その判断の材料を自分で消す答えだ。

よくある質問

短所と長所を同時に聞かれた

長所を先に、短所を後に。長所は強み1つと場面1つ、短所は上の型で。合計1分。

短所が本当に致命的な物しか思いつかない

致命的な物の、周辺にある短所を探す。「遅刻が多い」なら「時間の見積もりが甘い」、対処は「予定の15分前を締切にしている」。致命的な物そのものは言わない。

前職で指摘された短所を言うべきか

言ってもいい。「前職の上司から◯◯と指摘を受け、それ以降◯◯しています」は、指摘を受け止めて直している証拠になる。ただし、指摘の中身が致命的な物なら避ける。

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