「あなたの短所は?」に備えて考えているが、何も思いつかない。自分に欠点がないとは思わないが、面接で言える形のものが出てこない。
即答する。短所は告白ではない。自己認識と対処を見せる質問だ。だから探す場所も決まっている。長所の裏返しと、過去に受けた指摘。この2ヶ所を掘れば必ず出てくる。
この記事の要点
- 面接官が見ているのは欠点の中身ではなく、客観視と対処の能力だ
- 探し方1|長所の裏返し。強みの過剰がそのまま短所になる
- 探し方2|過去に人から受けた指摘。素材として最も信頼できる
- 答えは短所+対処+進行形の3点セットで組み立てる
探し方1。長所の裏返しを見る
短所が思いつかないのは、欠点を探しているからだ。発想を変えて、自分の長所を先に書き出し、その過剰形を考える。強みは、出しすぎると必ず弱みになる。
- 行動が速い → 検討が浅いまま走ることがある
- 慎重で丁寧 → 着手が遅れることがある
- 責任感が強い → 抱え込んで相談が遅れることがある
- 協調性がある → 意見を飲み込んでしまうことがある
この方式の利点は、長所とセットで語れるため、面接全体の自己像に一貫性が出ることだ。長所と短所が別人のようだと、どちらかが作り話に見える。裏表で語れば、両方の説得力が上がる。
探し方2。過去に受けた指摘を思い出す
もう1つの鉱脈は、人から実際に言われた注意だ。上司の指摘、同僚からの一言、評価面談のコメント。「報告が遅い」「結論を急ぎすぎ」、何かあったはずだ。
実際に指摘された短所は、具体的なエピソードと対処がセットで語れるため、深掘りに強い。自己分析のやり方全体は社会人の自己分析で書いた通り、記憶より記録から掘る方が早い。
組み立て。短所+対処+進行形の3点セット
素材が見つかったら、この型に流し込む。
「短所は、責任感から抱え込んでしまうことです(短所)。以前、相談が遅れて手戻りを出した経験から、いまは着手時に進め方を共有し、詰まったら1日以内に相談すると決めています(対処)。以前より早く助けを求められるようになってきました(進行形)」
ポイントは対処が具体的な行動になっていることだ。「気をつけています」は対処ではない。ルール化・仕組み化した行動を1つ言えれば、この質問は通過できる。
避けるべき地雷も書いておく。業務の根幹に関わる短所(「時間にルーズ」「細かい作業が苦手」を事務職で)と、短所という名の自慢(「頑張りすぎてしまう」単体)だ。後者は対処と進行形が付けば成立するが、単体では見透かされる。
短所を答えても落ち続けるなら、原因はこの質問ではない可能性が高い。面接に落ちまくるのは自分が悪いのかで全体の切り分けを、二次面接の深掘り対策は二次面接で何を聞かれるかを見てほしい。
よくある質問
短所を複数聞かれたらどうすればいいですか?
3点セットを2つ用意しておけば足りる。長所の裏返しから1つ、過去の指摘から1つ作っておくと、続けて聞かれても崩れない。
本当に深刻な短所を正直に言うべきですか?
応募職種の根幹に関わる短所をあえて選ぶ必要はない。事実の中から、対処とセットで語れるものを選ぶのは、嘘ではなく選択だ。
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