面接で「長所は何ですか」と聞かれた。別の面接で「あなたの強みは」と聞かれた。書類には自己PRの欄がある。3つは何が違うのか。同じ話をしていいのか。全部を別に用意するのか。

先に言う。長所は性格、強みは仕事でできること、自己PRは強みを応募先でどう使うか。中身は1つの軸でつながっていていい。聞かれ方に合わせて、出す部分を変えるだけだ。3つの違い、聞かれ方と答えの範囲、1つの軸でつなげる、同じ話の線、別々に聞かれた時、書類との対応、短所との対、数字がない時、例文、面接官が聞き分ける理由を書く。

先に一文で。面接の長所は性格や人柄、強みは仕事で発揮できる能力、自己PRは強みを応募先の仕事でどう活かすかの主張で、3つは1つの軸(慎重→正確な処理→正確さで貢献)でつなげてよく、同じ軸で深さと向きを変えて答え、同じ文の繰り返しは避け、長所は日常の場面、強みは仕事の場面と数字、自己PRは根拠と応募先での使い方で答え、履歴書の長所欄と職務経歴書の自己PR欄も同じ軸で書くのが正解だ。

この記事の要点

  • 長所は性格、強みは能力、自己PRは応募先での使い方
  • 1つの軸でつなげていい
  • 同じ文の繰り返しは避け、深さと向きを変える
  • 書類も同じ軸で

3つの違い

長所強み自己PR
何か性格・人柄仕事で発揮できる能力強みを応募先でどう活かすかの主張
例慎重、粘り強い、人の話を聞ける正確な処理、数字の分析、顧客との関係作りこの正確さで貴社の◯◯の業務に貢献する
根拠日常や仕事の場面仕事の実績、数字実績と、応募先の仕事との重なり
向き自分の中仕事の中応募先に向けて
長さ30秒1分1分〜1分半

聞かれ方と答えの範囲

聞かれ方答える範囲
長所を教えてください性格1つ+それが出た場面1つ。仕事の場面でも日常でも
あなたの強みは何ですか仕事の能力1つ+実績を数字で1つ
自己PRをお願いします強み1つ+根拠(場面・行動・結果)+応募先でどう使うか
どんな人だと言われますか長所を、周りの言葉で
得意なことは強みを、業務の種類で
当社で何ができますか自己PRを、応募先の仕事に寄せて

聞かれ方が違っても、答える中身は1つの軸から出す。

1つの軸でつなげる

軸長所強み自己PR
正確さ慎重で、確認を怠らない月400件の受注処理を3年ミスなく正確な処理で、貴社の◯◯の業務の品質を保つ
人と関わる力人の話を聞ける、初対面でも話せる既存顧客の追加受注で達成率118%顧客の要望を聞き出す力で、貴社の既存顧客の深耕に貢献する
粘り強さ途中で投げない新規開拓で月50件の訪問を2年続け、20社の取引を作った数を積む営業で、貴社の新規開拓を担う
段取り計画を立ててから動く5人のチームの進行を管理し、納期遅れゼロ進行管理の力で、貴社の◯◯のプロジェクトを回す

軸を1つ決めれば、3つの聞かれ方に答えられる。別々の軸で3つ用意すると、一貫性がない人に見える。

同じ話をしていいかの線

いい避ける
同じ軸で、深さと向きを変える同じ文をそのまま繰り返す
長所は日常の場面、強みは仕事の場面と数字、自己PRは応募先での使い方3つとも同じ場面の同じ話
面接官が変わる回で、同じ軸を出す同じ面接官に同じ話を2回

一次で長所を、二次で強みを、最終で自己PRを聞かれたら、同じ軸を出していい。面接官が変わっているので、一貫性として評価される。同じ面接の中で3つとも聞かれたら、深さを変える。

3つを別々に聞かれた時の答え分け

同じ面接で、長所と強みと自己PRを順に聞かれることがある。

質問答え(正確さの軸)
長所は「慎重な所です。確認を怠らないので、日常でも予定や持ち物を前日に確かめる習慣があります」
強みは「仕事では、正確な処理です。前職で月400件の受注処理を3年、ミスをゼロ〜1件に抑えました。確認の手順を自分で作ったことが効きました」
自己PRを「正確な処理を、貴社の◯◯の業務で活かしたいです。前職で作った確認の手順は、業務が変わっても同じ形で作れます。入社後は、まず貴社の手順を覚え、ミスが起きやすい所を見つけて手順を整えることから始めます」

深さと向きが変わっているので、同じ話に聞こえない。

履歴書と職務経歴書の欄との対応

欄書く物
履歴書の長所・特技の欄長所。性格1つ+場面1つ。1〜2行
履歴書の自己PRの欄自己PRの要約。3〜4行
職務経歴書の活かせる経験・スキル強み。箇条書きで
職務経歴書の自己PR自己PRの本文。300〜500字

書類も同じ軸で書く。面接で話す軸と、書類の軸がずれていると、どちらが本当かと見られる。書類の自己PRの書き分けは職務経歴書の自己PRは履歴書と同じでいいかに、強みが思いつかない時は転職の自己PRがない・書けないに書いた。

長所と短所が対で聞かれる時

長所を先に、短所を後に。短所は長所の裏返しで、対処を添える。正確さが長所なら、短所は「確認に時間をかけすぎる」、対処は「確認の回数を先に決める」。対にすると、一貫性が出る。長所の答え方は転職面接の長所の答え方に、短所の例文は転職面接の短所の例文一覧に書いた。

強みが数字で言えない時

代わりの根拠例
件数・頻度月400件、1日30件
期間3年ミスなく、2年続けた
人数5人のチーム、20社の取引
任された範囲の広がり入社2年で◯◯を1人で担当
周りの言葉「◯◯さんに聞けば分かる」と言われていた

売上の額や達成率がなくても、数字は作れる。数字がないから強みがない、とは考えない。

例文

事務(正確さの軸)

  • 長所。慎重で、確認を怠らない
  • 強み。月400件の受注処理を3年、ミスをゼロ〜1件に
  • 自己PR。確認の手順を作る力で、貴社の◯◯の業務の品質を保つ

営業(人と関わる力の軸)

  • 長所。人の話を聞くのが得意で、初対面でも相手の要望を引き出せる
  • 強み。既存顧客の追加受注で、年間目標達成率118%
  • 自己PR。聞き出す力で、貴社の既存顧客の深耕に貢献する

エンジニア(原因を切り分ける力の軸)

  • 長所。落ち着いて、順に考える
  • 強み。障害の原因をログから切り分け、平均復旧時間を半分に
  • 自己PR。切り分けの手順を作る力で、貴社の◯◯の運用の安定に貢献する

面接官が3つを聞き分ける理由

長所で人柄を、強みで実務の力を、自己PRで応募先への理解と一貫性を見ている。3つを別々に聞くのは、答えの一貫性を確かめるためでもある。1つの軸で答えれば、一貫性は自然に出る。中途面接で聞かれることの全体は転職面接で聞かれること一覧に書いた。

よくある質問

長所を2つ聞かれた

軸を2つ持っておく。主軸(正確さ)と副軸(段取り)。副軸は主軸を支える物にすると、散らばらない。

強みと、応募先の求める物が違う

応募先の求人票から、求められている能力を1つ拾い、自分の強みとの重なりを探す。重なりがなければ、その求人は合っていない可能性がある。

自己PRで、長所(性格)を話してしまった

強みと応募先での使い方を足せば、自己PRになる。「慎重な性格で、それが仕事では正確な処理になっています。貴社の◯◯で使えると考えています」。

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